上司は思いつきでものを言う ~19会社には二つの宿敵があった | -障がい者スポーツ選手雇用センターと就労支援- ぴしゃっとブログ

上司は思いつきでものを言う ~19会社には二つの宿敵があった


「上司は思いつきでものを言う」

 
正直、タイトルのインパクトだけでレジ直行(笑)



ちなみに、
わたし自身は上司でもあり部下でもあります



今回、記事19では
「会社には二つの宿敵があった」
をご紹介します


以下、一部抜粋

戦後の日本は貧しさの中で、
豊かさへの道のりをスタートしました。

経済活動を再開した企業はやがて、
海外の大企業とぶつかります。
そういった敵、あるいは目標に対して
「負けるものか」「もっと大きくなってやる」
とライバル心を燃やすのは不思議ではありません。

もう一つは、
国外ではなく国内にあるもの
すなわち「官」です。

官対民という対立構図は歴然と存在して
官尊民卑という意識が民間企業の中で
「大きくなって見返してやる」
という意識を植えつけたと思われます。

官には「税金」という巨大な収入源もあります。
「行政指導」の名の下に民の上に立ちます。
国家という組織は民間よりずっと大きく
「東大出の役人は優秀だ」という思い込みも
相変わらずあります。

どうでもいいことではありますが
これ以上ムカムカすることもありません。

民間が自分達の会社を
世界に通用するようなレベルにもっていき
大きくなっていこうと発奮した陰には
巨大な官に負けてなるものか!と
いう対抗意識があったと十分に考えられます。

それでは会社にあてはめて考えてみましょう。
会社における官とは「重役会」であり「総務」です。

「上司は思いつきでものを言う」
と言います。
「思いつきでものを言う上司像」
をもっと一般的な言葉で言うとどうなりますか?
「官僚じみた」「官僚ぽい」「官僚臭い」
ということになりませんか?

要するに大きくなった日本の会社は
官僚的組織に似てしまった、
ということです。

官の組織は現場の声を声を聞く必要がありません。

「上から下」だけです。
「下から上」はありません。

それは言い過ぎではありません。

官僚はその仕事の範囲を法律で定められ
それに基づいて動いています。
どう動くかは「上」が決めることで
官僚の仕事は上から下ってきた任務を
忠実にこなすことだけです。

官の組織は利潤をあげることを目的としません。

利潤は現場から吸い上げられるものであり、
だからこそ「利潤を上げること」を「目的」とする
「会社」は現場に耳を傾けなければなりません。

しかし官僚は利潤を目的としませんから
現場に耳を傾ける必要がないのです。

官僚はマニュアルとおりにしか動けなくて
お客をイライラさせる新人アルバイト店員みたいなものです。

官僚組織の窓口は、
思いつきでいい加減な口からでまかせでものを言う、
上司に似ています。

現場を離れてしまった上司は、
現場の声を「ない」と考えていい現場を持たない官僚と同じ
なのだと。

官僚は「目の前の現実に対処しろ」という上からの命令がなければ
対処しません。
対処はしても、答えまで出すかどうかは判りません。

命令も答えも上にしかないからです。

目の前にいる「思いつきでものを言う上司」に対して
「この原因はなんなんだ?」とむなしい思考を
思いをめぐらせても同じことです。

あちらがそのように出来上がってしまっているのです。

あなたは「思いつきでものを言う上司」に対して
あれこれ考えている、だけかもしれません。

それは
目の前にある現実に対処せず
「答えは上に聞いてください」
と逃げてしまう官僚と同じ、である
とさえ言えます。


次回記事20では「人間的な声を出す」をご紹介します。

以上、抜粋した部分だけ読むと
単純に部下が上司をつるしあげる内容の本かと
誤解されるかもしれませんが、さにあらず、
儒教や戦国時代まで網羅して最終的には「たちあがれ日本!」
とビジネスマンにむけてのエールが送られている
わたしにとっては奥深い本です



「上司は思いつきでものを言う」




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