
【8237】松屋(東証1部)投資判断 Inline継続
現在値 1,745円/100株 PER84.5 PBR5.59 2月優待配当 8月配当
呉服店発祥の名門百貨店。銀座本店と浅草店の2店体制。独立路線。
配当金は2月8月の年2回・合計5円で、配当利回りは0.28%となります。
松屋は株主優待制度を実施しており、100株以上の株主に対して、
利用上限のない10%割引可能な買物カードを進呈しております。
また有料催事が2人分まで無料になりますので、入場料1,000円の
催事に2人で年2回行った優待利回りは2.57%程度確保できます。
業績を確認していきます。
■2011年2月期 売上高 780億円、経常利益 14.5億円、EPS24.9円
■2012年2月期 売上高 713億円、経常利益 6.7億円、EPS77.9円
■2013年2月期 売上高 716億円、経常利益 10.8億円、EPS11.3円
■2014年2月期 売上高 754億円、経常利益 15.7億円、EPS25.2円
■2015年2月期 売上高 800億円、経常利益 19.0億円、EPS20.7円 ce修正
□2014年8月中 売上高 376億円、経常利益 9.0億円、EPS 9.4円 ce
2014年8月中間期は売上高が前年同期比7.5%増の376億円、経常利益が43
%増の9.0億円と大増勢となり、期初計画比も大きく上回る結果となりました。
昨年、銀座店2Fフロアで高級婦人靴ブランドの「ロジェ・ヴィヴィエ」
の誘致を中心とした大規模リニューアルを実施したことなどが奏功し、
該当フロアでは前年比44%増、全フロア合計でも同9%以上の売上増と
なり、他社を含めた銀座界隈の百貨店売上高の伸びを牽引しました。
2015年2月期通期についても中間段階で上方修正することとなり、前期に
引き続いて2桁の利益成長率が維持される見込みとなっております。
標題にも記しましたとおり、足下でインバウンドが急増しているとともに
免税品目の拡大・免税下限の拡大等の変更があったため更なる上積みが
期待出来る状況ですので、修正後の通期計画も十分走破圏と思われます。
なお投資判断についてはInlineを継続します。
足下で株価が上昇しているため、割安感はやや乏しくなっています。
いつもの話となりますが、銀座店の敷地約8,000㎡(※約3,000㎡は借地)
はどんなに少なく見積もっても2千億円程度の不動産価値がありますので、
手元現金同等物と有価証券から有利子負債を差し引いた▲40~50億円を
考慮に入れたとしても、現在の930億円程度の時価総額はなお評価不足で
ある印象を受けます。
また旗艦の銀座店だけではなく、似たようなハイエンドエリアである目白
の新しい商業施設で結婚式場運営(こちらの家主はNTT都市開発)を
開始するなど投資余力の回復がはっきりと見て取れるので、中期経営計画
を前倒しで達成した経営陣は自信を深めているものと思われます。
*参考記事① 2014-06-01 投資判断Inline継続
業績好調で後出し復配!松屋(8237)から株主優待カードがきました。
*参考記事② 2014-03-09 989円 投資判断 新規Inline
ぐりとぐら展が好調、往年の含み資産銘柄・松屋(8237)の研究。
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*本記事の内容記述は、一般に入手可能な公開情報に基づき、作成されています。
特定の証券・金融商品の売買の推奨ないし勧誘を目的とはしておりません。




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