「自国の食を、自国で護る方向性」
日曜の朝のNHKテレビ「うまいッ!」で、「口溶けのよい脂と甘み 米沢牛」 を観ました。
米沢牛は、米を飼料にして、甘味のある牛肉を生み出しているそうです。
「飼料米」のことを思い出しました。
東京農業大学准教授信岡誠治氏の「飼料米の生産拡大は可能か」という記事です。
農政ジャーナリストの会の研究会で提言された内容を、今年、機関誌にまとめていただいたもので、飼料米についての情報です。
今、日本で取り組まれている飼料米は、余った食用米とは違い、品種、栽培、流通法等が全く異なる飼料穀物なのだそうです。
飼料米の特徴は、コシヒカリの4倍の穂重で、肥料を多く必要とし、刈り取り
期は遅くなり(11月)、流通・保管は籾で行う等など。
籾で扱えることは、保存が楽で、物流コストが下がり、脂肪酸の酸化を抑えられることから栄養価の低下も変化します。
飼料米を餌にした畜産物は、味がすっきりとし、脂肪の色が白くなるそうです。
オレイン酸の割合が高くなり、肉が甘くなるのが特徴。
トウモロコシを餌とする肉とは風味が変わるため、肉の消費は、消費者の嗜好に委ねられることになります。
飼料米を増やすためには、栽培地の環境条件に合った品種の開発、栽培技術、流通体系、そして、生産者のみなさんの意識改革…、
さらに、畜産物を食べる消費者の理解と買い支えが必要です。
飼料米の栽培は、米の消費が減る日本で食料自給率の向上に影響し、輸入飼料の価格高騰にも左右されない飼料自給率の向上にもなることです。
方向性が一致すれば、すべてが連鎖して流れる飼料米と畜産…。
農業の未来は、生産者と消費者の連携によって変わると思えませんか。
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