7月30日、8月20日と近鉄内部・八王子線の存続に向けた議論を主目的とした「総合交通政策調査特別委員会」が開催されました。


 「総合交通政策調査特別委員会」は14名の議員で構成され、委員長は豊田議員、副委員長は私が務めております。

 

 特別委員会はどなたでも傍聴出来るのですが、当特別委員会の傍聴者の数は、第1回、第2回とも10人を超えました。


 こういった傍聴者の数からも近鉄内部・八王子線の存続問題に関する注目度の高さが分かります。


 第2回目の特別委員会では、市の「近鉄内部・八王子線の路線維持」の要請に対する近鉄からの回答書も公開されました。


 回答書の中には、平成25年夏を目途に基本的な方向性を打ち出すとする内容も明記されていました。


 また、その回答書には、『例えば内部・八王子線を鉄道のまま分社し、車両更新について公的補助を受けるだけではなく、一定の運営費補助が無ければ鉄道という形態での事業継続が困難であると考えております』という、市に対する運営費補助の要請といえる一文もありました。


 ただ、現時点では市は車両更新や駅の環境整備に対する補助は行うが、運営費補助までは踏み込まないというスタンスを取っています。


 この部分で、行政と近鉄の意志の乖離が生じています。


この乖離を、特別委員会の議論で少しでも埋めて行ければと考えています。


 当特別委員会では、近鉄内部・八王子線に関する様々な興味深い資料が提供されます。


その資料については、後日のブログでしっかりと紹介していきます。


 

 今回は、特別委員会の議論からは少し離れるのですが、近鉄内部・八王子線の存続に向けての自治体や高校の動きを紹介します。


 昨日(8月21日)、「四日市市自治会連合会」「鈴鹿市自治会連合会」「北勢地区高等学校PTA連合会」「北勢地区県立学校校長会」「海星中学・高校星援会」の代表が、直接近鉄本社に伺い『近鉄内部・八王子線の存続を求める要望書』を近鉄側に提出しました。


 連合自治会では、近鉄内部・八王子線沿線の4連合自治会に留まらず、四日市市自治会連合会全体で当問題に取り組む方針であり、また、近鉄内部・八王子線は鈴鹿市の市民も利用が多い事から、「鈴鹿市自治会連合会」との連携も図り、署名活動等を行っていくということです。


 高校も沿線校に留まらず、北勢地区の公立高校20校等を巻き込みながら、校長会、PTA共に署名活動や利用促進活動に取り組んでいくという方向です。


 自治会、高校共に、当問題に対する関心は強く、存続に向けて積極的に動かれていることが分かります。


 こういった動きについても注視していき、議会は議会で出来る事を当特別委員会でしっかりと検討していく事になります。



◎以下は、過去の関連記事です。


■『近鉄内部・八王子線』今後の行方 ① 【現状整理、そしてタイムリミット】

http://ameblo.jp/mori-tomohiro/entry-11209058849.html


■『近鉄内部・八王子線』今後の行方② 【市、議会の取り組み】

http://ameblo.jp/mori-tomohiro/entry-11209176279.html


■『近鉄内部・八王子線』今後の行方 ③ 【総合交通政策調査特別委員会 設置へ】

http://ameblo.jp/mori-tomohiro/entry-11292928131.html


■『近鉄内部・八王子線』今後の行方 ④ 【様々な動きとその方向性】

http://ameblo.jp/mori-tomohiro/entry-11295351212.html