【マンガ感想】
『SKET DANCE(スケットダンス) 6巻 (篠原健太)』
篠原 健太
【あらすじ】
ボッスンの髪が不器用なヒメコの手で無残な姿に…。そんなゆる~いスケット団が超本気ロックバンドを結成! 面倒臭い依頼人・ダンテ君、あの殺人鬼に激似の先生、腹立つクイズ研究部部長などヤバキャラも続々!!
藤崎佑助(通称:ボッスン)、鬼塚一愛(通称:ヒメコ)、笛吹和義(通称:スイッチ)の3人が
所属する学園生活支援部・通称『スケット団』が活躍する学園ギャグマンガです。
『スケット団』とは、学園のトラブルを何でも解決する集団・・・というコンセプトを持った、
いわゆる便利屋さんのことで、学園で起こる様々な珍事件を解決していきます。
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ここからは6巻の感想。
6巻では、『ボッスン』の散髪の話、『Jソン先生』の見合い話、『百香』の芸能人としての話、
そして、学園主宰のロックフェスティバルを描いた話など、多くの話が描かれました。
その中でも、一番の注目作品は、やはり学園主宰のロックフェスティバルですね。
この物語は、『ヒメコ』が『ヤバ沢さん』に、『スイッチ』が『小田倉くん』に、『ボッスン』が『SEIJI』に、
このロックフェスティバルへの参加を誘われたところから話が始まりました。
当初は、そのロックフェスティバルに参加するための練習風景が描かれておりましたが、
『ボッスン』が練習中に天才バイオリニストで自信を失いかけている『杉崎綾乃』と出会い、
彼女の複雑な内情を知ることで、この作品らしく彼女を勇気付けようと励まそうという
ストーリー展開に変化していきます(^^ゞ。
そんな中、
『ヒメコ』が参加している『ヤバサワブックス』のメンバー全員がインフルエンザでダウンし出場辞退、
『スイッチ』が参加している『ch-ch(チャンネルチャンネル)』が音楽の方向性の違いにより解散、
『ボッスン』が参加している『スケットボンバーズ』がギターの『SEIJI』が事故で右腕骨折で出場辞退、
という展開が描かれ、結局、スケット団メンバー全員がロックフェスに不参加ということになりました(笑)。
『杉崎綾乃』のことを励ましたい、ロックフェスに参加したい、という気持ちを抑えることの出来ない
『ボッスン』・『ヒメコ』・『スイッチ』のスケット団のメンバーは、『ザ・スケッチブック』というバンドを組み、
このロックフェスティバルに参加することとなります。
その際に歌われたのが、『ザ・ピロウズ』というバンドの『Funny Bunny』という曲で、
一部分だけを引用するのではなく、なんと、その曲の歌詞が全て掲載されるという驚きの展開を
描きつつも、夢を諦めようとしている『杉崎綾乃』を励ますことに成功しました。
この作品らしい暖かいストーリー展開でして、
この作品だけでも今巻を買う価値はあるのでは、と思えるほど良い話でした(^^ゞ。
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【総評】
相変わらず面白く、安定感抜群の作品ですね(^^ゞ。
個人的にですが、70ページで描かれた『ボッスン』と『ヒメコ』のやり取りが好きだったりします。
無理にラブコメる必要はないですが、たまにはこういう描写を入れて欲しいです。
点数的には
88点
です。
では、ここまで。