アイビスSDを勝って、巻き返しのきっかけにしたいと考えとるんやろう | 鎌田光也(元騎手・元調教助手)のブログ

鎌田光也(元騎手・元調教助手)のブログ

中央(JRA)の乗り役(騎手)と調教助手として、40年以上も馬と関わってきたワシが、「自信を持ってお勧めできる馬」を紹介するために始めたブログですわ。

こんちは。
鎌田光也ですわ。



6月20日(土)の安芸S(阪神・ダート1200m)を勝ってオープン入りした、鮫島一歩厩舎のレシプロケイト(牡4歳・父ダイワメジャー)は、次走の予定が8月23日(日)のNST賞(新潟・ダート1200m)になっとります。

この馬を管理しとる鮫島先生は、鹿児島南高校の時、馬術部に入っとって、そこの先生が、鹿児島市で「上村乗馬苑」をやっとって、「トシ」の冠名でお馴染みやった、故・上村叶(かみむら・かなえ)オーナーやったそうですわ。

元々、ブラジルで酪農の仕事をしたかった先生は、高校を卒業してから、北海道の江別市にある酪農学園大学の酪農科に入ったんやけど、また馬に乗りたくなって、大学でも馬術部に入ったんや。

大学を卒業した後は、1979年の4月から1999年の2月まで増本豊厩舎の調教助手をやって、1999年の3月に調教師の試験に受かって、次の年に自分の厩舎を開業しとります。

それから、初めの年は10勝止まりやったけど、次の年からは毎年のように20勝以上を記録しとるし、シルクフェイマスを使った2004年の日経新春杯で初めて重賞を勝つと、その後も、キングトップガンを使った2011年の目黒記念や、リトルゲルダを使った2014年のセントウルSや、ソルヴェイグを使った2016年のフィリーズレビューや、モズカッチャンを使った2017年のエリザベス女王杯を勝つなど、先週までに重賞を24勝もしとって、JRA通算で529勝を上げとるんですわ。

去年、鮫島先生の厩舎は、「22勝・獲得賞金4億2348万円」っちゅう成績を残しとったし、今年は先週までに14勝を上げて、「3億1690万円」と、去年のペースを大きく上回っとりますな。

もちろん、今の先生は、「賞金の高いレースを勝って、もっと厩舎に勢いを付けたい」と考えとる筈やから、1着賞金が2200万円のNST賞に向けて、レシプロケイトをどう仕上げてくるんかをキッチリ確認して、馬券に活かしたいとワシは考えとります。

そうそう、もう何度も書いとるんやけど、多くの方によう知って欲しいんで、今日も改めて、ワシの今までのことを書いておきますわ。

今、このブログを読んどる方の中に、「知っとる」っちゅう方がおったら嬉しいんやけど、ワシは中央(JRA)で、1972年から1986年まで乗り役(騎手)をやっとりました。

「見飽きたわ」って言われるまでは載せ続けるつもりやけど、これは、ワシが障害の重賞(1979年の阪神障害S・春)を勝った時の写真やな。



そんでワシは、1986年に乗り役を辞めてから、調教助手として、

松田博資厩舎
田島良保厩舎
新川恵厩舎
浜田多実雄厩舎

で働いとって、2013年の6月に調教助手を辞めたんや。

なんで辞めたか言うたら、「馬券を買いたい」と思うようになったからなんですわ。

正確に言うたら、「馬券で食っていける自信」を持てるようになったんや。

そんでもって、自信だけやなくて、ちょこちょこ結果も出とるんやから、乗り役やった頃の経験と、調教助手やった頃の経験は、意味があったちゅうことやな。

で、ここからは、手短に「今週のお勧め」を紹介しとくで。

今回、ワシがお勧めするんは、美浦の佐藤吉勝厩舎がアイビスSDに使うレジーナフォルテや。

この馬について、ワシがお世話になっとる「元調教師のMさん」から届いた報告を紹介しときます。

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佐藤吉勝君は、桜花賞を勝ったタマミや、マイルCSを勝ったタカラスチールなどを育てた坂本栄三郎さんの厩舎から、1979年に乗り役としてデビューしました。

乗り役時代の彼は、ネイティブボーイに乗った1984年の東京障害特別・春(現在の東京ジャンプS)、タカラスチールに乗った1985年のクイーンC、タカラフラッシュに乗った1988年のラジオたんぱ賞(現在のラジオNIKKEI賞)と、重賞を3つ勝っていて、1990年に坂本さんが亡くなってからは、坂本厩舎を引き継ぐ形で開業した田中清隆君の厩舎に移って、調教師の試験に受かって引退した1998年までに、全部で80勝を上げていたんですよ。

それから佐藤君は、1999年の3月に自分の厩舎を開業していて、最初の年は、レースに使った数が少なかったので5勝しかできませんでしたけど、2000年が9勝、2001年が10勝と、順調に勝ち星を増やしていて、5年目の2003年には、カンファーベストを使った朝日チャレンジCで初めて重賞を勝つなど、「20勝・獲得賞金4億5495万円」という、今までで一番の成績を残していました。

でも、その後は、一度もこの数字を超えられずにいて、去年までの5年間も、

2015年→6勝・獲得賞金1億1640万円
2016年→4勝・獲得賞金7416万円
2017年→6勝・獲得賞金1億3556万円
2018年→7勝・獲得賞金2億0071万円
2019年→3勝・獲得賞金1億0376万円

という誰が見ても物足りない成績が続いていましたし、今年は先週までが「2勝・獲得賞金6066万円」と、2003年のペースを大きく下回っていますから、きっと今の佐藤君は、「賞金の高いレースを勝って、巻き返しのきっかけにしたい」と考えているのでしょうね。

そんな中、今週は、1着賞金が3900万円のアイビスSDにレジーナフォルテを使いますので、私が佐藤君でしたら、この馬をメイチに仕上げますし、実際、私のところに届いている最終追い切りについての報告が、

「一昨日、南ウッドで一杯に追われて、5Fが69秒7、終いの1Fが12秒8という時計を出していました。スムーズに折り合って、とても軽快な脚捌きを見せていましたし、追い切った後もイレ込む様子がなかったんで、いい状態でレースに出られそうですね」

というものでしたから、「侮れない存在」と私は見ています。

それに、彼の厩舎は、カンファーベストで2006年の関屋記念を勝ってからから、14年近くも重賞をご無沙汰していますから、今回は、「久々に大きいレースを勝ちたい」という思いも込められている筈ですよ。

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佐藤吉勝厩舎がアイビスSDに使うレジーナフォルテについて、「元調教師のMさん」から届いた報告は以上ですわ。

そんで、ワシは今、「パーフェクトホースマンズ」の一員として活動しとって、ここのホームページや、ブログなどでは、エエ情報をぎょうさん公開しとるんや。

せやから、このブログを読んどる皆さんには、「パーフェクトホースマンズ」のホームページや、元JRA馬主の小栗範恭(おぐりのりやす)さんや、元JRA調教師の山田要一(やまだよういち)さんや、元JRA厩務員の小西聖一(こにしせいいち)さんのブログも、絶対に読んだ方がエエとお勧めしとくで。

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ほなまた。