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1/27 大阪の弁天町で菊池先生の講演会を主催しました。

小学校、中学校、高校、大学の先生方、
小学校外国語活動に関わる先生方、
民間の英語の先生方、
そして、保護者の方々やコミュニケーションや人材育成に関わる方々が集まってくださいました。

菊池先生は、NHKプロフェッショナル 仕事の流儀にも出られた、北九州の小学校の先生です。

現場にこだわり、長年こどもたちと共に歩む道を選んで来られました。

崩壊した学級をつぎつぎに立て直し、温かく活気のあるクラスを創って来られました。

数々のご著書の中には、どうやってそれをやるのか?という事を書いておられます。

菊池先生は、コミュニケーションワーク、ディベート、インプロ、ブレーンストーミングなどの手法もたくさん使っておられます。

そして、それを、そのまま使うのではなく、現場のこどもたちに合うように加工して使っておられるのが素晴らしいです。

先生の信念の成せる技だと思います。


昨年、北九州に先生に会いに行きました。

先生のご著書を読んで感動したからです。
でも、ひとつ、ひっかかることがありました。

先生は、「ほめ言葉のシャワー」ということを仰います。

わたしは、常日頃から、児童英語の先生に対する講義で、「ほめるな」と言っています。
とにかくほめる、という手法は、必ずしもこどもたちを伸ばすとは限らないし、ダメにすることも案外多い感じているからです。


ほめる?
ほめない?


民間の児童英語の教室では、先生はこどもたちをよく褒めます。

単語が言えたら褒める。
文章が言えたら褒める。
なんでも褒める。

褒めると、退会者が減るのです。
褒めると、こどもたちは、機嫌良く通ってくれるのです。
褒めると保護者は、機嫌良く通わせてくれるのです。

商業的な思惑が混ざり混んでいるかもしれないことを、よく注意して、自分自身を点検するべきです。



褒めると、こどもたちは、先生を好きになってくれます。
褒めると、こどもたちは、先生の思い通りに動いてくれるようになります。


褒める。
それは、危険性を伴う。

褒められるからやる。
褒められると嬉しい。
褒められないとがっかりする。
褒められるために頑張る。

それは、こどもたちの内発的な動機による行動ではありません。

わたしたちは、こどもたちに、自分の意志で自分のために、あるいは人のために頑張る人間になってもらいたい。


最終的には、人に褒められなくても、たとえ誰にも認められなくても、自分の信じるもののために頑張れる大人になってもらいたいのです。


それには、長い訓練が必要です。

外発的な動機を与えすぎて、内発的な動機が育つのを妨害してはなりません。


だから、「ほめる」ことには、注意が必要だ、と思います。


わたしは、菊池先生に、この想いをぶつけました。

「先生、わたしは、間違ったほめ方は、こどもをダメにすると思います。先生は、どうおもわれますか?」


先生は、丁寧にお話くださいました。
お話を伺って、はっきりわかりました。

先生は、「ほめる」というより、「見つけている」のだ、と。

こどもたちの素晴らしさを発見し、それを言葉にして、我々人間は、素晴らしい存在なんだ、ということを、あらゆる言葉を使って伝えておられるのでした。


どんな人間にも、良い部分はある。
どんなにやる気のないように見える人間でも、実は、どこかで頑張っている。

それを、先生は、見つけて、認めて、言葉にされるのです。
ですから、やみくもに褒めたり、とりあえず褒めたりはされません。

そんな大人の嘘は、こどもたちはすぐに見破ります。そして失望します。


先生は、こどもたちが仲間の良いところを探して見つけられるように導きます。

つまり、愛情深い人間を育てているのです。

いいところ、頑張っているところを見つけるには、観察が必要です。
関心がなければ、見つけられません。

愛情の一歩目は、関心。
愛情の反対言葉は、無関心。

そして、どういうことが素晴らしいことで、どういうことがそうでないのか、こどもたち自身て判断できるように導きます。


先生は、それを、価値付け、という言葉で説明されます。


「ほめる」という行為そのものが素晴らしいのではありません。


それは、単に表現の一部であります。


先生は、「ほめる」という事を通して、こどもたちに、価値基準を学ぶことを教えておられるのです。


その前提には、先生の強い信念がある。
つまり、北極星がある。


それが無いほめ言葉には力がない。
信念のない指導は届かない。

そういうことを、今回のご講演で学びました。


ご講義をいただいて、わたしが頑張ろうと思ったことは、「こども同士でほめる」クラスカルチャーを作る、ということです。


月曜日、火曜日、水曜日と、それについて、いろいろと試してみました。

友達に関心が薄い子にとっては難しいことでした。

「だれだれくんの、どんなところが素晴らしかった?」
「一生懸命やってたところ」
「何を一生懸命やってたん?」
「口の筋肉をいっぱい使おうとしていたところ。」
「そっかー、よく見てたねー。」

小学校外国語活動では、わたしは、支援員という立場です。
ちょっと出しゃばりかな?という心配もあるけれど、もう一歩踏み込んで、やってみたら、クラスが変わりました。

よっしゃ!!


今後もあれこれ試してみたいと思います。


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iPhoneからの投稿

いったいいつから、ブログを書いていなかったんだろう。

見に行くんだけど、更新されてなかったよー、という方々の声をありがたく聞きつつ、

あーん!今日も書けなかった!

が続き、とうとう2013年に。


反省して、書こうっと!

というか、今日、たったいま、iPhoneからの投稿の仕方がわかったので、これからは、ちょこちょこの時間にでも更新できるかも?!と思っています。


今年、初頭に、念願のNPO法人の認可がおりました。

10ヶ月くらい前から準備をはじめて、スタッフの先生方が走り回り、苦労して、やっと、でした。


難しいことは、わからんおばちゃんの団体ですが、信念をもって粘り強くやれば、なんでもできるんやねー。


2009年に、こども英語落語協会を設立。これは、芸人を育てる目的ではなく、英語の授業の中で、どうやったら「ことばと こころをくっつける」ことを、こどもたちに体験してもらえるか、、、を探求する会です。


その方法として、落語、という手法を使います。

落語メソッドを開発し、中学校、小学校、民間の英語教室で使っていただけるように研修などをたくさん行ってきました。


他には、「まつもと式こどもディベート道場」

これは、英語教育以前の人間教育、特に、論理的思考と経験による本物のことばを伝えあうこと、そして、その活動を通して、視点をもっと高く、もっと鋭く持つことで、人間の幸福感を増す教育がしたい、それが、動機であり目的であります。

これも、これまで、全国で開催してきました。

こういう教育方法を待ってたよ!という指導者の方々が、ディベートを学んでおられます。

松本道弘先生の考案されたこのディベートは、普通のディベートと違いまんねん。
論理と感情の両方を扱います。



そして、OBK自動英語講師 自己研鑽の会。
こどもと向き合うこと、
英語を教えるということ、
ことばを教えるということ、

指導者はどうあるべきか、
指導者は何を学ぶべきか、

そういったことを、扱う会です。

我々は、現場の先生だけど、理論も勉強したほうがいい、そして、その科学知を現場に活かそう、という趣旨で勉強会を行ってきました。



こどもインプロ。
これも、すんばらしいツールであります。
こどもたちのこころをを開く。
クラスのカルチャーをつくりあげる。
「個」から「公」への視点。
思いやり。
そして、自分自身にチャレンジすること。
クラス全体が、ひとつになってチャレンジすること。

そういうクラス作りは、学習者を劇的に能動的に変えていきます。

インプロから学ぶ様ざまな哲学や手法を、教育の世界に活用していく、これが、この会の目的です。


最後に「こども哲学」
ときどき、こどもたちが集まる会では、テツガクの活動をしてきました。
幼稚園児であっても、テツガクは大好き。
おとなは、毎回、こどもたちのアティチュードに驚かされます。



以上の5つの活動をさらに発展させるため、母体としてのグループ、グラスルーツを設立しました。


どうぞよろしくお願いします。


わくわくする会をたくさん企画しています。
ぼちぼち、更新して、お知らせしていきたいと思います。

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iPhoneからの投稿

・6月23日(土)英語授業研究会(英授研)関西支部 
      「落語メソッドを使用した表現の指導」
      http://www.eijuken-west.com/


・6月24日(日)Rakugotic 英検講座 Basic@横浜 3回目


・6月25日(月)Rakugotic英検講座 Basic@東京 補講(1)


・6月29日(金)Rakugotic英検講座 Basic@大阪 8回目


・7月1日(日)こどものえいご発表会@西宮 フレンテホール
     西宮のこどもたちの英語発表会 英語落語のこどもたちも9人出場!


・7月2日(月)Rakugotic 英検講座 Basic@大阪 10回目


・7月8日(日)Rakugotic英検本講座 Basic 名古屋 1回目


・7月9日(月)OBK勉強会
    「内発的動機と外発的動機についての考察
     歌、チャンツ、音声と文字の結びつきについての考察」
    10:00-12:00 弁天町市民学習センター
    参加費 1,000円
    みなさん、おっきがるに~~!!


・7月13日(金)Rakugotic 英検講座 Basic@大阪 9回目


・7月13日(金)公開講座 「英語落語おさらい会」@神戸山手短期大学 18:45~
よかったら見に来てね!


・7月15日(土)JES 小学校英語教育学会 全国大会 発表 @千葉大学
     「小学校外国語活動 インプロを用いた演習の実践報告
        ~発話の動機を引き出す」
      http://jes2012.org/JES12/Home.html 

・7月16日(月)Rakugotic英検講座 Basic@東京 補講(2)


・7月22日(日)Rakugotic英検本講座Basic@横浜 4回目


・7月23日(月)Rakugotic英検本講座Basic@大阪 11回目


・7月27日(金)こどもディベート道場@弁天町
     http://kodomo-debate.com/?page_id=10
     10:00~16:30 小学4年生から中学生
     参加費 3,500円
     指導者見学 同額


・7月28日(土)Rakugotic英検本講座 Basic 静岡 一回目


・7月29日(日)Rakugotic英検本講座 Basic 静岡 一回目


・8月3,4日(金・土)こども英語落語合宿@新大阪
      対象小学生 小学生 
      http://mixi.jp/view_event.pl?id=70028423&comm_id=4290602
      あと11名


・8月6日(月)鹿児島純心女子大学 講演
      小学校英語BRUSH-UP純心セミナー
      「英語と日本語の音声の気づきを与える授業」
      「落語メソッドで展開する ”Hi, friends! "の授業 
      http://www.k-junshin.ac.jp/jundai/ja/campus/pdf/BRUSHUP2012.pdf


・8月7,8,9日 外国語教育メディア学会(LET)発表 @甲南大学

 
・8月12,13,14日 中学生英語落語合宿@新大阪
       http://mixi.jp/view_event.pl?id=70028423&comm_id=4290602
       「英語がわからなくなった」「英語は苦手だ」
       「英語は好き、もっと得意になりたい」「話せるようになりたい」
        という全ての中学生に。あと18名。

    目的:1、中学3年間の文法の柱を建てる。
       2、多感覚で英語を捉える方法を自ら発見しよう。



・8月17,18,19日 「2012年 夏期特別講座 みんなで教材を作ろう、
          教師のためのことばワークショップ」参加
          http://www.tokyo-gengo.gr.jp/
         じゃじゃ~~ん、これに参加します。   
         嬉しい!!
         まだ空席があるようです。一緒に行かない?


・8月20,21日 こどもディベート道場合宿@信貴山
       奈良県信貴山での合宿
     http://kodomo-debate.com/?page_id=10
       小学4年生から中学生 参加費 17,000円
       指導者見学 同額


・8月22,23日 ギフテッド校(由布院)授業見学&体験会参加
       http://www.manabishien-english.jp/
       じゃじゃ~~ん、これにも参加します。 
       あと1人か2人は行けるんちゃうかな?
       

・9月1日 Rakugotic英検本講座 Basic 北九州①


・9月2日 Rakugotic英検本講座 Basic 北九州②


・9月9日 第2回 英語落語台本音読の会
     英語落語の台本を音読発表してもらいます。
     対象は小学生
     パネルの後ろに隠れて、音声だけでお話の状況や登場人物の気持ちを伝える
     語る側になっても、聞く側になっても、不思議な体験。
     とても勉強になると思います。みんなにチャレンジしてほしいな。

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上記の「こども英語落語協会 EETRAC」イベントは

問い合わせ eetrac2009@yahoo.co.jp
お申し込み kodomoeigorakugo@gmail.com


こどもディベート 
参加申し込み&お問い合わせ:kodomo.debate@gmail.com
HP: http://kodomo-debate.com/

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ひさしぶりの「がめがめ通信」をお届けしました。

今年の夏、初めてのチャレンジは、
中学生の文法+表現の合宿です。
これがやっと実現、ずっとやりたかった。
英語、わからんようになった子、英語きらいになった子に来て欲しい。
また、テストはできるけど、英語はおもしろくない子にも来て欲しい。


わたし、夏は大嫌い。
暑がりなので、さらに暑くなる夏は、もうどうしようもない。
あせももできるし、ねとねとするし、もうどうしようもない。

夏生まれの燃えるいい女なんだけど、夏がきら~~い。

まあ、でもこんだけ忙しいので、たぶん、あっという間に夏が終わるだろう。

今年の夏も駆け抜けるぞ。


.
「らくごてぃっく」の普及を優先しているので、最近、「英語落語」はお休み状態です。

こちらでは、がっつり英語落語も。
最終日には、「ミニ発表会」もやりまっせ。

「こども英語落語協会」では、しばらく指導向け英語落語の講座がないので、よろしければ。。。

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こども向け講座(小学校高学年~中学生)

英検問題にチャレンジ! 英検問題を落語メソッドでやっちゃおう!
内容 本講座は、英検対策のためのコースではありません。
    英検問題を使って、心と英文をくっつける楽しさを
    体感してもらうための講座です。
    「英語を使う」ってこういうことなんだなあー、と、体験してみてください。
    初心者も経験者もオッケーです。
回数 10回
日程 5/11(金)~7/13(金)  17:00~18:30
場所 1号館
定員 10名
受講料 10,000円

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大人向け講座

内容 RAKUGOを遣って英語で表現することを楽しんでみませんか?
    英語初心者の方も上級者もどうぞ。
    落語はたった一人ですべてを表現する究極の話芸です。
    これを遣って英語が上達しないわけがありません。
    3~5分程度の小噺を使います。
回数 10回
日程 5/11(金)~7/13(金)  18:45~20:15
場所 1号館
定員 10名
受講料 10,000円
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神戸山手短期大学 

公開講座 お申し込み、お問い合わせ
http://www.kobe-yamate.ac.jp/univ/lifelong/lifelong_publiclecture.shtml

講座一覧
http://withinc.kobe-yamate.ac.jp/univ/lifelong/index.shtml

全国から神戸山手短期大学に200名近い方々が集まって下さった「学び支援の会 シンポジウム」は、感動と情熱の拍手の中、無事終了しました。



「LDの特性と外国語学習」 竹田契一先生

「英語学習とビジョントレーニング」 北出勝也 先生

「こうすれば、どんな子でも大丈夫!」 椎名篤子先生

「英語につまずく子どもたち~学校教育の中でできる支援とは」 三木さゆり先生

「高校の「学び直し英語」って、こんな感じ」 齋藤理一郎先生

「ディスレクシア児への支援」 下津浦陽子先生

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児童英語、小学校、中学校、高校、大学の先生たちが、一緒にこの学びを共にしました。保護者の方々、教育に関わらないお仕事の方々も。

みんなが、立場の違いを越えて、一同に、「困っているこどもたち」のことを一心に考えた一日でした。

誰もが生徒を思い、日本のどこかで困っている子どもたちを思い、自分や家族や周りの人たちに対してできることを考えた一日でした。

講義中には涙を流される方がたくさんおられました。
こどもたちに対する愛情の涙、反省の涙、決意の涙だったのではないか、とわたしは思います。


本当にすばらしい会でした。


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参加してくださった方々

応援してくださった方々

チラシを配ってくださった方々

ブログで宣伝してくださった方々

心と共にしてくださった方々

ほんまにありがとうございました。



OBKのみんなも頑張りました、ありがとう!

まゆか先生も奮闘してくださいました。


実行委員のみなさんは、めっちゃ大変やった~~
ものすごい時間とエネルギーを使って下さいました。



そしてそして、村上先生。

村上先生の一念。
これが全ての始まりです。

先生の思いは、「全国の困っているこどもたちを助けたい、輝かせたい、その手伝いがしたい。じっとしていられない。」

ただそれだけです。
村上先生のみつめているものは、こどもたち。



そのこどもたちに対して、支援できること。
大人として、指導者として、人間として、やれる事、やるべき事、やらねばならないこと。
気が遠くなるほど、たくさんあります。
でも、今すぐできることもあります。



そしてそれを実際に実行していくのは、本当に大変なこと。

村上先生の信念が岩をも動かしました。

それが、昨日のシンポジウムです。



みんなで動かそう。

大きな大きな岩を。

かつて、この国の大人たちは、この巨大な岩に気づかず、気づいても、まさか動かせることができるなんて考えもしなかった。


「動かせるかどうかじゃなくて、やらなくちゃ!こどもたちが今、困っているだから!!」


いま、日本のどこかで、この大きな大きな岩を動かそうとひとりで頑張っておられる先生方がいらっしゃいます。あちらにも、こちらにも、きっと。

みんなで動かそう。
みんなでやればできる。

そして、この国の、全てのこどもたちが輝かがやく姿を一緒に見よう。
支援の光が届いていないこどもたちが、あちらこちらに、いっぱい。


「学び支援の会」の運動に、どうか皆さんも加わってください。
まずは、「知ること」から始めていただきたいです。


それが、「困っている子」も、「困っていない子」も、もっともっと輝かせるために、指導者として知っておくべきことだと思うからです。



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今回は、あの大津先生にもご参加いただきました。
終了後の懇親会では、講師の先生方、大津先生、スタッフの先生方と大いに語り合う時間も頂きました。

楽しすぎて感動しすぎて死にそうでした。


ありがとうございました涙


2010年
村上先生から「学習障害」について教えていただき、みなさんと共に、学びを深め、「認知の仕方にそれぞれの個性があるのだ」ということを知りました。
例えば、文を音読しても意味がわからない生徒は、わかるまで何度も読めばよい、というのでは、どうにもならにこどももいる、という事。
わたしたちは、「学習障害」とは何か、正確に理解し、ひとりひとりの生徒たちの「認知の個性」に合わせた指導とはどんな指導なのか、今後も探究していきます。
その知識、実践の力は、どんなこどもの可能性も引き出す力になると思うからです。


2011年
大津先生に、「児童英語には危険な要素がある」というご警告をいただきました。
大津先生が「児童英語NO」と言われる理由は、多少大雑把にまとめると3つです。
(1) 幼児や児童の音に対して敏感が時期に、正しくない英語の音を聞かせることは害である。
(2) 「ことばの気づき」のない英語教育は虚しいものである。
(3) 「英語優越主義」「英語狂想曲」を助長させる児童英語は害である。
わたしたちは、大津先生の言われることはもっともだと考えます。そうならないために何を学び、何を実践するのかを明らかにし、「児童英語のあるべき姿」を探求していきます。




2012年
これまで頂いた学びを、より具体的・実践的・立体的にしていくことが目標です。
そのためには、まず、「これまでこうしてきたから。」「みんながやっているから。」「先輩はこうだと言ったから。」「これが伝統的なやり方だから。」という思いを一度白紙に戻す必要があります。
2012年は「破」の年にしたいと思います。
今までの常識を破る。児童英語とはこういうものだ、という観念を破る。自己限定を破る。
「破」の精神で、新しいものを創って行くのです。

2013年は探求の「探」の時。
そして、2014年は「集」へ。


2012年 OBKのテーマ
今年の勉強会の柱は、1、文法指導 2、音声指導 3、英語優越主義についての考察


第1の柱として、「英文法の指導方法」について探究を深めます。

「幼児や児童に文法を教えることは不要で、たくさんの英語を聞かせたり読ませたりすれば、こどもたちは自然に英語を身につけることができる」というようなことを聞くことがありますが、本当にそうでしょうか。また、それは、すべてのこどもたちに言えることでしょうか。わたしたちは、様々な認知方法があることを理解し、すべてのこどもたちに対して有効な指導法を採用する必要があります。
そして、その指導の中で、大津先生のおっしゃる「ことばの気づき」を引き出すには具体的にどういうレッスンをすればいいのか、もっと議論していくべきです。

まずは、日本における英文法指導法の歴史を学び、いま、児童英語に必要な方法とはどんなものなのかを学んでいくことから始めたいと思います。
そして、日本のこどもたちにとって有益な英語指導法を探求していきましょう。


第二の柱は「音声指導」です。

幼児、児童を対象とする指導者にとって「音声教育」は最も重要なことであると考えます。日本の英語教育の歴史をみても「日本人に対する英語の音声教育」という視点がまだまだ不足しているように感じます。日本語と英語の音声の違いはとても大きく、日本人に適した指導法というものが必要であるのに、まだ確立されていない、と思うのです。
聴覚感覚が鋭いこどもは、正しい音を聞いているだけで、そのリズム、音素、発生の仕方を掴み取ることができますが、そうでないこどももたくさんいる、というのが、現場の感覚ではないでしょうか。
「日本人に適した音声教育」「様々な認知に合わせた音声指導」というものを作り上げることができたら素晴らしいと思いませんか?
OBKでは、それを目標に、みなさんと共に勉強を開始したいと思います。まずは音声学の基礎から学んでいこうと思います。


第三の柱、「英語優越主義についての考察」

これは社会全体の問題です。
英語を教える者として、また、幼いこどもたちを預かる者として、よく考えておくべき問題だと思います。日本人として英語を何とみるか。英語圏文化を何とみるか。また、世界を何と捉えるか。
そしてその認識を学ぶ動機に繋げていくには?
引き続き、ディスカッションを続けていきます。


…………

以上の内容を復習し学びを深めていく勉強会を2回開催致します。
2月13日(月)10:00-12:00 弁天町市民学習センター
2月27日(月)10:00-12:00 弁天町市民学習センター

……….


第5回 OBKの会は 4月8日(日)に決定致しました。

テーマは「日本における英語教授法の歴史と、児童英語の課題(仮)」です。
大阪教育大学の吉田晴世先生にご教示頂きます。
事前勉強会を3月に2回予定しております。詳細は追ってこのサイトにてお知らせ致します。

OBKのHP
えらい時間かかってて申し訳ないですが、ぼちぼち書いていきます。
頂いたものに関しては全てお答えしていきます。

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Q9. 英検を受ける6年生になると文法の総ざらいをしてきましたが、その場ではわかってもいくつか教えていると前のことを忘れてしまう。口頭で英語の質問に答えられるが英検テキストを前にするとびっくりするくらい簡単なこともわかっていない。一問一問の単語入れ替え練習はその時はできても、定着まではしない。まさに、なんちゃって英検合格ですね。何をどのように教えればよいのかが見えなくなっていました。

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A9. わかりま~す。みんなそうだと思います。

「え!こんなんわかってなかったん!?」って自分にも生徒にもがっかりしてしまいますよね。
わたしもそういう事があって、その度に「何がいけなかったのか」を悩み試行錯誤しながらやってきました。

教える立場からすれば、この単語は何回がカードで遊んだ、テキストでも出て来たし、何度も言う練習したやんか!というもので、がっくりです。
でも、それは大切な事例としてこどもたちからもらったものだと認識するのがよいと思います。
こどもにとって本当に記憶の中に入っていなかった、という事例。これは大事にする。

点検するのは、回数。その子にとって必要な回数の演習があったか、必要な回数の出会いがあったか。
それから、その子が本当に意味を理解していたかどうか。理解していなくても何となく何回でも練習してくれることはあります。つまり、理解しているかどうかのチェックもれ、判断ミスです。また、クラスの中の出来る子に先生が注目してしまって「みんな覚えた」と勘違いしてしまうこともあると思います。全員をちゃんと見ることができていたかどうか。先生はできる子を基準にレッスンを進めていないか、点検。

例えば、My name is……
って何回も言ってるけど、ちゃんと言えるけど、Myの意味を認識せずに言っていることだってあります。How is the weather today?と聞いてもちゃんと答えられるけど、Howの意味、todayの意味がわかっていない子もいるかもしれません。
なぜならば、音全体と状況で覚えているからです。
先生がこの絵を指さす時は、こう答えればいい。先生が窓の外を見ながら聞くときは天気を聞いているのだ。一番はじめに聞くのはこの質問だ、と順番で覚えている。
このように、聴覚記憶の弱い子は、きっと聴覚によらない情報を手がかりにしているでしょう。
それは、「反応している」だけなのです。「英語を使っている」のではない、とあえて私はそう言います。

何度も言いますが、音、発音、筋肉、息、リズム、資格、意味、文法の枠組み、使い方、文字、文字と音のルール、全部を使って定着させる道が、全ての子を輝かせる道だと思います。


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Q.10 小学4年生と、教えていただいた文法九九を使ってみました。
子どもは楽しそうに、I You He She….,…と唱え、ノートにもキレイに書いていました。
want を使って文も作りました。子どもは何をやっているのかが理解でき、それを競って言い、ノートにたくさんの文を書き、それでも、「今日はあんなにやったのにアッという間だったね。」と笑顔いっぱいで帰っていきました。

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A10. ご質問ではありませんが。。。

「こどもは何をやっているのかが理解でき」
というのがいいですね。これを指導者が意識していないと実は何をやっているのか理解できてないままにレッスンを受けている子がいる、ということですね。
それで、みんなが能動的になれるはずはない、と思います。
大事なことは、みんなが能動的に英語に取り組む、ということだと思います。
ですから、「え?意味がわからない、いま、何をやっているの?」とそれを知ろうとして頭を回転させるような状況を先生がわざと作るのは素晴らしいことだと思います。

こどもたち自身が考え、頭を働かせる。
そういうレッスンだったからこそ、「今日はアッという間だったね。」となったのだと思います。
きっと、みんなの目がきらきらしていたことでしょうね。


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Q10. 幼稚園で英語を週一回集団で受けたくらいの1~2年生たちに教えるためには、まずフォニックスの読みを教と文法九九を平行して教えていくのがいいのでしょうか?

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A10. 「幼稚園で英語を週一回、集団で」というと、数十人のクラスにネイティブ・スピーカーの先生がいらして歌を歌ったりゲームをしたり、という感じを想像します。色、動物、果物、野菜などの名詞と、少しの形容詞を知っている、という感じでしょうか。
そのレベルのこどもたちにも、また、それより下でも上でも、わたしは、音と文字、そのルール、そして文法九九をその年齢の認識度に合わせて教えるのがいいと思います。


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Q11. 特に3級以上は希望者のみにした方が良いのだろうか・・・とも迷います。

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A11. クラスによると思いますので、ここではお答えができません。
私のクラスでは、何級でも常に全員です。みんながわかるまで次に行かないので、あまり差がないからです。


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Q12. 「一丸となって目標に向かう」これも「カルチャー」でしょうか?

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A12. そうですね。一丸となる、とは、全員が能動的な意志がある、ということですから、素晴らしいクラスカルチャーだと思います。

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Q13. 先生がおっしゃっていたように、英検というのは危険なナイフであると感じます。2年生の娘にはまだ早いと思います。まずは4級の問題集を使って、今回のご指導を実践してみたいと思います。
そして本当に理解したときに、挑戦しようと思います。

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A13. ありがとうございます。
危険なナイフである、ということを受け止めてくださったこと、嬉しく思います。

Q4. 長文の指導方法を体験したい。

想像して読んでいく、質問をするという説明はヒントになったが、体験することで具体的な取り組み方がわかると思う。

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A4. ダイジェストの時に、「長文も同じ」と言いましたが、要するに、「2次元が3次元に」「文字という記号を言葉として機能させることができ」ればいいわけです。だれがそれをするか、と言うと、こどもたち自身が、です。

目的はそれだけです。それに向かう、方法は、特にはありません。特別な方法があるわけではなく、単に文章を言葉としてつかみ取る、という筋肉を育てていく、ということに尽きます。

それには、トレーニングが要ります。たとえば、英検5級問題の短い文章でそれができるようになれば、4級の問題でも長文でも自動的にできるようになる、というわけです。


本講座のBasic Course ですることを、すぐにクラスで使っていただき、こどもたちに徐々にその筋肉を付けてもらい、同時に文法九九で文章の金型を頭の中に構築していってほしいと思います。先生もだんだんやり方がわかってくる、生徒たちもなんとなく覚えてくる。
その頃にPractical Bourse があって、次の段階へ、、、というように、講座とクラスを同時進行で、と考えています。


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Q5. 普段のレッスンの構成をどのようにお考えなのか、知りたいです。
どんなテキストを使っていてもRakugotic指導はできるとおっしゃってましたが、
実際には皆さんがどのようなテキストでRakugoticに指導されているのか、
それとも英検問題だけを使って入れ替えを楽しみながら指導されているのか。

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A5. レッスンの構成 

私は7技能をトレーニングすることが全てだと思っています。
私の考える7技能とは英語の4技能と言われる「聞く力、読む力、書く力、話す力」に、「語彙力」「文法力」「発音力」を加えたものです。
Rakugoticにそれをやる、ということは、つまりは、音声や音声信号、文字や文字信号を「言葉」としてつかみ取り「言葉」として発する、ということです。
ですから、新単語の導入の時から、こどもたちがそれをつかみ取っているか、点検する必要があります。
その7技能が毎回のレッスンの中にちゃんと入っているか、と点検して頂けたらと思います。


ダイジェストでもお話しましたが、この絵本の取り組みは、どんな目的でやっているのか。このワークブックのページではどの力をつけてあげられるか、この歌は何が目的なのか、このゲームは何と何のトレーニングになるか、など、ひとつひとつのアクティビティの意味を先生が確認できていることが大切だと思います。そして、生徒自身もそれを承知している、ということも「カルチャー作り」のうちのひとつです。



皆さんがどんなテキストを使っているか、についてですが、それは、それぞれ市販のコースブックやフランチャイズのコースブックがほとんどではないかと思います。


どんなテキストでも、「こなすだけ」になってはいけません。それでは「テキストをこなすことが目的」になってしまいます。それでは何年経っても「読めない」「書けない」「話せない」生徒になってしまいます。こどもたちがそういう意識にならないようにRakugoticを使って頂きたいのです。


英検問題集や英検指導書そのものをテキストとして使うことも有効なやり方だと思います。もちろん、それもただこなすだけでは、こどもたちがいきいきしないし、力もつきません。


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Q6. 記述問題では解けない子も、4択となるとなんとなく聞いたことがあるなあと言う勘で選んで当たってしまうので、なぜそれを選ぶのか、なぜ他の選択肢ではだめなのかをじっくり説明できるようにしたいのですが、数名でやっていると分かっている子が答えてしまうことがある。

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A6. その問題は、英検に限らずグループレッスンではいつもでてくる問題ではないでしょうか。


単語のインプット
絵カードを見せてその単語を言わせたい、でもいつもよくできる子が先に答えを言うので、他の子たちもそれに続いて言う。できない子はいつも自力で発語していない。できない子はいつも他の子にまぎれて何となく言っているだけ。先生はその子が本当に覚えているかどうかわからない。


単語の読みや文章の読み
一斉に読ませようとしたり、一斉に音読させようとしたりすると、同じことが起きるのではないでしょうか。


ジェスチャーで遊ぶときも同じことが起きる。


つまり、英検に限らず、これは、グループレッスンである限りいつもついてくる問題です。
その対処方法を先生が常に持っていることが大切です。


順番に当てる。ひとりずつチェックする。こどもたち自身の自覚の力を借りる。
カードゲームの時も、音読の時も、英検のときもやり方はいくつもあると思います。


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Q7. 一緒にレッスンをしていると同じ学年・同じ英語歴でも多少レベルの差が出てきてしまいます。
英検受験となると合格不合格がきちんと出てしまい、この先受験級に差が出てくる場合どんなふうに対応していこうかと考えています。(まだ直面はしてませんが…)


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A7. これも、Q6. と同じ問題で、グループレッスンの永遠の悩みですね。
解決方法はふたつ。
ひとつは、グループレッスンをやめて個別にすることです(公文スタイルみたいに)。
もうひとつは、グループレッスンのまま、その問題に対処すること。


その前に、なぜグループレッスンをするのか、ということを自己点検していただきたいと思います。

個別スタイルにすることもできる。
グループレッスンにすることもできる。
なぜ、グループレッスンにしているのか。

英会話スクールとはそんなもんだから、みんながそうしているから、ではなく、なぜ自分はそのスタイルを選んでいるのか、立ち止まって点検してみるのも良い事だと思います。

たとえ始まりが「みんながそうしているから」であったとしても、グループレッスンのメリット、デメリット、個別レッスンのメリット、デメリットを書き出すなどして、自分の本当にやりたいレッスンはどっちのスタイルがより適しているか考えてみることは今後役に立つのではないか、と思います。


その上で、グループレッスンを選んだのであれば、そのデミリットを克服するしかありません。


克服方法は、Q6のように、毎回毎回のレッスンでできない子に細心の注意を払うことだと思います。また、レッスンの中ではいつも全員が同じことをしなくてはいけない、というわけではありません。色々な方法が考えられると思いますが、いざ英検を受けようという時にこの問題をどうしようか、というのでは間に合いませんから、はじめから毎回毎回のレッスンで対処していくことが大切だと思います。


英検4、5級に関しては、私は、全員が満点が取れるようになってから受ける、ということを目標にしています。4級では、なかなか全員満点とはいきませんが、私の目標です。だから、落ちる子はいません。
せめて5級は、クラス全員満点合格を目指しても可能なのではないか、と思いますが、いかがでしょう。


また、英検問題をRakugoticにやっていると、こどもたち自身が自分が受かるかどうか判断できると思うので、受ける時期をこどもたちに決めてもらう、というのもひとつの方法だと思います。


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Q8. 小学生は毎週毎週、言いっぱなし、やりっぱなしの英語で、系統だって定着していないというのが悩みの一つです。
文法九九の使用方法、また展開の仕方について詳しく知りたいと切に思います。

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A8. そうなりがちですね。よくわかります。
「系統だって定着」というのは、文法を意識して言っておられますか?
わたしは、やはり文法が常に軸にあるべきだと思います。
幼児の時からずっと、先生がそれを意識していることが苦しみを減らす大きな要素だと考えています。


文法九九は是非使って頂きたいです。


本講座Basic では、とにかくいますぐ始めて頂けるように、導入方法、使い方、(ピアノの弾き方もご希望があれば)、それをテキストとどうつなげるか、を実際に演習しながらやっていきたいと思います。
それをすぐにクラスで使っていただき、こどもたちができるようになった頃、文法九九の次の段をPractical で、と考えています。つまり、レッスンと同時進行でやっていければ、と思っています。

ピアノが弾けない方もきっと練習すればできると思うので、小さなキーボードを準備していただけたら、楽しいのりのり授業ができると思います。




Rakugo 英検指導法講座 ダイジェストにご参加頂いた方々から頂いたアンケートに、勝手にお返事します。





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Q1. rakugotic 英検指導に入る前に、文字を書く、フォニックスによる音の学習、英文を読む、文法九九を覚える などの下準備を考えると英検指導に入るのは、1~2年先になるのでしょうか?

文法九九の導入の仕方をもっとくわしく知りたいです。
いきなり、I am happy. You are happy. と歌ってもついてきてくれるものでしょうか?

一体、何からどのようなステップで手をつけていけばいいのでしょうか?

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A1. 英検問題を生徒が見て、読めない、意味がわからない、答えがわからない、という状態であれば、下準備が必要ですね。

その下準備をしながら、同時に、rakugotic 英検問題は、毎回1個入れていく、などのやり方でもいいのではないでしょうか。

年齢にもよりますが、1~2年先、と保護者の方々に言っておくのがいいと思います。それ以上かかる場合もあると思います。

文法九九の導入の仕方、具体的に聞いていただければお答えします。本講座でもくわしく実践的に練習していきますね。

いきなり、I am happy. でも大丈夫です。別に文法だから、と構えずに、普段の歌の導入と同じだ、と考えてください。


まずは、「カルチャー作り」「こどもたちの能動性を活用した指導方法でやるぞ、という意気込み」「単語の導入から想像力を使う」「文字の導入にも想像力を」「音をよく聞かせる+音をしっかり出させる」「文章は2次元から3次元へ」このようなことを、どうやったら出来るかな?と常に意識してレッスンをすることだと思います。その具体的な方法やアイデアを先生ご自身の中から自分で引き出してください。

自分にはもっと能力がある、と信じて。
必ず、いいやり方を発見できると思います。


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Q2. 文の並び替えの問題・・・ひごろのインプット不足が原因だと思うのですが、正しい文に並び替えられない。

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A2. そうですね、語彙(意味、読み、音)と文法のインプット+アウトプットの量だと思います。

インプット
→ストレージに情報を保管
→その時にカテゴライズされている
→検索エンジンの筋肉
→情報を掴みとって文法の金型に当てはめる
→作文ができる
→文の並び替えの問題が自力で解ける。


このプロセスの中で、どの筋肉が弱いか、を考えてみてください。トレーニングが不足してるなあ、と思うところはないでしょうか。そこを強化していくプログラムを組むとよいと思います。



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Q3. 4級の長文対策・・・読むのに時間がかかるようです。時間内に終わらせるためには何が必要なのか、レッスンでどんな指導をしていくべきなのか。

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A3. 読みのトレーニングで、早く読めるようになると思います。

「読み」の力って何でしょう。

それを分けると、文字を見る力、文字を認識する力、それを音に変換して認識する力、その意味を知っているという語彙力、その品詞を予測できる力、その文章の構造を理解する力、それを3次元に変換する力、になると思います。

ひとつひとつを分析して、日頃のレッスンで不足してるなあと思うところをチェックしてみてください。


チェックできたら、それをレッスンで具体的にどう取り組むか、それが次の課題です。
まずは、いま、やっている単語の導入、演習、文章の導入、演習を見直す。その時に上記の要素をどんどん入れて行ってみてください。
いずれにせよ、上手くいかない場合のほとんどの原因は、演習の不足と文法指導の不足ではないかと思います。