牛丼値上げで好転気配、吉野家ホールディングス(9861)から株主優待がきました。 | なちゅの市川綜合研究所

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【9861】吉野家ホールディングス(東証1部) 投資判断Inline継続

現在値 1,266円/100株 PER80.9 PBR1.38 2月配当優待 8月配当優待

牛丼屋の老舗、国内2位。収益源の『吉野家』を直営軸に全国展開。
配当は年2回の合計20円配で、配当利回りは約1.57%となります。

株主優待として、100株以上の保有で3,000円分の食事券を年2回進呈して
おりますので、配当優待利回りを算出すると約6.31%となります。

業績を確認していきます。
■2011年2月期 売上高 1,713億円、経常利益 55億円、EPS6.2円
■2012年2月期 売上高 1,658億円、経常利益 53億円、EPS25.8円  
■2013年2月期 売上高 1,645億円、経常利益 24億円、EPS▲7.1円  
■2014年2月期 売上高 1,734億円、経常利益 32億円、EPS13.5円
■2015年2月期 売上高 1,750億円、経常利益 35億円、EPS19.4円 ce
□2014年8月2Q 売上高 889億円、経常利益 20億円、EPS18.5円

今2015年2月期8月中間期は牛丼の値上げ効果や新規出店が寄与したため
売上高段階から期初予想を上回り、経常利益に至っては前期比57.2%増
の20億円の大台に載せてきました。原材料費や人件費が大幅に増加して
いる背景や、同業のゼンショーが大苦戦していたり(これは敵失効果?)
そして何より増税への感度が高い客層相手に商売をしているにも拘らず
計画比上ブレで着地出来たので、これは素直に評価したいと思います。

通期予想の値は修正していないものの、上期の店舗純増16に対して下期
は純増92店舗(期末計画2,958店舗)を見込んでいるため、この業績好調が
ある程度継続することを前提とすれば十分に走破圏です。

また本年7月には自己株式の売出(@1,383円)により160億円もの資金を
調達しており、上述した新規出店と借入金の返済に充当しています。
足下の株価はこの売出時の株価を100円以上下回っており、株券需給的
には当面ダメそうですが、優待株ですのでじきにこなれると思います。

以上、投資判断についてはInlineを継続します。

そんな訳で全般的にはまぁまぁといった印象ですが、当社の主力業態
である吉野家・はなまる・どん・京樽の4セグメントがすべて底堅く
推移しているのは見過ごせません。特に高単価のどんが好調なのは
低単価を主ドメインとする当社グループにとっては牛鍋丼のヒットに
次ぐものであり、大きな自信に繋がっているものと思われます。

日本でこれらの主力ブランドがしっかりと育てば、アジアでの出店に
も更なる弾みがつくはずですので、頑張って欲しいところです。

*参考記事① 2014-05-31 1,308円 投資判断Inline継続 
牛すき鍋丼は敵失までゲット、吉野家HD(9861)から株主優待がきました!

*参考記事② 2014-03-11 1,342円 投資判断Inline継続
吉野家ホールディングス(9861)の株主優待で千吉に行って来ました。

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