あの戦国の現場へ行こう!


梅の花が見頃な3月上旬。



2013年もいよいよ春のイベントシーズンがやってまいりました!



皮切りイベントともいえる最初の出陣は、愛知戦国甲冑隊結成一周年記念報告祭です。



場所はなんと熱田神宮!



と、その前に愛知戦国甲冑隊とは?





あの戦国の現場へ行こう!


↑愛知戦国甲冑隊とは、愛知県内にある市民団体、そして企業の武将隊、甲冑隊の連盟組織です。



現在、愛知県ではいろんなところで地域を盛り上げる市民団体や企業の甲冑隊、武将隊があります。



尾張一宮武将隊もそのひとつですね。



今までは個々で地域のお祭りやイベントに参加していたのですが、どうせならひとつにまとまり、いろんな歴史まつり、イベントに応援出陣しようと2013年3月4日に結成されました。



ちょうど活動一年ということで、その報告とこれからの活動祈願で熱田神宮に出陣です。



しかし!



単なる祈願だけで終わらないのが愛知戦国甲冑隊。



どういうことかといいますと…








あの戦国の現場へ行こう!


↑ 今回なんと熱田神宮に甲冑を奉納することに!



これは国宝犬山城下で活躍する犬山城甲冑制作同好会の皆様が制作した甲冑です。



犬山城甲冑制作同好会が作る甲冑は、戦国時代に使用されていた甲冑から型紙を取り、その型紙をもとに作る甲冑。



なので時代考証なども正しいものです。



また耐久性もある!



これだけの甲冑作るのに、どれだけ工期がかかったのかは分かりませんが、かなりの時間を必要とした甲冑と思います。



説明では100年もつ様に作られたとありましたが、正直、数百年大丈夫だと思います。







あの戦国の現場へ行こう!


↑ もちろんこの甲冑にも名前がありまして、



朱塗茜糸素懸縅二枚胴 (しゅぬりあかねいとすがけおどしにまいどう)。



というもの。



奉納前に御披露目でしたが、奉納後は熱田神宮の所有となり永久保存されるため、もう見れなくなります。



ひょっとすると宝物殿の企画展か何かで出展される事もあるかもしれませんが、次に世に出るのはいつのことやら。



実際に着用可能な甲冑なので、着てみたい!と歴史ファンは皆思ってしまいそうな見事な甲冑です。






あの戦国の現場へ行こう!

↑さて、この日は奥村助右衛門殿(向かって左)と、浅野長政殿(向かって右)も出陣。



いつもお世話になっております。



奥村殿はハチガネにて初めて出陣。



浅野殿は新調の青糸縅最上胴(あおいとおどしもがみどう)の甲冑。



袖通しが熱田神宮とは縁起がいいですね。







あの戦国の現場へ行こう!


↑出陣の刻限となり、集結する愛知戦国甲冑隊。



この日は十三番隊まであり、総勢約150名の甲冑武者が熱田神宮に揃いました。






あの戦国の現場へ行こう!

↑出陣前の打ち合わせの図。



歴史まつりやイベントでは、良い意味でも悪い意味でも急遽、いろんな事が変更、追加、消去される事が多々あります。



つまり一度決まったことが変わるというのが少なくないんですね。



これはしょうがないことです。



それに対応できるのが求められる武者でもあると思います。



またマスコミの方々の対応にも出陣前に行うことが大事。



出陣中には対応できませんからね。






あの戦国の現場へ行こう!

↑ さて、仕事します。



この愛知戦国甲冑隊にて、現在私は援軍大将という任についております。



援軍大将とは、総大将・近藤成章氏のお側に仕え、各隊の鼓舞や総大将の御負担を軽減するというもの。



先頭で目立つのは良いのですが、総大将の御下知や各隊への伝令などで急遽走り回る事も多々あります。



なかなか重要な任務です。



今回尾張一宮武将隊は奥村殿が隊長として仕切ってくれているので、安心できますね。






あの戦国の現場へ行こう!

↑ 一番隊である犬山衆を先頭に悠々と参道を練り歩く愛知戦国甲冑隊。



目指すは熱田神宮本殿です。



大々的な事前告知がなかったイベントだけに、何も知らない参拝者の方々にはサプライズですね。



行列の時、今回は愛知県内の武者軍団の参加でしたが、これが横浜でお会いした坂東武者の方々が参加していたら、どんなカンジなのだろう?



なんて想像もしたりして。



またこういった武者だらけの行列に、時代衣装の姫様達も加わると、華やかさが増しそうですよね。







あの戦国の現場へ行こう!

↑ 約150名の武者行列なので、先頭から最後尾までの距離が長いです。



朝方は少し寒い日でしたが、日中には程よい気候になっていました。



ところでやはり熱田神宮は雰囲気が普通の神社とは違いますね。



神聖な雰囲気といいましょうか。



その中での武者行列です。








あの戦国の現場へ行こう!

↑本殿近くの三の鳥居までは、鳴り物や勝鬨もOKとのことでしたので、各隊の鬨の声が神域である熱田の森に鬨の声が響き渡ります!



やはり行列にはこれがないといけません。








あの戦国の現場へ行こう!

あの戦国の現場へ行こう!


↑無事に本殿に到着後、お祓いと御祈祷を受けさせて頂きました。



撮影禁止の場所が多い熱田神宮なだけに、この後は文章にて説明しますね。



今回の参拝でなんと、本殿の賽銭箱の向こう側まで入る事が許可され、そこで御祈祷。



私も何度も熱田神宮には参拝していますが、賽銭箱の向こう側に入ったのは初めてです。



またその後、神楽殿(かぐらでん)にて、御神楽祈祷が行われ、甲冑も無事奉納終了。



その後は懇親会。いろんな隊の方々とお話しができて良かったです。







あの戦国の現場へ行こう!


↑ 実は2013年は、半年先まで出陣スケジュールが決まっている愛知戦国甲冑隊。



出陣の度に参加武者団体も増え、目指すは10年以内に1千人規模の武者行列を行いたいとか。



この分でいくと、それも達成できそうな勢いです。



またいろんな歴史まつり、イベントに出陣していますので、今後、ステージなども御披露していきたいですね。






あの戦国の現場へ行こう!

↑尾張一宮武将隊の奥村殿と浅野殿と。



今回は総大将からの直々の御言葉にて、記念撮影時に総大将の御前に着座させて頂きました。



これが実は非常に意味深ということはまた後日。



今年度も出陣スケジュールが忙しくなりそうですが、皆でレベルアップを重ねた出陣にしたいです。



また今回は尾張一宮武将隊の先鋒・福島殿が参陣叶わず残念でしたが、次の機会には是非、先陣を飾って頂きたいと思います。



そして今後、尾張一宮武将隊にも二期生という後輩もできますので、教育の面でもいろいろと一期生に負担が増えると思いますが、宜しくお願い致します。



ということで、愛知戦国甲冑隊結成一周年記念報告祭に出陣の皆様。



またいつもお世話になっている事務局の方々。



そして駆けつけて来て頂いたQCHN様を始め、O関様といったお客様。



誠に有難うございました。



神前にて、感謝感謝の愛知戦国甲冑隊結成一周年記念報告祭でした。



2013年出陣レポまとめへ戻る


☆ メルマガ登録はコチラ !

☆ 城・史跡レポをまとめてみました

☆ 甲冑出陣レポ

☆ この書籍を斬る!

☆ 愛知のグルメ

☆ 愛知おススメのおみやげ

☆ プロフィール