大手家電OB採用でPB開発力を増強、西松屋チェーン(7545)。 | なちゅの市川綜合研究所

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【7545】西松屋チェーン(東証1部)投資判断 Inline継続

現在値 1,121円/100株 PER17.5 PBR1.21 2月配当優待8月配当優待

ベビー・子供衣料と生活雑貨のロードサイド大型店を全国展開。
配当金は2月8月の年2回計19円で、配当利回りは1.74%となります。

西松屋チェーンは株主優待を実施しており、100株以上の株主に対して
1,000円買い上げ毎に100円割引になる株主優待を年20枚発行してますので
額面金額そのままで配当優待利回りを算出した場合約3.47%となります。

業績を確認していきます。
■2012年2月20日期 売上高 1,119億円、経常利益 50億円 EPS 34.1円 
■2013年2月20日期 売上高 1,225億円、経常利益 65億円 EPS 54.6円  
■2014年2月20日期 売上高 1,276億円、経常利益 55億円 EPS 45.0円
■2015年2月20日期 売上高 1,285億円、経常利益 55億円 EPS 49.3円
■2016年2月20日期 売上高 1,350億円、経常利益 67億円 EPS 62.2円 ce
□2014年8月20日中間売上高 660億円、経常利益 26.6億円 EPS 24.3円 ce

2015年2月期の売上高は前期比微増の1285億円、経常利益は同微減の55億
円となり、計画を下回りました。当社は相対的に所得が低い地方を中心に全
国で幅広く展開しているためどうしても消費増税の影響を受けやすく、それに
加えて円安で原価が切り上がったため前期比横ばい業績に留まりました。

今2016年2月期に関しては、売上高は5%増の1350億円、経常利益は22%増
の67億円と反転増を見込んでおります。前期に続けてスクラップ&ビルドで
不採算店を閉じて効率化していくとともに、品目の絞込みなどで採算性を
向上させていく方針です。足元の5月の既存店売上高が前年同期比14%増と
劇的に改善してきているため、今期は計画達成への期待度が高まります。

悪いときも悪いなりに数字を作ってくる当社ですが、よい時であっても配当
を増額することはなく、ここ数年は年間19円の安定配当が継続しています。
特に今期は2割を越える増益見込なので、配当金もせめて数円増額しても
よさそうなものですが、据置予想のため配当性向は約3割水準まで落ちて
しまいました。そのため今期についても「本当にそれなりに買う」自社株買い
で還元していく意向なのかもしれません。

以上、投資判断はInlineを継続します。
本格的な復調に入ったかどうかの判断は、1Q、2Qを見てからとなります。

標題のとおり、当社やアイリスオーヤマあたりは関西系の大手家電メーカー
(シャープやパナソニック)のOBを積極的に採用しており、PB商品の開発要員
として腕を振るっていることで有名です。旧松下電工出身の社員が開発した
クッション製マットは200万個を売る大ヒットとなっており、今後は製販一体型
の小売業としてますますの深化が期待されます。

足元では筆頭株主だったいちごアセットが若干持分を減らしているようですが
処分しつつも株価はジリ高となっているため、買い需要の底固さを感じます。

*参考記事① 2014-11-07 1,001円 投資判断Inline格下げ
いちごトラストが大株主・西松屋チェーン(7545)から株主優待がきました。

*参考記事② 2014-05-18 770円 投資判断Outperform継続
西松屋チェーン(7545)の本決算短評と株主優待券の正しい使い方について。

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特定の証券・金融商品の売買の推奨ないし勧誘を目的としておらず、本記事に
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