オックスフォード9 ~クライストチャーチ~ | Lancashire スローライフ

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オックスフォード旅行記の続きです。

クライストチャーチは、オックスフォードで一番大きく壮麗なカレッジで、大聖堂を併せ持っています。
1525年に創設され、1546年ヘンリー8世がオックスフォード教区の大聖堂にしたときにクライストチャーチと改名し、このカレッジ・チャペルを市全体の大聖堂としたそうです。



クライストチャーチの門をくぐると、ラベンダー等のお花が道沿いに沢山咲いていて、綺麗なお庭が拡がっています。

そのまま庭を抜けるとザ・ハウス(館)と呼ばれる建物が見えてきました。。



この建物の正面は、アイシスと呼ばれるテムズ河に続く遊歩道があります。





ここが正面入口(Meadow Building)です。
すごく素敵な建物になってます。

  


装飾も細かくて綺麗です。



ここで、入場料を支払って、中へ入ります。



いよいよ中へ。



もうわかりますよね。
この通路も、ハリーポッターのホグワーツ校の廊下として撮影されたところです。
やっぱり、雰囲気いいですねぇ。



では、大聖堂の中に入ってみます。




中もすごく広くて、これが、カレッジの一部とはビックリです。



ヨナの窓(アブラハム・ファン・リンゲ作 1630年代)
この窓は、珍しく、左のヨナ像だけがステンドグラスで、残りの部分はニベナの町を詳細に表した着色ガラスの小さなパネルからできてます。




聖遺物(1289年建立、1538年破壊、1889年再建)
大聖堂の中で最も古い記念碑の聖遺物箱は、植物や顔の繊細な彫刻でおおわれています。オックスフォードの守護聖人、聖フライズワイズの遺物が収められていましたが、宗教革命の時に破壊され、遺物はその時近くの墓石の下に埋葬されたそうです。

  




こちらの天井画は、19世紀にリフォームした際、石灰塗料で塗られ、隠れてた絵が現れたそう。
ブランコに乗った8体の天使が描かれてたようです。



聖フライズワイズの窓(エドワード・バーンジョーンズ作 1858年)
上部のパネルは、聖フライズワイズを天国へと運ぶ魂の船を、鮮やかに彩られた下部のパネルは当時8世紀の守護聖人の物語示しているそうです。



上部のパネル形が可愛いですよね。

  


ベルの祭壇(ジム・パトリッジ作 2000年)
この祭壇は2千年期のの記念に作られ、第2次正解対戦中ドイツを爆撃することに果敢に反対したジョージ・ベル大司教に捧らています。祭壇の後ろに立つ十字架は祭壇の下部から切り取って作られています。

右の祭壇の穴、微妙に真ん中からずれてるなぁと思ったら、左の十字架を切り取ったからだったんですねぇ。無駄がなくて、よくできてますよね。

  


内陣の丸天井のデザインがとっても素敵なんですが、天国のイメージをかもしだすために、入り組んだ星形の模様をなしていて、そこから12組の美しい垂れ飾りが優雅に吊られています。




内陣正面の壁の上にも素敵な形のステンドガラスがありました。
本当に教会や大聖堂のステンドガラスって、光が入って、とっても綺麗ですよね~。



聖キャサリンの窓(1878年 エドワード・バ-ンジョーンズ作)
中央の聖キャサリン像は、エディス・リデルがモデル。そのエディス・リデルの姉アリスが、「不思議の国のアリス」の主人公なんですよ。



1320年代に作られた窓で、大聖堂の中で最も古いものです。
この大聖堂のステンドグラスは、デザインも素敵でした。



ちょうど真ん中のパネルが、1170年にカンタベリー大聖堂で死んだトーマス・ベケット大司教の殉教を記念した貴重なパネルだそうです。
ベケット殺害した一人の修道士と4人の騎士達の間にひざまずいているのがベケットです。
窓は16世紀に損傷され、ベケットの元の顔は、失われたままだそうです。
この写真では、ちょっとわかりにくいですね。



いよいよ、この階段を上ると、グレートホールです。
この階段も確かハリーポッターの映画の撮影で使われたはず・・・



こちらが、ハリーポッターホグワーツ校のダイニング・ホール(大広間)のヒントとなったグレートホールです。
こちらのグレートホールは、現在も学生たちが昼食をとるのに使用しているので、昼前後の11時半~14時半だったかな?は、中を見学する事ができないので、要注意です(入口で確認できます)。

  


私達が、入ったのは、ちょうど午前中だったので、昼食用の準備がされてました。
今でもこんな長テーブルで、学生たちは、昼食を取ってるんですね~。

  

グレートホールの窓もステンドグラスに大聖堂の天井のようなデザインも入ってて素敵です。
左のステンドグラスの窓、こうやって開閉するんですね。
なんか、こうやって窓が開いてるのは、珍しいような・・・



肖像画も壁にいっぱいかかってます。
これもなんとなく、私の中では、ハリーポッターのイメージです。
私達、気付かなかったのですが、ルイス・キャロルの肖像画もこのグレートホールの壁にかかってたようです。


そして、こちらハリーポッターだけじゃないんです。



このステンドグラス、よ~く見て下さい。
何が隠れてるかわかりますか~?


  


  


不思議の国のアリスのキャラクター達が、このステンドグラスに隠れているんです。
実は、私達気付かずに一度、グレートホール出てしまったんですが、入口でもらったパンフレットにその事が書いてあったので、出てすぐに気付いたので、慌てて戻ってきました
良かった~、見逃さなくて・・・
(入口入って、左手5番目の窓です。)

こんなさりげなく、アリスのキャラクターが隠れてるなんて、ちょっと遊び心があって、楽しいです。


  


外に出ると、カレッジの中心、中庭であるトムクワッドがあります。


入口上の塔は、1681年にクリストファー・レンにより、設計されたトムタワーで、イングランド最大な鐘(重量7トン)「グレートトム」が収容されており、毎晩9時5分に101回鳴ります。当時は101人の学生しかおらず、この時刻以降の外出が禁止されていたのが始まりだそうです。
でも、なんで中途半端な9時5分なんでしょうね?



ここにも2010年、ボートクラブの記録がかかってました。

  


図書館は公開しておらず、絵画館は、400年間に亘るイタリア絵画の素晴らしいコレクションが収められているようですが、別途入場料がかかります。
この日は、絵画館は閉館しており、私達は入らず出てきました。



そして、最後にもう一つ。
クライストチャーチの最初の門を入った地面にこんな剣のマークがありました。
これもたぶん、ハリーポッター関連で作られたんじゃないかなぁ?

長くなってしまいましたが、ハリーポッター、不思議の国のアリスの魅力がたっぷりのクライストチャーチ、楽しんでもらえましたか?