骨瓶に書かれる文字について
古いお墓を解体する時に100年以上前の骨瓶がある時がありますが、素焼きの骨瓶に墨で書いてあるのでうっすらと文字が残ってて読める時があります。
古いお墓を解体する時はご先祖さまの「戒名」や「法名」と照らし合わせて残す骨瓶と土に返す骨瓶とわけます。その時に古い骨瓶でも文字が読める場合もあるのです。
今の素焼きの骨瓶は表面に塗料が塗られています。昔は塗られていませんでした。
文字が消えます。
今の素焼きの骨瓶に墨汁で住職さんが文字を書かれた場合、湿気が多い納骨室の場合は文字が消えてしまいます。
昔の素焼きの骨瓶だと塗料が塗ってありません。そこに硯ですった墨で文字を書かれていました。少々文字が消えかかっていても骨瓶を洗うと文字が浮かんできて読み取れました。
しかし最近の骨瓶の場合はおそらく墨汁で文字が書かれているんじゃないかと思いますが、湿気が多いお墓や納骨室に水が入るようなお墓の場合だと数年しかたっていないのに文字が流れて読めなくなっているのです。
おそらく皆さんはこのような事はご存じないと思います。
油性のマジックというわけにはいかないと思いますが、骨瓶に書く文字はなるべく消えないようなもので書いていただきたいなと思いますね。
陶磁器の骨瓶の場合は筆で書くことはないので小さくマジックなどで書かれてあったりします。