バッチフラワーの副作用について | kyupinの日記 気が向けば更新

バッチフラワーの副作用について

いろいろなサイトや書物でバッチフラワーには副作用がないという記載をみるが、あれはたぶん誤りだ。一般に西洋薬であれ漢方であれ、効果がある以上、まったく副作用がないなんてありえないと思う。これは効果があるからではなく、服用する以上という言い方のほうがより正確かもしれない。

僕は最大の副作用はなんとレスキューレメディーで経験している。脳出血後遺症の患者さんで興奮、暴力などの精神症状を持つ患者さんにレスキューレメディーを服用させたところ、衣類を噛み破るなど、それまでにはなかった困った症状が出現した。興奮の方向性が変わったのである。衣類を噛み破る以外には、ベッド柵を引っ張って曲げたりすることもみられた。確かに元気になっているのであるが、これではダメだ。

この症状は服用し始めて3~4日くらいで出現している。しばらく様子をみていたが治まりそうにないので2週間目に中止したところ、その後1週間はその症状が残遺していたがやがて消退した。あれは間違いなくレスキューレメディーの副作用と言って良かった。この患者さんにレスキューレメディーを使った経緯であるが、西洋薬や漢方薬などで副作用が出やすく、しかも精神症状が残っていてなんとかしたかったためだ。現在、レスキューレメディーの副作用は残遺していない。敏感な患者さんだったので、この人だけ特別なのかもしれないが、それはバッチフラワーの立場からのいい訳にはならない。副作用とは本来そういうものだからだ。

あと、元気が出る系の代表的なバッチフラワー、オリーブでも副作用が出たことがある。これはひょっとしたら、このブログを見ている人も経験があるかもしれない。

オリーブの副作用
食欲の軽度亢進
軽度の肥満
便秘


ちょっとねえ・・これって、あまりにも3環系抗うつ剤の副作用に似ている。オリーブの副作用が出る理由だが、花療法のくせにわりあい有効率が高いことに関係しているような気がする。「有効率が高い」なんて、ちょっと言いすぎだが、効果はマイルドなんだけど症状に影響を与える確率が高いくらいに理解してほしい。確かにオリーブは不思議な生薬ではある。この副作用の感じからして、何か伝津物質の取り込み阻害の薬理作用を持っている可能性すらあると思った。

バッチフラワーはかなりの種類があり、おそらくすべてを試した人は少ないのではないかと思う。僕はもちろんすべてのバッチフラワーを知っているわけではない。確かにバッチフラワーは西洋薬に比べ副作用が少ないが、漢方薬と比べると、それほどの差はないように思える。副作用の出現に関しては。

花療法も口から体の中に入る以上、ある程度のリスクはあると考えていたほうが良いと思われる。

参考
魔法の薬
バッチフラワー
オリーブはうつ状態の全身倦怠感に効くのか
デプロメールとレスキューレメディ&PMS
子供の頃から希死念慮が続いている人
アスペルガーの人の恨みは海よりも深い