「「空腹」こそ最強のクスリ」(青木厚)
いろんな説があるので全部鵜呑みにするのは危険かもしれない。
ただ、「医者が教える食事術」とつながる部分も多々あった。
人類の糖分摂取に対する本能的な欲求につけこんだ企業の行き過ぎた商業主義によって、多くの人々が食べ過ぎの状態にあることは事実だと思う。
空腹状態を作って、内臓を休ませて、余計な脂肪を分解させて、新しい細胞を活性化させる、という考え方には説得力を感じた。
週末だけでも効果があるとのことなので、まずは週末の朝食はヨーグルトだけにしてみようと思う。
以下、備忘
成人が1日に必要とするカロリーは1800~2200キロカロリー、1日3食の食事で2500~2700キロカロリーもとる必要なし。
食後の眠気、疲れ、だるさ、は胃腸や肝臓が発している疲れのサインかもしれない。特に、ご飯、麺類、パン、甘いものは血糖値を上げるので要注意。血糖値が上がるとインスリンが大量に分泌され血糖値が急激に低下。血糖値の乱高下でだるさ、眠気、イライラといった症状に。
1日3食の弊害としてまず挙げられるのは、胃腸をはじめ内臓が休む時間がない、ということ。
食べ物が胃に滞在する時間は2-3時間、脂肪分の多いものだと4-5時間。小腸での滞在時間は5-6時間。大腸は小腸で吸収されなかった水分を15-20時間かけて吸収。
食べ過ぎの害から体を守るシンプルな方法は、ものを食べない時間(空腹の状態)を作ること。
16時間以上、空腹の時間を作ると最大の効果が得られる。
ものを食べて10時間たつと肝臓に蓄えられた糖がなくなって脂肪が分解されエネルギーとして使われる。そして16時間たつと「オートファジー」が機能し始める。
ふだんは、食べたものから栄養を摂取し必要なタンパク質を作るが、栄養が入ってこなくなると「体にあるもの」でタンパク質を作ろうとする。
そこで、古くなったり壊れたりした細胞内のタンパク質を集め、分解し、新しいタンパク質を作ろうとする。
つまり、オートファジーとは、古くなった細胞を、内側から新しく生まれ変わらせる仕組みであると言える。
細胞が生まれ変われば、不要なものや老廃物が一掃され、細胞や組織、器官の機能が活性化し、病気になりにくく若々しい体になる。
ものを食べない時間の合計が連続10時間以上になると脂肪の分解が始まり、16時間以上になるとオートファジーが働き出す。
空腹時に食べていいものとしておすすめはナッツ類。もしくは、生野菜サラダ、チーズ、ヨーグルト。ご飯、麺類、パン、肉など「食べ物の塊(かたまり)」でなければ大丈夫。
ナッツ類は古代人が主食にしていたもので、良質な脂肪、ビタミン、ミネラル、食物繊維などの栄養がバランスよく含まれている。
※参照