リベンジのヒルトップ | Lancashire スローライフ

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イギリスLancashireより、何気ない普段の生活を紹介しています。
大好きな湖水地方の様子、Pub巡り、自家製色々、サッカー観戦つぶやき等。

すみません
下書きの途中で間違って、公開に設定してしまったようで、既に見に来てくれた方がイイネ!を押してくれてましたが、もう少し書き足してます。

先日の続きです。
友達Hちゃんと湖水地方に行った翌日、天気予報でも彼女の滞在中は、この日だけ晴れマークで、後はずっと雨のち曇

前回、年末に来て、大雨でしかも年末休みで閉まってて、全然観光できなかったので、今回はそのリベンジと言う事で、ビアトリクス・ポターの家ヒルトップへ。
ヒルトップのあるニアソーリー村は、ウィンダミア湖を挟んでウィンダミアの反対岸側にあり、車だとぐるっと湖を回るコースになります。
いつもは、行きは車でぐるっと湖畔を回る道を使い、帰りに湖畔を横切るカーフェリーに乗ってウィンダミア方面へ戻って来る事が多いのですが、今回は行きにカーフェリーで反対岸に渡りました。



このウィンダミア湖は、縦に長いので、幅は狭くカーフェリーでも乗車時間は、5分位なので、あっという間です。


私達の乗ったカーフェリーは、こんな感じ。
前方にバイクや自転車の人が、車は3列で合計18台位乗車できます。
車のない人は、右横の窓のあるところへ。



外に出てみたら、風が強く、結構寒かったです。
あっという間に対岸に到着です。

そこから車で少し走るとヒルトップに着きます。



ヒルトップは、こんなのどかな景色のところにあります。
ニアソーリー村は、民家は30軒位だそうです。



駐車場の奥でチケット購入して、いざ、ヒルトップへ。
この家に向かう小道もピーターラビットの絵本の挿絵に使われています。



私は、イギリスに来て間もなくの頃、一度一人で、中は見学してたんですが、ボンはあまり興味なかったのもあり、何度かここまで来てるのにいつも休館日だったり、時間が遅くて閉館だったりで、まだ中を見学した事がなかったので、今回は、ボンにとっても初めての内部見学になりました。
Hilll Topの公式ページは、こちらから。



実は、ここヒルトップ、ビアトリクス・ポターの暮らした家と農場として有名ですが、実際にここに住んでた期間は短く、結婚してからは、近くのカースル・コテージに住み、このヒルトップは、仕事場として使っていたそうです。
このヒルトップは、元々あった母屋を自分が住む場所として、そこに続けて農場を任せる農夫一家の為の住まいを増築したようで、その増築した部分が左側の部分になります。
写真ではよく見えませんが、壁には馬蹄型のマークの下に完成した年と自分の名前の『1906 HBP』と書かれたプレートが埋め込まれています。
*HBPは、ポターのフルネーム;ヘレン・ビアトリクス・ポター

中は、残念ながら写真撮影禁止なので、紹介できませんが、ところどころに絵本が開いた状態で、置かれており、その部屋が挿絵に使われた場所だったりします。
中には、スタッフが何人かいるので、質問があれば尋ねると皆さん、親切に色々答えてくれます。

まず、中に入ってすぐがキッチンで、『ひげのサムエルのおはなし』で出てきた暖炉や食器棚があったり、柱時計は、『グロスターの仕立て屋』に登場してた物だったり、隣の部屋の食器棚には、『パイがふたつあったおはなし』で使われたティーポットが飾られています。

階段の踊り場も『ひげのサムエルのおはなし』に使われていたり、2階には、『こねこのトムのおはなし』に使われた天蓋付きベッドや鏡、『2匹のわるいねずみのおはなし』に登場するドールハウスにモデルとなった人形もありました。
天蓋付きベッドは、とっても小さくて、昔の人が小さかった事が伺えます。
モデルになった人形は、最初わからず、実は、結構気味悪く感じた人形でした

最近は、日本からの友達が来たりすると、ピーターラビットゆかりの地を見学したりしてるので、前回来た時にHちゃんが置いていってくれたピーターラビットと歩くイギリス湖水地方と言う本で勉強したり、自分でもピーターラビットの本を全部ではないけど、持っているので又、読み返したり、挿絵を確認したりしてるので、今回は7年ぶりの内部見学と言う事もあって、又、新鮮な気持ちで見学できて、興味深かったです。
ちょっと見学料が高いのが難点です(大人£9.50)。

ゆっくり挿絵の場所を確認しながら、中を見学できました。



玄関を出た目の前のこのゲートの奥が畑になっています。
このゲートの反対側からの挿絵が、『あひるのジマイマのおはなし』で使われています。
鍵がかかっていたので、私達はその反対側には出られませんでした

  

左がルバーブの茂みで、あひるのジマイマがルバーブの茂みに隠した卵が少年に見つけられた挿絵の場所です。
右は、苺やネギが植えられていました。
こんな風にルバーブの茂みや畑も残ってて、今でもピーターラビットのおはなしの世界がそのまま残ってます。



この手前側の敷地もヒルトップの庭になってました。



『こねこのトムのおはなし』で、トム達が上っていた石垣(白い扉の左側)です。



たぶん、右端に見える白い家が、ポターがウィリアム・ヒーリスと結婚してから住んでいたカースル・コテージ。



ちょうど、ヒルトップの向かい側の草原は、羊達が牧羊犬(右に映る小さな黒い犬)に追いかけられ、移動中でした。



最初は、こんなカートに乗った人が先頭を走ってたので、羊達を誘導してるのかと思ったけど、カートの方は、さっさといなくなったので、どうやら違ったようです。




牧羊犬(シェパード・ドック)に追いかけられ、敷地を出て、どこかへ移動中。
その間は、車も羊達が渡り終えるのを待ちます。
イギリスでは、こういう光景よく目にします。
私も以前、うちから車で20分位の田舎道で、こんな場面に遭遇した事がありました。





何度か紹介しているタワーバンクアームスと言うPub。
ヒルトップのすぐ隣にあるPubです。
こちらのPubも『あひるのジマイマのおはなし』の挿絵で登場しています。



こちらも何度か紹介してますが、右の白い建物が今は、B&Bバックルイートと言う建物になってますが、『こねこのトムのおはなし』と『パイが二つあったおはなし』の挿絵で使われています。



冬の間は、中に仕舞われてるようですが、春先から夏にかけて観光客の多い時期になると外のベンチにピーターを捕まえたり、ピーターのお父さんを捕まえてパイにしてしまったマクレガーさんが座ってます。

2月にみぃちゃんと来た時に見つけたあひるのジマイマの風見鶏があったのが、この家です。


こちらも紹介済ですが、『ひげのサムエルのおはなし』に登場した鍛冶屋横丁です。
もともと作品中に人間が登場する事も少ないのに、この挿絵には、実はポターが自分の姿を描いているんです。
こちらは、いつか挿絵と共に紹介しますね。



こちらは、少し変わってしまってますが、『ジンジャーとピクルズやのおはなし』で挿絵に使われたドアの様です。

長くなりましたが、ポターの住んでいたニア・ソーリー村には、今でもこうして沢山の挿絵の風景がそのまま残っていて、ピーターラビットファンには、必見の場所です。
ピーターラビット、キャラクターは知ってるけど、本は読んだ事ないんだよね~なんて人もこんな景色を見たら、この絵本、読んでみたくなるそんな素敵な場所です。

湖水地方観光の様子は、まだまだ続きます。