前回、『近鉄内部・八王子線』今後の行方⑤ 【自治会・高校が近鉄に対して要望書提出へ】というタイトルで内部・八王子線の存廃問題のブログを書きました。(http://ameblo.jp/mori-tomohiro/entry-11334578122.html )
その翌日の新聞で、近鉄側が「内部・八王子線の存続に向けた要望書」の提出に訪れた住民側(四日市自治会連合会・鈴鹿市自治会連合会・北勢地区県立学校校長会の代表)に対して、『BRT(バス高速運輸システム)方式』を提案した事が報道されました。
当報道がなされてから、内部・八王子線の存廃問題についてこれまで積極的に取り上げてきた私のブログのアクセス数が急増しています。
また、前回の私のブログへの書き込み(コメント)は、現時点で24件に達し、私のこれまでのブログの中でも最多のコメント数になります。
この事からも、当問題に関する市民の方々の注目は高いと言えます。
私もこの報道を読んだ時に、、近鉄側の唐突な『BRT(バス高速運輸システム)方式』の提案と住民代表の要望に対するカウンターパンチの様なタイミングの発表に強い驚きと憤りを感じました。
そもそも、行政や議会に対してもBRT方式の話が無かった訳ではありませんが、あくまでも可能性の一つというレベルのものであったと認識しています。
行政や議会に対しては、前回のブログでも紹介した様に近鉄の回答書という公式の文書で、、改善案として『例えば内部・八王子線を鉄道のまま分社し、車両更新について公的補助を受けるだけではなく、一定の運営費補助が無ければ鉄道という形態での事業継続が困難であると考えております』という記載がされています。
その後に、『例えば現在の線路敷をバス専用道路化して、バスによる新しい交通システムに転換することなど、幅広く検討を進めていく必要があると思われます。』という記載で上記の通り、あくまでも選択肢の一つというニュアンスを超えるものではありませんでした。
『BRT(バス高速運輸システム)方式』の提案は、現在議会や行政で議論されている鉄道という形態での継続を飛び越えての提案であり、行政・議会での議論を無視しているとも捉えることも出来ます。
ここではっきりしておきたいのが、行政・議会としては『鉄道形態での維持』を今後も求めていく方針である事に変わりはありません。
行政側に確認しましたが、事務手交渉レベルではBRTの話はあるが、正式に近鉄からBRTでの要請があった訳では無いとのことです。
自治体・近隣高校の署名活動も、鉄道形態での路線の維持を目指して行われます。
四日市市議会においても、本日8月27日に『内部・八王子線の存続を目指す議員連盟』が発足しました。
特別委員会では公の会議体ですので対外的に活動が出来ない為、議連という非公式の形で議員も存続活動を行っていこうという団体です。
今回、近鉄側の意志が明らかになった事で、内部・八王子線の存廃問題が大きな展開をみせる事になると思います。
◎以下は、過去の関連記事です。
■『近鉄内部・八王子線』今後の行方 ① 【現状整理、そしてタイムリミット】
⇒ http://ameblo.jp/mori-tomohiro/entry-11209058849.html
■『近鉄内部・八王子線』今後の行方② 【市、議会の取り組み】
⇒ http://ameblo.jp/mori-tomohiro/entry-11209176279.html
■『近鉄内部・八王子線』今後の行方 ③ 【総合交通政策調査特別委員会 設置へ】
⇒http://ameblo.jp/mori-tomohiro/entry-11292928131.html
■『近鉄内部・八王子線』今後の行方 ④ 【様々な動きとその方向性】
⇒http://ameblo.jp/mori-tomohiro/entry-11295351212.html
■ 『近鉄内部・八王子線』今後の行方⑤ 【自治会・高校が近鉄に対して要望書提出へ】
⇒http://ameblo.jp/mori-tomohiro/entry-11334578122.html