【講演録】どうなる!企業における次世代マーケティングの未来 | ラテン系企画マンの知恵袋

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(なお、本ブログは個人の責任で書いており、所属企業とは無関係です)

先週、参加したネットイヤーグループ主催の

こちらのセミナー


湯川鶴章さんと、高広伯彦さん という豪華なスピーカーの講演

しかも無料!!


湯川さんの講演は、こちらの本のアップデート版

といった位置づけ


次世代マーケティングプラットフォーム 広告とマスメディアの地位を奪うもの/湯川 鶴章


本書にもある、「三河屋さん(サザエさんに出てくる)的

コミュニケーション・サービス」がデジタルに置き換わって行くが、

まだまだ途上であり、今後、大いにチャンスがある


という主旨に沿って、湯川さん独特のドライブがかかった

味わい深い、ご講演でした


そして、真打ち、高広さん


講演録等は、ブログで拝見していたものの、

講演をお聞きするのは初めて


実際、期待に違わぬ、すばらしい講演でした

とにかく、中身の濃い講演に引き込まれ、

「ツダる」余裕、まったくなかった...(笑)


『The era of consumers control』

消費者が情報をコントロールする時代


これが、これからの時代のコミュニケーションを

考える上でのキーワード


「消費者の時代」ということは、古くから言われているが、

そうではなく、"Consumers Control"ということを

強く認識する必要がある


企業が一方的にメッセージを伝える時代は終わり、

ユーザーが広告/メッセージを生み出す時代(CGM/UGC)


その中で問われるのは、ユーザーとのダイアローグ(対話)

を重視し、「いかに優良なコミュニケーション資産を

蓄積するか?」ということ


「情報コントロールできないこと」を前提に、

優良なコミュニケーション資産が蓄積されていれば、

「炎上」が起こることを抑制できたり、仮に起きても

大炎上にならずに沈静化できたりする


つまるところ、広告とは

『企業と生活者とのいい関係をつくること』


そして、ブランドは

Brand exposure(企業側からの情報発信)と

Brand experience(ユーザーのブランド体験)

の相互作用により形成されることを考えると


この相互作用を促すような

「受け入れられる広告」を志向しなければならない


「受け入れられる」為のキーワードは、2つ


■Relevancy(興味・関心があるか?)

■Acceptancy(受け入れる隙間があるか?)


これを、仕掛ける側(企業サイド)から解釈すると、


「ユーザーの頭の中にクエスチョンマークを作り、

そこに新たな情報を通す道筋を作る」


ということになる


もうひとつ、大切なことは、ユーザーのいるところに

情報をディストリビュートするという考え方


「自動販売機は人のいないところには設置されない」


最近、「統合型マーケティング」というのが

流行りであるが、「統合」(integrate)ではなく、

脱統合(de-integrate)して、再分配(distribute)

⇒「情報を正しい場所(人のいる場所)に届ける」

という考え方に立つべき


最後に、こういう時代に求められるプランニングは、

メディアプランニングではなく、シナリオプランニングであり、

シナリオ設計後の展開はユーザーに委ねられる為、

予算の置き方も、従来のようにすべてをプレフィックス

せずに、展開によって柔軟に対応できるように、

一部をプールしておくという考え方が必要


ということで、あっという間の40分で、

すべて、ハラオチの圧巻の内容でした


<関連エントリー>

■次世代マーケティングプラットフォーム

http://ameblo.jp/motohiro0215/entry-10175581511.html