「米の消費を増やして、米油も増やそう」
コープながのの企画で、群馬県のお菓子メーカーとこめ油の製油メーカーを視察してきました。
参加の主目的は、こめ油工場の見学をしたかったこと。
ココナッツオイル、エゴマ油、亜麻仁油に続く、健康油として注目されている国産の植物油…。
消費者として知りたいこと、そして、弊社も原料に米ぬかを使う共通点があるため、仕事にも参考になると思えたからです。
訪ねたのは、築野食品株式会社さま。
日本のこめ油生産を率いる、こめ油のトップメーカーです。
こめ油の原料となる米ぬかは、油を含む有機物として、酸化防止が最大の注意点。
仕入れる米ぬかの新鮮さが命となります。
原料の次に製法のご説明をいただき、場内をぐるり…。
メンテナンス日の見学になりましたが、バケットエレベーターの取り換えと、米ぬか加工の環境管理のお話もそっとお聴きでき、個人的に参考になりました。
「米糠」と書き、糠は「米と健康」という字の通り、こめ油を搾った粕には、様々な機能性物質が残されています。
★イノシトール
https://www.tsuno.co.jp/?s=%E3%82%A4%E3%83%8E%E3%82%B7%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%AB
米関連食品がたくさん並び、赤ちゃんの粉ミルクや、リポビタン、ウコンの力等にもイノシトールが含まれていると知り、えぇ~、と驚きでした。
最近、消費者人気で供給が間に合わず、商品の品切れもあるため、原料となる米の消費量向上が望まれています。
もし、日本の米の生産量全部の約800万トンを使うと、米ぬかは80万トンになり、それをこめ油に搾ると、30万トンになるそうです。
完全な、国産の食品…。
食料自給率の向上と循環型農業のための代表的存在です。
米の消費拡大で、こめ油の生産・消費拡大を支えるのは消費者だという全容を知った一日でした。
★築野食品株式会社
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