BRM318青葉200km道志みち  【完走】前編 ~まだまだ修行が足りぬ | .

BRM318青葉200km道志みち  【完走】前編 ~まだまだ修行が足りぬ

「ブルベ戦記」 第166話

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今年2回目のブルベ、BRM318青葉200km道志みち

完走しました。


が、いろいろあって大幅に遅れてしまい、

こんなに辛いブルベになったのは初めてだったかもしれません。

(タイム=12時間44分/タイムリミットは13時間30分)


それは、今回のような寒さや雨といった条件は参加者全員にイコール・コンディションだったのですが、

個人的には、

道志みちに入る前から、脚にトラブルを抱えてしまったことや、

さらに道中、最初のPCでの食べ方が悪かったのか、吐き気と胃痛に悩まされたこともありました。

とにかく、往路の道志みちの登坂中、ずっと(DNF=リタイヤ=したほうがいいかなあ)と思い続けていました。


あげくに復路のゴール前では2度ものミスコース。

それでもタイムアウトせずに完走できたのは、

多少はブルベに慣れてきていることもあるかもしれませんが、

距離が200kmだったからでもあり、

もしこれが400kmだったなら、

今回のような身体のダメージによる走行ペースを考えると、確実にタイムアウトだったでしょう。


夜、あざみ野駅前にゴールできて、はっきり頭に浮かんだ言葉はこのひとつ、

「まだまだ修行が足りぬ」でした。




■経過


スタート前


6時スタート(50人)、7時スタート(50人)のうち、

自分は7時スタートを取れていたので、

世田谷の自宅を5時40分に出発、そのまま用賀~二子玉川~R246~あざみ野へ自走(距離は10数km)。


スタート地点到着は6時20分ごろ。すでに6時スタート組は出た後で、7時スタート組が集まり始めています。

信ちゃん さんがいらしたのでご挨拶(話題は、いつもの天気のことなど^^)。
allez!! allez!!  「ブルベ戦記」
顔見知りの方がほかにもいらっしゃいましたが、

この後、ブリーフィング、トイレタイム(すぐ近くのあざみ野駅にトイレがありました)、車検、と慌しく過ぎ、

あっという間に出発。そういう中では自分の準備で手一杯、、、とまあ、いつもブルベとはこういうものです。



ハイグレードな「高速列車」に乗ってしまう


スタート後、列をつくってあざみ野駅前を通り、住宅地を抜けてゆきます。

天気は雨上がり状態で、どんよりとした曇り。

しかし道路は濡れており、白線帯などではスリップに注意です。


今回のコースの「メインデッシュ」、R413(道志みち)に入る青山の交差点までは

町田市内など市街地中心で、混雑する街道は道幅も狭く、

そんなにタイムは稼げないはずなんですが、

あざみ野から市ヶ尾に出たK12あたりから、

それでも、徐々に飛ばし始める先頭グループがやはりありました。


ここで自分も、(ああいういいペースの「列車」に乗ってしまえば、序盤のタイムが稼げるな)と判断し、

(この判断が実は間違っていたのですが^^;)

津久井道に入って鶴川を過ぎるあたりから、この5~6人の列車に乗ってしまいました。

とにかくこれが速い。


後続集団をあっという間に引きちぎったのはもちろん、

巡航40km/h台に入ったり、

緩い登りでも、先頭の方がぐいぐいとグループを引っ張ってゆく感じ。

さすがに「初心者あがり」の自分はだんだん息が上がってきます。


と思ったら、馬駈の交差点まで坂を上がってきたところで、

なんと、先頭の「高速機関車」役の方が、手を振って歩道に上がってしまったじゃないですか!

(なんだ、参加者じゃなくて、引っ張り役だったのか?!)


まあ、その方にはエールをおくってもらい、こちらも軽く会釈して、

参加者組はさらに上溝方面を目指します。


しかし、序盤の1時間以上にわたり、この高速列車に乗っていたことで、

すっかり自分本来のペースはどこかへいってしまっていました。



高速列車から脱落


串川橋交差点の手前の登りで、

この高速列車についてゆけなくなりました。

徐々に坂で遅れをとります。


こういう方々に伍してゆくには、まだまだ自分には修行が足りません。

というか、一生かかっても彼らには追いつけないかもしれません。

とにかく先頭を走るに相応しいハイレベルな方々です。


さて、

自分はといえば、

「ひとりブルベ」になった後、

串川橋交差点を右折して長い登り区間の途中で、

右脚の異変に気づきます。


太ももの上側の筋=大腿直筋が攣ったような感じで、

ペダルを踏むと、そのまま脚が動かなくなってしまうような感覚です。

自分のペースを超えて走ってしまったからか、

それとも、2ヶ月ぶりのブルベで、身体が高い負荷に慣れていなかったのか。


とりあえず、フロントはすぐにコンパクトギアに入れ、

リアも軽いギアにして、右太ももに負荷がかからないように、ひたすらペダルを軽く回すことにしました。

しかし、これでは通常よりも登りのペースが極端に落ちます。

まずいことになりました。

まだ道志みちにも入っていないのに^^;




いままでで一番辛い「道志みち」に


おこがましい言い方かもしれませんが、

道志みちは、山伏峠も含めて、いままで案外すんなりと走れていました。

なので、うまく登れないこの日は、

道志みちのスケールの大きさをもろに実感することになりました^^;


青山交差点を左折してからも大きくペースが落ちているようで、

PC1に着くまでの間でさえ、次々と後続に抜かれてゆきます。

しかし、右太ももの具合は改善されず、仕方ありません。



44.6km地点 PC1(セブンイレブン相模原津久井青野原店)

9:16着(タイムリミットは10:15)

allez!! allez!!  「ブルベ戦記」

通常の15分休憩。しかし、脚の状態は変わりません。

このころから、(これってもしかしてDNF?)との思いが頭を支配するようになります。


allez!! allez!!  「ブルベ戦記」
曇天。やがてポツポツとまた雨が降り始めます。

ため息をつきながら、9:30ごろ、また走り始めます。


キューシートをみると、折り返しのPC2の制限時間は14:00となっています。

約60km先ですが、今の登りは10km/hを切ったりする状態で、

山伏峠越えを含めて4時間余りしかないというのは、不安にさせます。



のろのろと道志みちを登ってゆきます。

しかも、まだ100kmも走っていない段階でこの登りのペースというのは、かなりつらいものがあります。

そして、どんどん後続に抜かれてゆきます。


しばらく走っていると、

今度は胃がむかむかして、吐き気がしてきました。

さきほどPC1で、一気に食べた持参の塩羊羹が、何か胃で悪さをしているような感じです。

本当に吐こうか、と何度か立ち止まって、うつむいてみたりもします(苦笑)。


これはもう、最悪です。

(青葉の人に「体調不良でDNFします」って電話すべきかな)とかなり本気で考えます。

allez!! allez!!  「ブルベ戦記」

「景色を撮っているふりをして、実は一息いれてしまっている」の図^^;


allez!! allez!!  「ブルベ戦記」
「景色をみているふりをして、実は脱力してしまっている」の図^^;



あまりに辛いので、バイクに乗ったまま、ガードレールにもたれかかっていたら、

後ろから来た参加者に「大丈夫ですか?」とお声かけいただきました。


太もものことなどを話すと、

「ロキソニン飲めばいいかもしれないですね」とおっしゃる。


そうです!

ロキソニンを持ってきていました。

飲んでみるべきでしょう。


さっそく飲んでいたら、

(そうだ、あそこまでとりあえず行って一休みしよう)と思い当たりました。

そう、先日閉店してしまった、「ヤマザキデイリーストア道志中央店」です。

道志みちの途中休憩の場として、最適なロケーションにありました。

どんなに小さくても、ひとつの目標が出来ると、身体が反応するものです。

再びペダルを回す気力が出てきました。


allez!! allez!!  「ブルベ戦記」
閉店してしまった、ヤマザキデイリーストア道志中央店にて。

ここはまたできれば、コンビニとして再出発すべきではないか、

そう思わせるロケーションの良さがあります。


反射ベストを着た参加者らしい方がひとり来て、同じように停まりました。

次の富士山一周ブルベの下見をしているそうです。



ここで5分休憩。

さきほどのロキソニンに続いて、正露丸も飲みます。


(そうだ、ここまでくれば、山伏トンネルまで10kmぐらいだ)

山伏トンネルを越えさえすれば、あとは折り返しまで行って、帰ってくるまでだ)

そうしてさらに、ゴールが「おいでおいで」をしているように思えてきました。



山伏トンネル目指して



「そんなに脚が痛いなら、山伏峠があるから大変だよね」

さきほど、誰かにそう言われたような気がします。

しかし、あと10kmで頂上だ、と思う気持ちが上回り、

ゆっくりですが、前に進むことにしました。


とはいえ、

やはり山伏峠は峠、です。

これまでさほど、きつい峠とは意識してこなかったのですが、

今回は嫌というほど、苦しめられました。


(トンネルまだか、トンネルまだか)

そう念じながら、ペダルを回します。

しかし、カーブの先にはまた長い直登、、、、、。


ダンシングが出来ればまだ助かるはずですが、

ちょっとやってみたら、太ももに垂直方向に打撃がきて、一気に攣るような感じになるので、出来ません。

ときどき脚に力が入らなくなり、何度かビンディングを外して左足をつきます。

(どうなっているだ、今日は???)

さっぱり分かりません。


そして、どうやら最後尾に近い位置にいるようで、

あまり後ろから抜かれなくなりました。

代わりに、折り返してきた、6時スタート組のかなり先頭のほうと思われる参加者が

猛スピードですれ違って下ってゆきます。



亀のようにのろのろ登り、

頂上付近の「山伏トンネル」がようやく見えました。

allez!! allez!!  「ブルベ戦記」

12:07撮影


トンネルを抜ければ、あとは短い区間を下って山中湖です。

「山中湖の見えるところに13時までに着けば、大丈夫」とブリーフィングで聞いていたので、
(もしかしたらタイムアウトせずに済むかもしれない)と思ったのもこの時です。
allez!! allez!!  「ブルベ戦記」

トンネル前で2人の参加者の方が休憩していました。

なんてことはない短いトンネルなのですが、

はるばる登ってきた感激?からか、ついつい撮影スポット化してしまっているんですよね^^


とはいえ、あまり時間的余裕はありません。

折り返し地点へ急ぐことにします。


山中湖畔の平坦なマリモ通りでは、ロキソニンが効いてきたのか、

速度を25km/h余りに上げることが出来ました。

そういえば往路で湖の写真を撮るのを忘れていました。帰りに撮りましょう。


後編 につづく)


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●月間走行距離 (300km超が目安) (2012年3月) 計278.74km


●年間走行距離

(2011年9月~現在) 計2410.86km

(2010年9月~2011年9月) 計2963.47 km ※ブルベ時サイコン不調の未計測分(数十km?)除く


●2012年(ブルベ2年目)戦績表

BRM107神奈川300km鎌倉  【完走】 晴/曇/小雨  

BRM318青葉200km道志みち  完走  雨/曇

BRM421西東京200km山中湖  【エントリー】 ナイトブルベ

BRM512青葉400km御坂みち  【---】

BRM526青葉600km鳥坂峠  【エントリー】 リベンジ

BRM602青葉600km冷川峠  【---】 526かどちらか?

BRM728青葉200km新雛鶴  【---】 初体験、炎天下ブルベ?

BRM808北海道600km 【エントリー】 自分の「庭」 北海道を走りたいが、休み日程が合うか?

BRM810北海道300km【エントリー】 808はスタート斜里でゴールが帯広、、、ちょっと日程難かも、なので^^;

BRM908青葉300km or 600km美ヶ原  【---】 

BRM1027青葉200kmヤビツ 【---】 1年の締めのブルベに


●2011年(ブルベ初年)戦績表

BRM416西東京200km山中湖完走】 晴

BRM423青葉400km御坂みち完走】 雨/晴

BRM514青葉600km鳥坂峠  【DNF】 晴

BRM528西東京300km富士DNF】 雨

BRM604(→611)千葉600km茂木DNS】 雨

PBP2011(パリ・ブレスト・パリ1200km)参加できず

BRM1009埼玉400kmアタック三保完走】 晴  
1119ヴェロクラブランドヌール青葉走行会完走】 雨    


●「Randonneur 5000への道  2011年10月9日~2015年10月9日(~2015年9月)

現在 計900km


Randonneur5000 (ランドヌール5000km)

ACP認定BRM全シリーズ200、300、400、600、1000km

パリ-ブレスト-パリ ランドヌール1200kmを1回

Fleche Velocioを1回(日本ではFleche Velocio の規定に基いたFleche Japon でよい)



・ブルベはレース、競技ではありません
ブルベは一般の公道を走行します。したがって、交通法規の遵守はブルベ参加への大前提となります。交通法規の違反は失格の対象となります。また、他の道路使用者との円滑な道路共有の基にブルベが成立することをご理解ください。

・ブルベは危険を伴うスポーツです
ブルベは公道を走行するため、安全に十分な注意を払うことが絶対条件になります。しかし、それでも、常に事故の被害者および加害者になる危険があります。事故によって永続的な身体障害、麻痺、及び死亡を含む重い身体障害を自己および他者に生じさせるおそれがあることをしっかりと認識した上で安全走行をしなければなりません。

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