カフェの定員さんだったイケメンの男性に猛アタックした結果、
付き合えることになり、幸せを感じていたユリなのですが…。
浮気を繰り返す彼に嫌気がさし、長続きせずに別れることになりました。
「あ~あ、どうして私って男運が無いんだろう…。」
「男運が悪いってどういうこと?」
「寄って来る男が浮気したり、嘘ついたりする男ばっかりだっていうこと!
ライト~!この男運の悪さ、何とかならないの?」
「なんだ、そういうことか。
それは運が悪いんじゃなくって、ユリが自分で望んでやっていることじゃない。」
「ちょっと!そんなの望むわけないでしょ~!」
「ううん、自分でその道を選んだんだよ。
ユリは顔形とか、自分の都合の良い部分しか見てなかった。
その他の部分も見えていたのに、自分で見ようとしていなかったんだよ。」
「そんなの付き合ってみないとわからないじゃんか!」
「ユリは自分でわかっていたはずだよ。
もしかしたら、こういうことが起きるかもしれない…って。
でも、嫌な部分は見ようとせずに、良い未来だけを想像して、
危険がある賭けに出たんだよ。自分なら大丈夫…って。」
「………。」
「昔、こう言っていた人がいたよ。
見ようとしない者以上にひどい盲人はいない。
聴こうとしない者以上にひどい聾者はいない。
分かろうとしない者以上にひどい狂人はいない…って。」
「………わかってる。
本当は自分で自分を傷つけていることも。
でも…どうしていいかわからないの…。」
「簡単だよ。自分を好きになればいいだけ。
人はね、同じような人と引き付け合うんだよ。
だから、ユリが自分を好きになれば、自分を好きな人と出逢えるようになるよ。」
「そうかもしれないね…。
私は自分のことが好きじゃないのかも…。」
「前にヤマアラシのジレンマの話しをしたよね。
ユリは傷つくのを恐れて、まだ心に針を持っているんだと思う。」
「針…?」
「うん、心に針を持っている人は、
傷つくのが怖いから、相手を動かしてコントロールしようとするんだよね。
怖いから怒る。そして、怖いから嫉妬する。」
「………。」
「怖いから相手に条件を付けたり、義務を背負うんだよ。
何々してくれたら…とか、何々しなければいけない…とか。
そして、他にも大切なことがあるんだけどね。」
「うん、聴かせて。」
「怖いから自分の非を認めようとしない。
怖いから相手のせいにする。
自分は悪くない、自分は立派だ…って自分を守ろうとするから、
余計に心の針が増えていくんじゃないのかな。」
「ライト!」
「なあに?」
「ライトの言う通りだ!
私、自分も相手も恐れてた!
どうしたらいい?どうしたら恐れが無くなるの!?」
「もう大丈夫だよ。」
「大丈夫ってどういうこと!?」
「最初に大切なのは気付くことだから。」
「気付くこと?」
「うん、自分で気付かないと、恐れは無くせないんだ。
ユリは自分の非に気付いて認められた。
あとは、気付いた時に少しずつ視野を広げて見られるようにしていくだけ。」
「本当にもう大丈夫なの!?」
「うん、大丈夫。僕はユリを信じているから。
全ては自分の責任だって気付くまでが大変なんだ。
自分の非を認めるのは、とっても勇気がいることだから。」
「ありがとう、ライト…。
なんだか泣けてきちゃったよ。
今までの私は何をやっていたんだろうね…。」
「ユリはそのままでいいんだよ。
ユリはやりたいことをやったらいいんだから。
ただ、その責任は自分で取るっていうだけだよ。」
「そっか、なんか簡単だね。」
「簡単でしょ?」
「ライト!さっそくやりたいことが出来た!
サッパリしたいからナイアガラの滝を観に行く!
その後は、ピラミッドの頂上でオヤツを食べて、雲の上で昼寝!」
「わかった!そんなことも簡単だから叶えてあげる!」
ライトがチカチカ点滅したかと思うと…。
ユリとライトは、ナイアガラの滝まで移動して行きました。
自分の恐れに気付き認めることが出来たユリ。
これでやっと前に進んでいけるのでしょうか?
次回をお楽しみに♪
<第六話へ続く>
付き合えることになり、幸せを感じていたユリなのですが…。
浮気を繰り返す彼に嫌気がさし、長続きせずに別れることになりました。
「あ~あ、どうして私って男運が無いんだろう…。」
「男運が悪いってどういうこと?」
「寄って来る男が浮気したり、嘘ついたりする男ばっかりだっていうこと!
ライト~!この男運の悪さ、何とかならないの?」
「なんだ、そういうことか。
それは運が悪いんじゃなくって、ユリが自分で望んでやっていることじゃない。」
「ちょっと!そんなの望むわけないでしょ~!」
「ううん、自分でその道を選んだんだよ。
ユリは顔形とか、自分の都合の良い部分しか見てなかった。
その他の部分も見えていたのに、自分で見ようとしていなかったんだよ。」
「そんなの付き合ってみないとわからないじゃんか!」
「ユリは自分でわかっていたはずだよ。
もしかしたら、こういうことが起きるかもしれない…って。
でも、嫌な部分は見ようとせずに、良い未来だけを想像して、
危険がある賭けに出たんだよ。自分なら大丈夫…って。」
「………。」
「昔、こう言っていた人がいたよ。
見ようとしない者以上にひどい盲人はいない。
聴こうとしない者以上にひどい聾者はいない。
分かろうとしない者以上にひどい狂人はいない…って。」
「………わかってる。
本当は自分で自分を傷つけていることも。
でも…どうしていいかわからないの…。」
「簡単だよ。自分を好きになればいいだけ。
人はね、同じような人と引き付け合うんだよ。
だから、ユリが自分を好きになれば、自分を好きな人と出逢えるようになるよ。」
「そうかもしれないね…。
私は自分のことが好きじゃないのかも…。」
「前にヤマアラシのジレンマの話しをしたよね。
ユリは傷つくのを恐れて、まだ心に針を持っているんだと思う。」
「針…?」
「うん、心に針を持っている人は、
傷つくのが怖いから、相手を動かしてコントロールしようとするんだよね。
怖いから怒る。そして、怖いから嫉妬する。」
「………。」
「怖いから相手に条件を付けたり、義務を背負うんだよ。
何々してくれたら…とか、何々しなければいけない…とか。
そして、他にも大切なことがあるんだけどね。」
「うん、聴かせて。」
「怖いから自分の非を認めようとしない。
怖いから相手のせいにする。
自分は悪くない、自分は立派だ…って自分を守ろうとするから、
余計に心の針が増えていくんじゃないのかな。」
「ライト!」
「なあに?」
「ライトの言う通りだ!
私、自分も相手も恐れてた!
どうしたらいい?どうしたら恐れが無くなるの!?」
「もう大丈夫だよ。」
「大丈夫ってどういうこと!?」
「最初に大切なのは気付くことだから。」
「気付くこと?」
「うん、自分で気付かないと、恐れは無くせないんだ。
ユリは自分の非に気付いて認められた。
あとは、気付いた時に少しずつ視野を広げて見られるようにしていくだけ。」
「本当にもう大丈夫なの!?」
「うん、大丈夫。僕はユリを信じているから。
全ては自分の責任だって気付くまでが大変なんだ。
自分の非を認めるのは、とっても勇気がいることだから。」
「ありがとう、ライト…。
なんだか泣けてきちゃったよ。
今までの私は何をやっていたんだろうね…。」
「ユリはそのままでいいんだよ。
ユリはやりたいことをやったらいいんだから。
ただ、その責任は自分で取るっていうだけだよ。」
「そっか、なんか簡単だね。」
「簡単でしょ?」
「ライト!さっそくやりたいことが出来た!
サッパリしたいからナイアガラの滝を観に行く!
その後は、ピラミッドの頂上でオヤツを食べて、雲の上で昼寝!」
「わかった!そんなことも簡単だから叶えてあげる!」
ライトがチカチカ点滅したかと思うと…。
ユリとライトは、ナイアガラの滝まで移動して行きました。
自分の恐れに気付き認めることが出来たユリ。
これでやっと前に進んでいけるのでしょうか?
次回をお楽しみに♪
<第六話へ続く>
★魔法のライトの前作は、以下をご参照下さい。
<第一話>
http://ameblo.jp/mikatakakumei/entry-10733739344.html
<第二話>
http://ameblo.jp/mikatakakumei/entry-10735305409.html
<第三話>
http://ameblo.jp/mikatakakumei/entry-10737884131.html
<第四話>
http://ameblo.jp/mikatakakumei/entry-10739395395.html
<最終話>
http://ameblo.jp/mikatakakumei/entry-10741372640.html
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