関西の鍼灸師さまからいただいた検討メモを掲載させていただきます。
==鍼灸師さまより↓==
仲間うちでやっている気功の練習会で鍼灸師がいるので、自分もですが…
既に東洋医学、経絡を勉強した人でも治臓術を活用しやすい方法を考えたので見てもらえないですか?
大きな誤りがあったら教えてください
ここからです
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既存の東洋医学の経絡を使って治臓術は施術可能か?
①既存の東洋医学の経絡を知っていると『29種類の経絡』は混ざるので混乱しやすい。
既に経絡を知ってるのでそれを運用させたい。
②東洋医学は陰陽論の概念でできているので菩薩のリングを使いやすいので神仙治臓術に東洋医学が活かせるなら利点が多い。
などの思いがありました。
東洋医学の長い歴史の中で必ず気功、内丹術の概念は取り入れられているはずなので既存の経絡を用いて治臓術は可能なのではないか?と思い調べました。
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小周天は走行から任脈、督脈とわかります。
大周天は正経十二経と書かれていたり、奇経八脈と書かれているものもありました。
正経と呼ばれる十二経に対して、奇経は「正経とは異なる、不思議な」と意味で使われています。
奇経八脈のうちの任脈、督脈以外は正経の経穴と兼ねてます。
奇経八脈の種類
任脈・督脈の他、
陰維脈・陽維脈・陰蹻脈(いんきょうみゃく)・陽蹻脈(ようきょうみゃく)・衝脈・帯脈の八つがあります。
任脈・督脈は特に重要視され独自の経穴を持つことから正経十二経と合わせて十四経と分類することもあります。
奇経の働き
①奇経はそれそれの経路の中で十二経の中の複数の経絡と交会し、経絡間を連絡を維持すると共に、十二経とそれらを関係する臓腑に対して作用する。
② 性質や作用が類似している経絡を1つにまとめ、それらを統率する作用をもつ。
※ 経絡の流れとともに、分岐点・つなぎ目の状態もチェックが必要。
以上からバイパスのように連絡して、維持、統率、コントロールしていると判りました。
五臓六腑←奇経八脈→正経十二経→五臓六腑
とお互いが作用しあっていると考えられます。
先生の書いた図の連動ですが
正経十二経と奇経八脈に当てはめると
①小周天(任脈、督脈)
②左右衝脈
③帯脈
④右陰維脈、陽維脈
⑤左陰維脈、陽維脈
⑥右陰踵脈、陽踵脈
⑦左陰踵脈、陽踵脈
⑧大周天(正経十二経)
となります。
衝脈は体幹部で流れるので輪になります。
東洋医学では陰陽で大極となり循環するので陰陽維脈、陰陽踵脈は陰陽で輪にしました。
奇経八脈の主治穴として八脈交会穴(八総穴・八宗穴)という種類の経穴がありますが図の連動の輪を整えるのに使いやすいと感じました。
経穴
衝脈:公孫(脾経) - 陰維脈:内関(心包経) 帯脈:足臨泣(胆経) - 陽維脈:外関(三焦経)
督脈:後谿(小腸経) - 陽蹻脈:申脈(膀胱経)
任脈:列缺(肺経) - 陰蹻脈:照海(腎経)
鍼灸では組み合わせを選んで使う考えがありますが治臓術では、この経穴から輪を連動させて気を通していくと早い感じがします。
既存の経絡や五臓六腑の概念で治臓術
をおこなうより『29種類の経絡』を使った方が良いと思える経絡
★03:【百会⇒頭部全体⇒全身の神経系】
★29:【仙骨⇒全身の隅から隅まで】
この二つは既存の経絡に付け足すべき概念だと思います
★25:耳鼻系
鼻の穴‐鼻腔‐耳‐神経‐脳‐神経‐鼻
★28:皮膚系
第三チャクラ‐小腸‐肝臓‐膵臓‐胃‐脾臓‐全身の動脈‐全身の皮膚
東洋医学の概念だと経路が複雑になるのでこれを使った方が早いと感じます。
その他
『29種類の経絡』のうちの感覚器、リンパの経絡も使いやすいです。
東洋医学の概念だと五臓六腑を治すことで感覚器の穴を通すと考えるので 『29種類の経絡』の方が考えやすい場合があります。
東洋医学の経絡はシステム化されて重複する効果の所は削除されて現在の形になったようなので、症状によっては違う経路を使った場合の方が早いことも有り得ます。
==白鳥より↓==
とてもすばらしい研究過程ではないかと、賞賛の思いが込み上げてまいります。
さらに取り入れて頂くとするならば、帽状腱膜、尾てい骨、内臓、横隔膜、骨などへのアプローチもありますね。
チャクラやナーディなど霊体のお話も同様です。
一部はたしか、今年か去年にお伝えしたような気がします。
また、胞中の最適化を取り入れますと、広範囲に及ぶ呼吸筋の連携状態の改善につながることが期待されます。
他にもたくさん、直接施術のバリエーションがありますので、ともどもに生涯、研究していきましょうね。
今後ともよろしくお願い申し上げます。