たし算に次のような規則性があります。
1+2=3
4+5+6=7+8
9+10+11+12=13+14+15
16+17+18+19+20=21+22+23+24
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
これをタルタリアの三角形といいます。
たし算を計算すれば成りたつのが分かりますが、
なぜこんな綺麗な式がいえるのだろう?
というわけで、
今回は、これらの式の規則性を考えてみましょう。
よーく見てください。
何か気がつきましたか?
実は、1番左の数にだけ注目すると、
1,4,9,16,・・・
となります。
これはどんな規則性でしょうか?
実は、
1×1,2×2,3×3,4×4,・・・
となっています。
これらを平方数といいます。
このことに注目すると、
タルタリアの三角形が成り立つ理由を
説明できることが分かります。
次の図を見てください。
たとえば、
4+5+6 の場合は、
2つめの図形をみてください。
左に一辺の長さが2の正方形を考えます。
マス目4つ分です。
そこに5と6のマス目を加えると、
それぞれマス目が7つと8つになり、
7+8 となります。
言葉で説明するとややこしく見えますが、
図を見れば理解できますね。
このように図を書くことで、
式の規則性が鮮やかに説明できます。
ここでは、
“数字の関係を図形で説明できる”
ことが興味深いのです。
ですから、式の結果だけを覚えるのではなく、
このように理由を理解することで、
算数的な感性が磨かれます。
そしてそれが数学的な思考力となるのです。
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