生存者、一名 本格推理/歌野 晶午 | mokkoの現実逃避ブログ

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生存者、一名 (祥伝社文庫)/歌野 晶午
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¥400 Amazon.co.jp
発行年月:2000年11月
サ イ ズ:162P 16cm

鹿児島の遙か沖の孤島、屍島に六人の男女が降り立った。
彼らは都内で爆弾テロを行なった四人の実行犯と二人の幹部だった。
翌日、幹部の一人が船とともに姿を消し、残りの五人は
文字通り絶海の孤島に閉じ込められた!
組織に対する疑心と、食料をめぐる仲間同士の暗鬼。
やがて、一人また一人と殺されていく…。
犯人は誰か?そして、最後に生き残る者は。
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テーマ読み第9弾は『1』です。

都内で爆弾テロを行った「真の道福音教会」の男女6人が
絶海の孤島に逃げ込み、ほとぼりが冷めた頃に海外脱出を
図ろうと企てたものの、実は島に閉じ込められただけだった。
犯罪者だから救助を求める事もできないし食料は限られている。
そんな中、一人ずつ殺されていく。
犯人は誰だ?最後に生き残るのは誰?

って話なんだけどね、タイトル通り1人は生き残るのよ。
冒頭の新聞記事で、死者5名、生存者1名と書かれている。
だから、誰が生き残って、殺人者は誰か?って
推理すればいい読み物だと思うんだけどね・・・

ただねぇ~何というか、これは好みではない。
あくまでも個人的な事なんだけどね、宗教というか
いわゆるカルトの信者が登場人物な訳で、爆弾テロを引き起こして
逃げてきたってところでダメよ。
悪魔にのっとられようとしてる人間の目を覚まさせる為に
誰かが犠牲にならなければ・・・うんぬんかんぬん・・・
悪寒が走りますってば。

誰かが犠牲になって人々の目が覚めるのなら、
まずはお前が犠牲になりなさいって思うのよ(^◇^;)
それこそ公開焼身自殺でも何でも派手にやってくれればいい。
自分以外の誰かを犠牲にするってことがダメ。
物語でもダメ。不愉快極まりない。

文庫でページ数も少なくて、字が大きくて読みやすいけど
感じとしては、長いアラスジを読まされたって感じかなぁ
mokkoが最初から不快感バリバリで読んでいたせいなのか
登場人物に感情移入なんて出来るはずもなく
心理描写すら薄っぺらな感じで危機感とか生きる執念とか
そういうのを感じない。
読み終った時に誰の生きる執念が強かったかがわかる。

でもこれってどうなの?
そういうことか!って思うんだけど、
これはアリなの?
確かに予想外だったけど・・・
ずるいなぁ~と思ってみたり・・・

不謹慎だけど、命中率がズバ抜けてるなぁ~と
乾いた笑いがこぼれました(^◇^;)

テーマ読みまとめ

素材屋さんは→ Silverry moon