ロスチャージ事件 本部社員Hへの反対尋問-(下の続き②) | ファイティング リティ Ver.4.0

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セブン-イレブン・ジャパンの不正会計事件。最高裁判決(2008年7月4日)後の差戻し高裁判決(2009年8月25日)では、まだまだ解決できません。これからも闘いが続きます。

平成18年11月24日午前10時30分~

反対尋問は主尋問の後に行われます。

主尋問の様子は(上)(下) をお読みください。


      青字: 原告(加盟店) 代理人中村の発言

      黒太字: 証人 被告会社,本部社員Hの発言

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セブン-イレブンが作る加盟店の会計帳簿類の中で,荒利ないし売上総利益といった場合,すべて売上原価からロス原価を引いた純売上原価を差し引いたものという使い方で統一されてますか。


先程も質問がありましたけれども,文言としては統一されてないところがあると思います。


私が聞きたいのは今度は文言の話じゃなくて,中身の問題で,荒利とか売上総利益といった場合の中身はすべて一緒ですか。


中身は同じだと思います。


甲第53号証(システムマニュアル抜粋)を示す


22ページと23ページ,PMAの読み方の話ですかね,ありますね。


はい。


23ページの荒利率と,仕入原価,原価,売上,売れ行きを無視したら,ここで言う荒利率の荒利は,通常会計の荒利を使ってませんか。


いや,この仕入原価というのも同じ意味だと思います。


どういう意味ですか。


純売上原価という意味だろうと思います。


定義は書いてありますか。


いや,これ,書いてないんですけども,これはもう私どもの仕組みとしてこれを使っております。だからここの文言だけで,これは違うんじゃないかっていうことには私はならないと思いますが。


ここの計算式だけでは実際どの数字を使ってるか分からないということですか。


いや,もうセブン-イレブンの仕組みとして,この仕入原価といった場合には,1つ統一されて,純売上原価というふうに私は判断しておりますが。


ここで引いてますよと書かなくても分かるという趣旨ですか。


そういう仕組みをセブン-イレブンはとっておりますが。


一般に通常,本屋さんで売られてる簿記会計の概説書,あなたは手にとって読んでみたことはありますか。


ちらっと見たことはありますけど。


セブンで使ってる純売上原価というようなのを真っ正面から説明した書物には,いまだ簿記会計の入門書のたぐいで私は見たことないんですけども,証人のご認識はどうですか。


ちょっと私もそこのところは何とも分かりませんが,セブン-イレブンのやり方はこうですというところですので,一般にはないだろうというのは,ちょっと私も分かりません。