マルセリーニョさんからの光栄なお招き、『ブロガーが選ぶ、2008年度Webキャンペーンベスト5』 | What happened is all good

マルセリーニョさんからの光栄なお招き、『ブロガーが選ぶ、2008年度Webキャンペーンベスト5』

  
 Web広告に携わるブロガーの方々を中心にこの企画が盛り上がっていることは、存じ上げていて、「ああ、僕にはこのバトン、回ってくることはないだろうなぁ。」と内心ひがみながら、カワムラヨシヒロのブログに、本企画に批判的な内容のコメントを残したりしていたのだが、まさか広告主サイドのマルセリーニョさんから、バトンを頂戴するとは思わなかった..。光栄なバトンの引継ぎです。どうもありがとうございます。

 ただ、この企画、カワムラヨシヒロのブログにコメントした通り、ブロガーというのがWeb広告に携わる人間ばかりであっては正直、あまり意味が無いと思っている。というのも、我々のようにWebプロモーションの企画に携わっているものの視点というのは、情報をアウトプットする側に立っての視点に偏ってしまい、Webソリューションのギミック活用の上手さや演出の巧みさという「創る側のクリエイティビティ」を評価基準にしてしまいがちになってしまう。それから、まぁ一応、反響に関するデータも頭の中にインプットされているので「効果」が上がったとされるキャンペーンが評価に値するのかなぁとも考えてしまう。
 僕は所謂Webを中心としたコミュニケーションデザインというのは、コンシューマー、カスタマーの方々の「参加」を促し、心の琴線に触れるクリエイティブで、「共感」や「感動」や「憧憬」を引き出すことであるべきだという考えは持っていて、それを実践しているコミュニケーションに目は行くのだけど、それが果たして、本当にコンシューマーやカスタマーといったキャンペーンターゲットの心を射止めたかどうか?
というのは判断するのが難しい...。それから、やはりメディアをまたいだ統合的なWebキャンペーンということになるとまだまだ母数が限られているし、その中で選ぶというのも非常に難しい..。

 本来であれば、エントリーを数点絞り、それに対して我々のようなWebコミュニケーションに携わる人間を除いたブロガーの方々から、該当するものを選んでいただくというのが、本筋ではないかと僕は思う。

 「創る側」「企てる側」が自分たちの周辺領域を評価するということよりもむしろ、普段、それとは関係ない方々に選んでいただく結果を我々は本当に知りたい筈である...。

 とはいえ、せっかく頂いたマルセーリーニョさんからのバトンであるから、今回はあまりキャンペーンに限らず、少し広く間口をとって、2008年僕自身が「面白い」と感じたり、「共感」したり、「興味関心」を強くひかれた”Webコミュニケーション”から選んでみたいと思う。(順不同で、アットランダムに!)

① ”We can Change!”バラク・オバマ アメリカ大統領選挙投票キャンペーン 
  What happened is all good ! ~新しい価値を創造する、ある広告プランナーの呟き~-baraku

 海の向こうのアメリカでは、やはり様々なWebメディアが駆使され、史上初の黒人大統領の誕生にも大きく寄与している。このことはやはり凄いことだと僕は思う。日本においても政策論議をより一層身近なものとするために更に選挙への投票、政治への参加をもっともっと活性化されるためにWebの活用が推し進められるべきだと僕は思う。


② ユニリーバ・ジャパン AXE Effect チョコマンハンター

関連URL: http://news.ameba.jp/economy/2008/09/17344.html
  
 What happened is all good ! ~新しい価値を創造する、ある広告プランナーの呟き~-チョコマンハンター

 今年の9/3から始まったこのキャンペーン売り上げ総額の1%が賞金総額となり、様々なメディアやリアルに街頭出没する「チョコマン」を発見してポイントをためてゆくというブランデッドエンターテインメントプロモーション。賞金総額は\5,523,882ということは、AXEは期間中に5億の売上げを上げたことになる。
「賞金を上げたいなら、商品を買え!」というこの企画少し露骨だけど、ストレートで伝わりやすいかなと。
 けれど、僕、AXEガールズをバキュンバキュン狙い撃ちして、お目当てのAXEガールからモーニングコールが貰えてて、実際に苗場で彼女たちに逢えるという、この前のキャンペーンの方が好きでした...。


③ 味の素 ピュアセレクトサラリア モニター&トラックバックキャンペーン

関連URL: http://www.kenkoblog.com/contest/200811saralear/index.html

  What happened is all good ! ~新しい価値を創造する、ある広告プランナーの呟き~-ピュアセレクト

 企画者曰く「企画を通じて親子のコミュニケーションも図ってもらおうという欲張りな企画。モニターで2本プレゼントし、1本は自分で、1本は「大切な人」にプレゼントして、それぞれの感想をブログにアップしTBするという相当面倒くさい設計」とある。正直、かなり地味な企画かもしれないけれど、「大切な人への1本」というのが僕には強く刺さった。と同時にこれだけコンシューマーに手間をかけさせても、ブランド/商品に対するロイヤリティの高い人はレスポンスを示すようである...。


④ フェリカネットワークス フェリカ認知利用促進キャンペーン 「三代目鼠小僧を探せ」キャンペーン

関連URL: http://journal.mycom.co.jp/news/2008/01/16/032/index.html


 What happened is all good ! ~新しい価値を創造する、ある広告プランナーの呟き~

 今年の年初頃、ぼくの周囲ではかなり話題になった。露出量は決して大量ではなかった渋谷ジャックや新聞広告連動、OOH連動などクロスコミュニケーションを「短時間で、ピンポイントに、集中的に」行ったことは強いインパクトとなったような気がする。ユーザーという立場から僕が積極的に参加したキャンペーンのひとつ。

本当は5つ以上挙げないといけないんかもしれませんが、僕が印象に残った「キャンペーン」というのは以上4つ。けれど、Webコンテンツとして、僕のつぼにはまったのが

番外編 キャンペーンではないですが、「Bush’s Boots Camp」
関連URL: http://www.gpara.com/kaigainews/eanda/2008121601/

 What happened is all good ! ~新しい価値を創造する、ある広告プランナーの呟き~

 ブッシュが「イラクで屈辱の投靴事件」に被害にあった直後、それがすぐにパロディとなりゲームコンテンツとして登場してしまう、このレスポンスの速さ...。

さらに番外編 もう既に更新は終わってしまったサイトだけど、東北新社 中島信也さんの「Shinya TV」

  What happened is all good ! ~新しい価値を創造する、ある広告プランナーの呟き~

 僕は何か煮詰まったときに、クリエイティブの師であるこの人のサイトを眺めて見たりする。けれど、このサイトを眺めていて何かこういいアイデアが思いついたことは一度もない...。


 さてこのバトン、誰にバトンを回すかが問題なのだけど、直接Webプロモーションという仕事にあまり関係ない人にお願いしようと思います。年末、何かと忙しいと思います。是非、年明け手があいたときにでもよろしくお願いします...

 お一人目 唯一僕が無理とわがままを言える相手である、コピーライターのQP

 お二人目 滋賀で地方活性化に臨んでいる「構想家」津田正顕さん

 三人目 ピュアな感性と前向きな思考と志向をもつ女子大生ブロガーの悠ちゃん

 四人目 「広告を見て感じたこと」をいつもブログに綴っていらっしゃる、その視座は創る側、送る側の参考になる2539さん

 五人目 むむむ、確か広告系ブロガーではあるが、この人の考えに耳を傾けないわけにはならないとおもうのであえてここはということで、今、地元高山に帰省中な筈の「Shibuya-Tiger」さん

 皆さん、お手数ではありますが、是非、ご意見を聴かせていただくと嬉しいです。なにとぞよろしくお願いします。