精神科医は時間の販売員? | kyupinの日記 気が向けば更新

精神科医は時間の販売員?

精神疾患は何歳でも罹患しうるが、疾患によれば好発年齢と言える年齢帯を持つものもある。認知症は一般的には年配の人の疾患だが、統合失調症は若者の疾患と言える。現代社会で若い人とは30歳代前半以下としたい(←勝手に今決めた)

特に若い人の場合、病気が起こったら、一刻も早く収束させなければならない。なぜなら時間の価値が大きすぎるから。

こうやってれば良くなっていたのに、まずい対応で数年損失したなんていうのは最悪と思う。

しかしそれを検証はできない。


薬物療法の緩手のために、数ヶ月損失を出すのは相当に失敗と言える。なぜなら、時間は戻ってこないから。過去ログにもあるように、大量でも使わなければならない場面もある。基本的に幻覚妄想系の疾患はそれが残るかどうかは大違いである。社会適応の良し悪しに繋がるからだ。(参考1参考2参考3

首尾よく時間をかけず寛解ないし治癒させると、その人に膨大な時間をプレゼントしたのと同じだと思う。

(今日は「短期決戦に構える」に出てくる女性患者さんについて補足的に書こうと思っていたが、少し書いてみてなんだか出来が悪いと思ったのと、テンションが全然上がらないので今日はやめておいた。先日の「器質性うつ状態と広汎性発達障害」で1週間分のエネルギーを使い果たした感じ。今日はこの辺で・・)

参考
新興宗教と統合失調症の話
3人目の女性患者
急速交代型