エルム街の悪夢2 フレディの復讐
『13日の金曜日 』とともに80年代の傑作ホラーとされたシリーズの続編。前作から5年後の設定で、同じ場所に引っ越してきた一家の悲劇を描く。
【STORY】
かつてフレディと戦った女子高生ナンシーの住んでいた家に、ウォルシュ一家が引っ越してきた。それ以来、長男で高校生のジェシーは、鉄の爪を振りかざす怪物に襲われる悪夢に悩まされる。ある日、恋人のリサとともに部屋の片づけをしていると、クローゼットの中から前の住人ナンシーの日記を発見する。そこには、鉄の爪を持つ殺人鬼フレディのことが記されていた。その日記を読んでいるうちにジェシーは、自分もナンシーと同じく夢の世界へ引き込まれてしまうと心配する。鉄の爪からの呪縛から逃げることができずに苦しむジェシーは、ある日気晴らしにこっそりと近所のパブへ足を運ぶ。そこで運悪く高校のクラブのコーチ・シュナイダーに見つかり、学校で罰を受ける。しかしそこで、フレディが現れシュナイダーは惨殺される。フレディによって次第に身体を乗っ取られていくジェシー。変身した彼に、恋人のリサは、ジェシーの心を呼び戻そうと決死の闘いに挑む。
【REVIEW】
エルム街1428番地。5年前の悲劇と同じ場所で、再びあの悪夢が繰り返される…。
シリーズを通して考えると、唯一主人公が男であり、1作目ほどのインパクトがなく、3作目以降のなんでもありのフレディでもないという異色作。再びエルム街1428番地を舞台にした悪夢ということで、前作の焼き直し感も強い。
この2作目は必要かという声もよく聞かれるが、長くシリーズ化させるためには方向性を模索している最中みたいな作品も必要なのである。ケチをつけるのは決して主人公が男だからではない。決して。
1作目の主人公ナンシーは次の3作目に再び登場してくれるが、この作品を決して飛ばさないでほしい。
フレディを演じるのは、シリーズを通してロバート・イングランド。冒頭のバス暴走シーンはフレディになる前の運転手は、メイクしていない素顔のロバート・イングランド自身が出演している。
1作目の監督のウェス・クレイブンだが、今回はジャック・ショルダー。後に、隠れた名作SFホラー『ヒドゥン』を監督する人物である。『アラクニッド』もなかなかよい。蜘蛛嫌いだから余計にだが。
ジャック・ショルダーは、唯一ウェス・クレイブンが想定した冷酷なフレディ像を踏襲した監督といえる。3作目以降は、いろんな監督によりコミカル化されていくのである。単独シリーズの現時点での最終章『エルム街の悪夢 ザ・リアルナイトメア』で、ウェス・クレイブン自らが再び冷酷なフレディに戻すまでは。
今回フレディは、夢の中だけで悪さをするだけなく、主人公の体を乗っ取って悪さをしようとする。この設定も、前作の良い部分を無視しているようで少々残念だが、この手法は後の『フレディVSジェイソン』でフレディを利用するという戦法に採用されるのである。
前作のヒットを受けての続編ということで予算がアップしたらしく、フレディの特殊メイクが精巧になっているのと、えげつないシーンが前作より多少増えているのが少しうれしい。
個人的には、ラストで工場に向かったときに突如として現れた2匹の人面犬みたいな奴が一番怖かった。
あいつらは一体何なのか。
ちなみに「ハロウィン」に引き続き、自身のプロフィール画像を『エルム街の悪夢
』限定版に変えてみた。
ただの自己満足だが。
次の記事アップ時には消去するので、このプロフィール画像を見ることができた方は、何かいいことがあるかもしれない、と言っておこう。
●過去の関連記事・作品
『エルム街の悪夢
』
【MARKING】
オススメ度:★★★★★★6
えげつない度:★★★★★★6
ヒロインが友近に似てる?度:★★★★★★★★8
禍々しい度:★★★★★★6
【INFORMATION】
・原題:A NIGHTMARE ON ELM STREET PART 2: FREDDY'S REVENGE
・製作年:1985年
・製作国:アメリカ
・監督:ジャック・ショルダー
・製作総指揮:スティーヴン・ダイナー、スタンリー・ダデルソン
・製作:ロバート・シェイ
・脚本:デヴィッド・チャスキン
・出演:ロバート・イングランド、マーク・パットン、キム・マイヤーズ、クルー・ギャラガー、ホープ・ラング、ロバート・ラスラー、マーシャル・ベル、シドニー・ウォルシュ、ブライアン・ウィマー
↑ランキング参加中!
よかったら押してやってくださいm(_ _)m
人気ブログランキングへ
↑こちらもよかったらm(_ _)m