「はい、誓います!」
ライトのアドバイスで自分の心の針を少しずつ抜いていったユリ。
この人!と思える男性と出逢い、
牧師さんの前で誓いを立て結婚することができました。
ところが…。
「ライト!もうダメ!我慢できない!」
「どうしたの?」
「だって、あの人ゴミも出してくれないし、
仕事で疲れたって言って話も聴いてくれないし、
何度言っても、脱いだ洋服散らかしっぱなしだし…。」
「それがどうかしたの?」
「どうかしたじゃないよ!
いつもライトは、たいしたことないみたいな反応だけど…。
私にとったら大きな問題なの!」
「どうして?」
「どうしてって、私の言うことを全然聴いてくれないからだよ!」
「言うことを聴いてくれないのが問題なんだ?」
「だって、何のために結婚したのかわからないんだもん!」
「ユリは中学校の時、軟式テニス部だったって言ってたよね?」
「うん、そうだけど…。今の話しと関係無いよね?」
「まあいいから聴いて。
確かユリは、ダブルスで良いところまでいったって言ってたよね?」
「うん、あと一つ勝てば全国大会っていうところで負けちゃったんだけどね。」
「ダブルスで勝つ秘訣って何なの?」
「う~ん、ダブルスの戦術もあるけど、やっぱりペアの相性が大きいかなぁ。」
「その組んだ相手とやるテニスが楽しかったんだね。」
「うん!とっても楽しかったよ!」
「じゃあ、その相手がいろいろ指示してくる人だったらどうかな?
こう動いて!とか、そんなんじゃ全然ダメだよ!とか。」
「あ~、全然ムリ!そんな人とペアになれないよ!」
「そうだよね。
自分をコントロールしようとする人と一緒にテニスしてもつまらないよね。」
「あ…。」
「わかった?」
「うん。」
「ユリがやっていることって、
彼を思い通りにコントロールしようとしていることじゃないかな?」
「そうかもしれない。
でもね!やって欲しいこととして欲しくないことがあるの!」
「それって、テニスの話しと何か違うのかな?
ペアを組むなら私の言うことを聴きなさいっていう相手と楽しくテニスできる?」
「できません…。」
「彼との結婚は、テニスのペアのように捉えてみて、
いかにしたら上手くコミュニケーションが取れるのかな~って考えてみたら?」
「そっか~。そう考えると伝え方が変わってくるかも…。」
「スポーツと違って勝ち負けじゃないからね。
フィギュアのペアのエキシビジョンみたいに、
楽しいものを作り上げていく気持ちでいたら面白いかもね。」
「それいいね!
フィギュアの競技も凄いけど、エキシビジョンの時は本当に楽しそうだもん!」
「そうそう、楽しいのが何よりだと思う。
相手を支配しようとするから、お互いにイライラしちゃうのかもしれないよ。」
「ありがとう、ライト。おかげで少し落ち着いたよ。」
「それは良かった。」
「ところで…。ライトって結婚したことあるの?」
「僕が?」
「懐中電灯じゃ結婚できないかぁ…。
あ、良い相手を探してあげるよ!」
「そんなのいいよ!」
「好みのタイプとかあるの?
ソーラー式がいいとか、手動充電がいいとか、ランタン型がいいとか…。
あ、最近だとLEDライトとかいいんじゃない!?」
「僕のことバカにしてる…?」
「してないしてない!私は本気だよ!
今からヤマト電気行こう!
いつも願いを叶えてもらってばかりだから、たまには私がプレゼントしてあげる!
悩みを解消してもらったお礼だよ!」
「え、ちょっと…本当にいいから…。」
と、ライトをカバンに押し込み出掛けていったユリ。
とうとう結婚まですることができたユリですが、
これからの結婚生活はどうなるのでしょうか?
次回をお楽しみに♪
<第七話へ続く>
ライトのアドバイスで自分の心の針を少しずつ抜いていったユリ。
この人!と思える男性と出逢い、
牧師さんの前で誓いを立て結婚することができました。
ところが…。
「ライト!もうダメ!我慢できない!」
「どうしたの?」
「だって、あの人ゴミも出してくれないし、
仕事で疲れたって言って話も聴いてくれないし、
何度言っても、脱いだ洋服散らかしっぱなしだし…。」
「それがどうかしたの?」
「どうかしたじゃないよ!
いつもライトは、たいしたことないみたいな反応だけど…。
私にとったら大きな問題なの!」
「どうして?」
「どうしてって、私の言うことを全然聴いてくれないからだよ!」
「言うことを聴いてくれないのが問題なんだ?」
「だって、何のために結婚したのかわからないんだもん!」
「ユリは中学校の時、軟式テニス部だったって言ってたよね?」
「うん、そうだけど…。今の話しと関係無いよね?」
「まあいいから聴いて。
確かユリは、ダブルスで良いところまでいったって言ってたよね?」
「うん、あと一つ勝てば全国大会っていうところで負けちゃったんだけどね。」
「ダブルスで勝つ秘訣って何なの?」
「う~ん、ダブルスの戦術もあるけど、やっぱりペアの相性が大きいかなぁ。」
「その組んだ相手とやるテニスが楽しかったんだね。」
「うん!とっても楽しかったよ!」
「じゃあ、その相手がいろいろ指示してくる人だったらどうかな?
こう動いて!とか、そんなんじゃ全然ダメだよ!とか。」
「あ~、全然ムリ!そんな人とペアになれないよ!」
「そうだよね。
自分をコントロールしようとする人と一緒にテニスしてもつまらないよね。」
「あ…。」
「わかった?」
「うん。」
「ユリがやっていることって、
彼を思い通りにコントロールしようとしていることじゃないかな?」
「そうかもしれない。
でもね!やって欲しいこととして欲しくないことがあるの!」
「それって、テニスの話しと何か違うのかな?
ペアを組むなら私の言うことを聴きなさいっていう相手と楽しくテニスできる?」
「できません…。」
「彼との結婚は、テニスのペアのように捉えてみて、
いかにしたら上手くコミュニケーションが取れるのかな~って考えてみたら?」
「そっか~。そう考えると伝え方が変わってくるかも…。」
「スポーツと違って勝ち負けじゃないからね。
フィギュアのペアのエキシビジョンみたいに、
楽しいものを作り上げていく気持ちでいたら面白いかもね。」
「それいいね!
フィギュアの競技も凄いけど、エキシビジョンの時は本当に楽しそうだもん!」
「そうそう、楽しいのが何よりだと思う。
相手を支配しようとするから、お互いにイライラしちゃうのかもしれないよ。」
「ありがとう、ライト。おかげで少し落ち着いたよ。」
「それは良かった。」
「ところで…。ライトって結婚したことあるの?」
「僕が?」
「懐中電灯じゃ結婚できないかぁ…。
あ、良い相手を探してあげるよ!」
「そんなのいいよ!」
「好みのタイプとかあるの?
ソーラー式がいいとか、手動充電がいいとか、ランタン型がいいとか…。
あ、最近だとLEDライトとかいいんじゃない!?」
「僕のことバカにしてる…?」
「してないしてない!私は本気だよ!
今からヤマト電気行こう!
いつも願いを叶えてもらってばかりだから、たまには私がプレゼントしてあげる!
悩みを解消してもらったお礼だよ!」
「え、ちょっと…本当にいいから…。」
と、ライトをカバンに押し込み出掛けていったユリ。
とうとう結婚まですることができたユリですが、
これからの結婚生活はどうなるのでしょうか?
次回をお楽しみに♪
<第七話へ続く>
★魔法のライトの前作は、以下をご参照下さい。
<第一話>
http://ameblo.jp/mikatakakumei/entry-10733739344.html
<第二話>
http://ameblo.jp/mikatakakumei/entry-10735305409.html
<第三話>
http://ameblo.jp/mikatakakumei/entry-10737884131.html
<第四話>
http://ameblo.jp/mikatakakumei/entry-10739395395.html
<最終話>
http://ameblo.jp/mikatakakumei/entry-10741372640.html
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