昨年の11月20日から4週間の期間限定で『水沢・桜地区におけるバス社会実験』が行われました。


 期間中の総乗者数は2,002名でありました。


 大変多くの方にご乗車頂けましたが、その中でも多くの課題が見えてきました。



 今回の社会実験ではあらゆるニーズを把握する為に、朝から夜まで、土日祝日も含めて運行を行ったので、平均的な1便辺りの平均乗車人数は5.1人という数字となりました。



 本格運行にあたり、1便辺りの乗車人数をもっと高めていかなければ、既存のルールの下では運行が厳しい状況ですので、ダイヤやルートの変更が必要になってきます。


 また、今回の社会実験では四日市西高校の生徒も多く乗車して頂き、2,002名中721名が四日市西高校の生徒でした。


 社会実験は無料で行われたので、今後はこの学生の皆さんが有料の場合も乗ってもらえるかが大きなポイントとなってきます。


 こういった状況を踏まえて、平成27年度当初予算には『コミュニティバス支援事業』として「新規路線実現のための調査研究」に関する予算が300万円上程されています。


 この「新規路線実現のための調査研究」は、水沢・桜地区において昨年行われた社会実験よりも長い期間、有料実験を行う事が想定されています。



 当予算が可決されれば、今後水沢・桜地区においては、有料実験に向けてダイヤやルートの再検討を迫られることになります。

 

 その有料実験の結果を経て、コミュニティバスの運行が可能かどうか検討される為、来年度の有料実験は非常に重要な取り組みになります。


 また、平成27年度当初予算における『コミュニティバス支援事業』では、来年度に他の地区でも無料実験を行う予算200万円が上程されており、コミュニティバスの社会実験の広がりが見えてきています。


 更に、「市民自主運行バスに対する支援制度」の改正も審議対象に含まれており、コミュニティバスへの市の財源補助の基準が拡大することになります。


 こういった点からも、平成27年度はコミュニティバスについて大きな流れが出来る年度になると考えています。


 今後、コミュニティバスを求める地区については、地域の声を行政に積極的に上げていく必要があります。




■過去の関連ブログ


・【総合交通政策調査特別委員会】「コミュニュティバス」制度作りに向けての議論が始まる

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・【総合交通政策調査特別委員会】「コミュニュティバス」NPO生活バス四日市 西脇代表参考人招致

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・【地域の公共交通手段を守れるか:コミュニュティバス】水沢・桜地区におけるバス社会実験実施!

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・【水沢・桜地区におけるバス社会実験②】みんなで乗ろう!バス社会実験の路線図、時刻表の詳細公表!

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・【水沢・桜地区におけるバス社会実験③】社会実験期間が残り1ヶ月残り1週間を切る!乗って実現、本格運行!

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