エルム街の悪夢 | KURI of the DEAD

エルム街の悪夢

13日の金曜日 』とともに、80年代を代表する人気ホラー映画。登場する殺人鬼フレディ・クルーガーは、ホラー映画史上最高のキャラクターの1人。


【STORY】
女子高生のナンシーとティナ、そしてナンシーのボーイフレンドのグレンの3人は、ある晩から同じ悪夢を見るようになる。その悪夢は、鉄の
爪を腕にはめた不気味な男に襲われるというものだった。ある夜3人はティナの家に集まって、夢の話をしているとティナのボーイフレンドがやってくる。ティナとボーイフレンドは寝室に消えていくが、やがて大きな叫び声が聞こえる。ナンシーが部屋に駆けつけると、ティナは無残な姿で息絶えていた。なおも悪夢を見続けるナンシーは、夢の中で負った傷が現実の身体にも残ってることに気づく。その後彼女は、母親から、夢に出てくる男はフレディという名前で、幼児を殺害して処刑された事を聞かされる。衰弱し続けるナンシーは、夢の中でフレディと対決することを決意する。


【REVIEW】
夢の中で起きたことが、現実の殺人事件となってしまう秀逸な設定。ていうか、自分で見た夢に襲われると言った方が正しいか?大ヒットした
この映画は設定の勝利といえよう。

ただ、あらゆる物語における3大禁じ手といわれる「夢オチ」「超能力オチ」「双子オチ」にはしないでほしいと願ったのだが…。


一応理由はあるが、本当に必要なのか疑問が残る鉄の爪を持ち、クリスマスのようなカラーリングの服を着たフレディ・クルーガーというキャラもなかなかよい。
幼少の頃、本作品のCMで、入浴中の女性のバスタブからあの爪が出てきたのを見たときには、その衝撃に目を離すことができなかった。いろん
な意味で。


スクリーム 』で一躍有名になったウェス・クレイヴンだが、真の代表作は本作品。個人的には『サランドラ』も捨てがたいが。


夢を見るということは、一過性の出来事に過ぎない。だからどんな悪夢であっても、夢なのだから耐えられる。しかし、フレディ・クルーガーはその悪夢を現実のものにしてしまう。現実で起こるどんな残虐なことも超越した残虐性。それが何よりも恐怖を感じる。
眠りたいけど眠れない。眠れば悪夢を見てしまい、それが現実のものとなってしまう。眠らないでいると、肉体的にも精神的にも衰弱していく
。そして徐々に夢と現実の区別もつかなくなるところまで追い込まれていく。

観てるこっちが疲れるわ!


そしてこの作品は、今をときめくジョニー・デップのデビュー作。ナンシーのボーイフレンド役で出演している。どえらい死に方をするので、注目してほしい。


また、ラストもすごいんだか、すごくないんだか、よくわからない終わり方をするので、こちらも注目。結局最後は、観る側にも夢と現実の区別をつけさせないような演出なのか?


番外編と呼べる『フレディVSジェイソン 』を含めて全8作が製作されている同作品。後に巨匠と呼ばれる監督たちが数多くメガホンをとっている。徐々にフレディのおもしろキャラが立ちすぎて、うっとおしくなってるが、1作目の本作品は間違いなく恐怖映画。ぜひ観てほしい作品。


●関連作品・記事

エルム街の悪夢2 フレディの復讐

エルム街の悪夢3 惨劇の館

エルム街の悪夢4 ザ・ドリームマスター 最後の反撃

エルム街の悪夢5 ザ・ドリームチャイルド

フレディVSジェイソン

スクリーム



【MARKING】
オススメ度:★★★★★★★★★9
えげつない度:★★★★★★★★8
子どもの数え歌も怖い度:★★★★★★★7
禍々しい度:★★★★★★★★8


【INFORMATION】

・原題:Nightmare on Elm Street

・製作年:1984年
・製作国:アメリカ
・製作:ロバート・シェイ
・監督:ウェス・クレイヴン

・脚本:ウェス・クレイヴン

・出演:ロバート・イングランド、ヘザー・ランゲンカンプ、ジョン・サクソン、ジョニー・デップ


elmstreet




















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