…すみません、ハッキリ言って前置きが長いですが(笑)、
そういうわけで久しぶりにナイフ考察活動です。
あらためて考えてみた、今回のコンセプトはこんな感じ。
◆やや大振りで万能型のもの
8年前くらい前に剣先ナタで何でもやってしまう人の本で読んで共感したため。(深瀬さん…だったかな?)
金属であるがゆえに重量物であるナイフを、何本も持ち歩くのは避けるべきだと僕も思います。
つまりそれ一本で、
・渓魚をさばいたり、調理等で包丁となるもの
・枝打ちをしたり、木をガンガン削ったりできるもの。重量の最適化が重要。
竹を切れると何かと便利
・狩猟刀となるもの(いざとなれば獲物の解体も?)
◆切れ味やや優先
切れ味重視で硬度は高めの素材で考える
(切れ味が鈍いナイフは、使う者にとってどうしても信頼度が低く感じられてしまうため)
しかし硬度が高すぎると耐衝撃性が劣って欠け易くなってしまうので、ガンガン叩くとNG…
刃先の角度を鈍角にする等でカバーできるので、最終的には自分で研げばok?
◆シース(鞘)から抜け落ちないようになっているもの
かつ抜き差しが素早くできるもの
最重要項目の一つ。
大振りのナイフであれば普通、シースに脱落防止の何かが着いているはず。
問題は、イザというときにサッとそのロックが外せることと、
逆にしまった時に確実に、そして簡単にロックされること。
崖の斜面に居るときに抜け落ちてなくなってしまった…などは愚の骨頂です。
よってこういったナイフの信頼性は、シースの信頼性でもあるはず。
◆熊(または猪)に襲われたときに、一矢報いることができるもの
やられっぱなしで死ぬのは嫌なので …というのは冗談で(笑)、
最近の統計では、
武器を持って熊に多少なりとも手傷を負わせた人の生存率が非常に高い
ということが判明してきています。ネットを検索すれば一目瞭然。
最近熊に襲われた人で、武器所有者の生存率の高さに僕も驚いたくらい…
ほとんど生き残っていると言っても過言ではありません。
反面、その逆(素手で襲われた人)は非常に厳しいです…
けっこうな確率でお亡くなりになっていますね。(;д;)
つまり、そのナイフ(等の武器)は、その瞬間においては自分の命と同価かもしれないのです。
ただしこの場合、鞘(シース)の項に先述したような
「サッと取り出せること」が必須条件となってきます。
この条件を満たしていなければ、まるで役に立ちませんが…
一体どれほどのナイフが考慮されているのでしょうか。
◆できれば所有満足度の高いもの
ダマスカス綱 なんか使って刃紋が出ているものなどを、ちょっと所有してみたかったり…。(笑)
まだ持ってなかったんです。(´・ω・`)
ともかく、デザインがかっこいい実用ナイフは、
自然と所有者が持ち運ぼうとするため早く手に馴染み、
それがナイフ技術と、自分にとっての信頼性をアップさせる… というのが僕の持論です。
なので、みんな「かっこいいナイフ」を使いましょう!(笑)
ダマスカス綱の刃紋
以上が当初のコンセプト一覧です。
(説明書きは、読んでもらう用に今編集しましたが、内容的には実際にその時書いたものです)
…まぁここまでは、洋風のナイフ的発想でした。(ダマスカスを除いて)
つまり「元々の金属素材の形を削って整えておいて、1回焼き入れをするナイフ」が念頭という感じですね。
次回はいよいよ、探索に入ります…
(つづく)
「ナイフ徹底考察 … 真の名作ナイフを求めて」 記事一覧
(1)まえがき
(2)ある日、キャンプ場にて
(3)コンセプト
(4)叉鬼山刀(マタギナガサ)
(5)鍛造
(6)未知のナイフ
(7)「藤刀」