牛すき鍋丼は敵失までゲット、吉野家ホールディングス(9861)から株主優待がきました! | なちゅの市川綜合研究所

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本記事の内容記述は一般に入手可能な公開情報等に基づき、作成されています。
当ブログの情報に全面的に依拠することはお控えいただき、最終的なご判断はご自身でお願いいたします。


【9861】吉野家ホールディングス(東証1部)投資判断Inline継続

現在値 1,308円/100株 PER86.6 PBR2.20 2月配当優待 8月配当優待

牛丼屋の老舗、国内2位。収益源の『吉野家』を直営軸に全国展開。
配当は年2回の合計20円配で、配当利回りは約1.52%となります。

株主優待として、100株以上保有で3,000円分の食事券が年2回もらえます。
配当優待利回りを算出すると約5.35%となります。

業績を確認していきます。
■2011年2月期 売上高 1,713億円、経常利益 55億円、EPS6.2円
■2012年2月期 売上高 1,658億円、経常利益 53億円、EPS25.8円  
■2013年2月期 売上高 1,645億円、経常利益 24億円、EPS▲7.1円  
■2014年2月期 売上高 1,734億円、経常利益 32億円、EPS13.59円
■2015年2月期 売上高 1,750億円、経常利益 35億円、EPS19.46円 ce
□2014年8月2Q 売上高 875億円、経常利益 15億円、EPS9.7円 ce

前2014年2月期は主力業態である吉野家の牛すき鍋膳の大ヒットが奏功し
売上高・利益ともに期初計画を上ブレして落着しました。前回記事でも
指摘しましたとおり、同新製品の投入により4Q売上高が急伸しているのが
特筆事項です。この点は定量的な評価というよりも、定性的成果が必要と
考えておりまして、580円商品のヒットにより外食デフレ(牛丼デフレ)
の状況から大きな一歩を踏み出したという点が何より評価出来ます。

しかも高単価ながら手間のかかるオペレーションであるこの諸刃の刃を、
そのままゼンショーがパクってくれたために、すき家の劣悪な労働環境が
フォーカスされるという思わぬ敵失まで引き出す結果となりました。
ゼンショーは業界首位ですので2番手と同じ戦略を採って叩き潰すのは
経営的には正しい判断だったはずですが、ちょっと裏目に出ましたね。

当社の話に戻りますと、今2015年2月期に関しては売上高で0.9%増・
経常利益で2.1%増とほぼヨコヨコの数字を予想していますが、
それでも前期は店舗純増60件(しかも国内吉野家は退店超過)だった
にもかかわらず大幅な増収増益で、今期は200件の店舗純増を見込んで
おりますので、既存店がそこそこやれれば上ブレも可能かと思います。

投資判断についてはInlineを継続します。

吉野家って価格戦略の迷走で少し前まではガンガンに叩かれていながらも、
それでも味が良いから俺は許すとか、安部前社長は大した学歴も無いバイト
上がりなのに立身出世でエラいとか、吉野家への評価ってまぁ人それぞれだ
と思うのですが、私は結構前から海外戦略を進めていることを評価してます。

香港などに行っても思うのですが、既に吉野家は日本発の牛丼屋としての
確固たるブランドを築いておりますので、日本での店舗数はそのままで
適当に存在感だけ保てれば、あとはアジアで稼げばいいと考えるのですが
どうなんでしょうかね。アジアは米食なので普通にイケると思うのですが。

※参考記事 2014-03-11 1,342円 投資判断Inline継続
吉野家ホールディングス(9861)の株主優待で千吉に行って来ました。
http://ameblo.jp/mtr-cyberbranch/entry-11792273335.html

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