アイビスSDを勝って、巻き返しのきっかけにしたいんやろ | 鎌田光也(元騎手・元調教助手)のブログ

鎌田光也(元騎手・元調教助手)のブログ

中央(JRA)の乗り役(騎手)と調教助手として、40年以上も馬と関わってきたワシが、「自信を持ってお勧めできる馬」を紹介するために始めたブログですわ。

こんちは。
鎌田光也ですわ。



先週の土曜日、川田将雅(ゆうが)君が、ダノンレガーロに乗った阪神4Rを勝って、「JRA年間100勝」を達成しましたな。

佐賀県出身の川田君は、お祖父さんが佐賀競馬の調教師やった川田利美さんで、親父さんも、佐賀競馬の元乗り役で、今は佐賀で調教師をやっとる川田孝好先生っちゅう競馬一家で育ったんや。

2004年の3月に安田隆行厩舎からデビューしとる川田君は、丹内祐次君や、津村明秀君や、藤岡佑介君や、吉田隼人君や、上野翔君や、高野和馬君とかが同期ですわ。

皆さんもよう知っとる通りで、川田君は、デビューしてから先週までに、キャプテントゥーレに乗った2008年の皐月賞や、ビッグウィークに乗った2010年の菊花賞や、ジェンティルドンナに乗った2012年のオークスや、ハープスターに乗った2014年の桜花賞や、マカヒキに乗った2016年のダービーや、ファインニードルに乗った一昨年の高松宮記念とスプリンターズSや、クリソベリルに乗った去年のチャンピオンズCとか、重賞を87勝もしとるんや。

それに去年は、今までで一番多い152勝を上げとったし、JRA賞の中で、「最高勝率騎手」として表彰されたんやから、ホンマに大したもんやで。

しかも、川田君は、去年までに5回、年間の勝ち星が100勝を超えとるんやけど、今年は今までで一番早いペースで達成できたんやから、今、彼は乗り役として一番脂が乗っとるんやろうな。

ちなみに彼は、ワシがおった松田博資厩舎の管理馬を何度も勝たせとって、松田先生にとって最後の重賞勝ちやったアルバートドックの小倉大賞典も、彼の騎乗でしたわ。

せやからワシは、川田君を弟弟子のように思っとるし、ずっと栗東で乗り役と調教助手をやっとったワシにとって、栗東の騎手が活躍するんは、自分のことのように嬉しいもんやから、彼には、これからも頑張って欲しいと思っとります。

そうそう、もう何度も書いとるんやけど、多くの方によう知って欲しいんで、今日も改めて、ワシの今までのことを書いておきますわ。

今、このブログを読んどる方の中に、「知っとる」っちゅう方がおったら嬉しいんやけど、ワシは中央(JRA)で、1972年から1986年まで乗り役(騎手)をやっとりました。

「見飽きたわ」って言われるまでは載せ続けるつもりやけど、これは、ワシが障害の重賞(1979年の阪神障害S・春)を勝った時の写真やな。



そんでワシは、1986年に乗り役を辞めてから、調教助手として、

松田博資厩舎
田島良保厩舎
新川恵厩舎
浜田多実雄厩舎

で働いとって、2013年の6月に調教助手を辞めたんや。

なんで辞めたか言うたら、「馬券を買いたい」と思うようになったからなんですわ。

正確に言うたら、「馬券で食っていける自信」を持てるようになったんや。

そんでもって、自信だけやなくて、ちょこちょこ結果も出とるんやから、乗り役やった頃の経験と、調教助手やった頃の経験は、意味があったちゅうことやな。

で、ここからは、手短に「今週のお勧め」を紹介しとくで。

今回、ワシがお勧めするんは、美浦の矢野英一厩舎がアイビスSDに登録しとるカッパツハッチとクールティアラや。

この馬について、ワシがお世話になっとる「元調教師のNさん」から届いた報告を紹介しときます。

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矢野英一君は、1962年から1983年まで騎手を、1983年から2014年まで調教師をやっていた矢野照正さんの息子です。

英一君は、1989年に高校を卒業した後、調教師になるため、アメリカに留学して、アリゾナ大学の競馬学科に入って馬のことを勉強していました。

ちなみにこの時は、マックスビューティや、シャダイカグラや、ウイニングチケットや、エアグルーヴや、ファインモーションなどを育てて、2007年に定年で引退した伊藤雄二さんの息子さんで、今は西浦厩舎で調教助手をやっている伊藤強君を頼ってアメリカに行ったそうです。

日本に帰ってからは、1996年に競馬学校の厩務員課程に入って、次の年の4月から、阿部新生(にいお)さんの厩舎で厩務員をやって、その年の10月からは、お父さんの矢野照正さんの厩舎で調教厩務員をやって、1998年の10月からは調教助手をやっていました。

照正さんの厩舎と言えば、1988年の根岸Sと1989年のスプリンターズSを勝ったウィニングスマイルや、1991年のエプソムCと毎日王冠と天皇賞・秋を勝ったプレクラスニーなどがいましたし、英一君が厩舎に入ってからも、1998年の日経賞を勝ったテンジンショウグンや、1999年のアルゼンチン共和国杯と2000年の日経新春杯を勝ったマーベラスタイマーなどがいましたね。

そして、2008年に調教師の試験に受かった英一君は、2009年に自分の厩舎を開業して、その年に9勝を上げると、2010年は26勝、2011年は18勝、2012年は23勝と、コンスタントに20くらいの勝ち星を上げていましたし、2013年には、フォーエバーマークを使ったキーンランドCで初めて重賞を勝つなど、「21勝・獲得賞金3億7419万円」という成績を残していました。

それに、去年までの6年間も、

2014年→15勝・獲得賞金2億3948万円
2015年→16勝・獲得賞金2億8290万円
2016年→20勝・獲得賞金3億5614万円
2017年→20勝・獲得賞金2億9290万円
2018年→20勝・獲得賞金3億8443万円
2019年→22勝・獲得賞金3億0659万円

という成績を残していて、特に一昨年は、ジェネラーレウーノで京成杯とセントライト記念を勝つなど、今までで一番多い賞金を稼いでいましたし、去年も、賞金こそ一昨年を上回れていませんが、かなりいい成績を残していますね。

ただ、今年に入ってから先週までは「4勝・獲得賞金1億0165万円」という成績で、まだ去年の3割くらいしか稼げていませんから、今の英一君は、「賞金の高いレースを勝って、巻き返しのきっかけにしたい」と考えているのでしょう。

こういった中、今週は、1着賞金が3900万円のアイビスSDにカッパツハッチとクールティアラを登録していますので、「どちらも勝負懸かり」と考えるべきでしょうし、実際に彼がどう仕上げてくるのか、最後まで目が離せませんね。

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矢野英一厩舎がアイビスSDに登録しとるカッパツハッチとクールティアラについて、「元調教師のNさん」から届いた報告は以上ですわ。

そんで、ワシは今、「パーフェクトホースマンズ」の一員として活動しとって、ここのホームページや、ブログなどでは、エエ情報をぎょうさん公開しとるんや。

せやから、このブログを読んどる皆さんには、「パーフェクトホースマンズ」のホームページや、元JRA馬主の小栗範恭(おぐりのりやす)さんや、元JRA調教師の山田要一(やまだよういち)さんや、元JRA厩務員の小西聖一(こにしせいいち)さんのブログも、絶対に読んだ方がエエとお勧めしとくで。

★ パーフェクトホースマンズのHPはこちら ★

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★ 元JRA調教師・山田要一のブログはこちら ★

★ 元JRA厩務員・小西聖一のブログはこちら ★

ほなまた。