オリーブはうつ状態の全身倦怠感に効くのか | kyupinの日記 気が向けば更新

オリーブはうつ状態の全身倦怠感に効くのか

オリーブ(Olive)は精神的ストレスから来る疲労に有効なバッチフラワーといわれる。うつ状態の全身倦怠感は必ずしも精神的ストレスだけでなく、身体要因(免疫的要因など)も関係していると思われるが、オリーブでいくらか疲労感が改善することが多い。

オリーブの作用機序は謎なのであるが、参考に「補中益気湯」という漢方薬と効果を比べてみる。補中益気湯は体が弱い人向けの漢方薬(虚証向け)であるが、この2つの共通点として、腹筋~腰周りの筋の緊張を改善するように見えることがある。そのようなことが、いくらか似ている。オリーブは精神面の疲労感に対し有効とは言っているが、身体的にも関与しているように見える。というのは、オリーブを連用していると少し太るからだ。特に腹周囲の部分に肉がつく人がいる。

補中益気湯との相違点として、補中益気湯がほとんど精神面に作用がないのに比べ、オリーブの場合、身体的疲労感を減少させることに平行して「意欲」を改善しているように見えること。うつ状態の慢性倦怠感に対し、オリーブの方が補中益気湯より優れているのかもしれない。補中益気湯は患者さんの精神面の自覚症状をさほど改善しないからだ。

オリーブと、コエンザイムQ10はどうだろうか?

コエンザイムQ10も慢性疲労を改善することがあるが、コエンザイムQ10は身体面しか効果がなく、うつ状態にはたいして効果がないように見える。コエンザイムQ10とオリーブの相違点は、コエンザイムQ10は太らないこと。中立かむしろ体重が減少する人がいる。これは個人的な考えであるが、疲労状態が少し改善して動けようになるからではないかと。(消費カロリーの問題)

コエンザイムQ10はビタミン的な働きしかないが、オリーブは体の新陳代謝に働きかけて例えば、有効に体が栄養を摂取できるようにするとか、もう少し効果の幅が広いのかもしれない。

ではオリーブとエゾウコギはどうだろうか?

エゾウコギも作用のメカニズムは謎であるが、慢性的な倦怠感にはエゾウコギの方がより根本的な治療に思える。なぜなら、エゾウコギは免疫系を改善するように見えるから。エゾウコギは基本的に感染症などに対しての抵抗力を増す。古典的な文献-ある集団に慢性疲労を引き起こした事件の原因ウイルスは、EBウイルスといわれているのである。

また、エゾウコギは体重への影響がほとんどない。オリーブがエゾウコギより優れている点だが、精神面への作用がエゾウコギより上回るように見えること。それは無気力や意欲の低下などの改善である。

慢性疲労を呈するうつ状態はたぶん単一ではなく症候群であり、人により要因が異なっているだろうから、どのサプリメントがより優れているかは個人差があると思っている。