どのような骨瓶を選ぶのか? | お墓の値段はいくら? 富山のお墓の営業マン・宮崎が正しいお墓の建て方を教えます。(富山・石川良いお墓研究所)

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どのような骨瓶がいいのか?



正直、骨瓶を選んでる暇など葬儀の時にはありません。ほとんどの方が葬儀屋さんが勧められる骨瓶を使用されます。

富山、石川など北陸地方は「素焼きの骨瓶」が使用されます。(写真は株式会社九谷屋さんのHPからお借りしました、素焼きの骨瓶です)関東では陶磁器の綺麗な骨瓶を使用してるようですね。


素焼きの骨瓶の正面には「お題目」が書かれ反対側には「戒名」や「法名」などと共にお亡くなりになられた年月や年齢などを菩提寺の住職さんが筆で書かれます。

陶磁器の骨瓶だと、お名前とお亡くなりになられた年月と年齢が小さく書かれているのを見た事があります。

分骨用に準備される小さな骨瓶だと後ろに綺麗に焼く前に書かれてたりします。

いろんな骨瓶



九谷屋さんのHPに載ってる骨瓶を見てみましょう。

「九谷焼キャンパス素焼き骨壷」

最初は私も固定観念があって「住職さんが骨瓶にいろいろ書かれるから、このような骨瓶は使われる事はないんじゃなかろうか?と思っていたのですが、先日葬儀屋さんと話をしてて見方がやや変わりました。


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葬儀屋さんと話しをしてきました。

もしこれから家族葬が多くなって葬儀自体がこじんまりとしたものになっていったら、このような骨瓶も多く使われるかもしれないと思いました。

先日誰かがテレビで言ってましたが、葬式は故人を弔ってあげるのはもちろんの事、残された家族の儀式として現実を受け止める事が出来るように行われてるという内容でした。

これも一理あるなと思ったものでした。

お子さんを亡くされた親であったり、若くしてお子さんを残され亡くなった配偶者など、悲しいお葬式の時はこちらも気の毒で見ていられませんし思わず涙も流れてます。ご家族に至ってはもっと辛いことだろうと思います。

そういう方が故人の為に骨瓶にメッセージを書きたいと言われる気持ちも理解できます。

「九谷焼骨壷」

この骨瓶は立派ですね。関東では紫の濃い骨瓶を使うようですが、この骨瓶は「九谷焼」です。色も綺麗です。


陶磁器の骨瓶を使うときに注意しなければならない事が二つあります。

  • 湿気の多い墓地の場合は骨瓶の中に水がたまる
  • 陶磁器は土に返せない


お墓の納骨室は夏場は湿気をもって中が濡れる事があります。原因は土壌が岩盤質であったり下に地下水の水路が通っていたり、土そのものが粘土質であったりといろんな理由があります。

湿気が多いとな骨瓶の中に水がたまって中々蒸発せずにお骨が濡れてしまいます。湿気が多い場所では陶磁器の骨瓶は使用しないほうがいいんじゃないでしょうか?

確認はしておりませんが骨瓶の底に小さな穴でも開けたらいいんじゃないでしょうか?

もう一つは50年忌が終わったお骨は納骨室の中の息抜き穴を掘り起こして土に返すのですが、この時には骨瓶も砕いて中に埋めてしまいます。

ところが陶磁器の場合は風化しないので何時まででも形が残ったままになります。

古いお墓を解体した時にたくさんの骨瓶があって割れていた場合にはまとめてしまう事があるんですが、その時に割れた骨瓶は産業廃棄物として処分出来ない(埋めてくれる業者もいますが)ので新しく建てるお墓の下に基礎工事の時に埋めてしまうのです。

ところが陶磁器の骨瓶だと土に返す事も出来ないので扱いがやっかいになります。

墓地の大きさが広ければ基礎の下に埋めて(足で踏まない場所に)しまうのですが、狭い墓地の場合は・・・

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