えらい時間かかってて申し訳ないですが、ぼちぼち書いていきます。
頂いたものに関しては全てお答えしていきます。

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Q9. 英検を受ける6年生になると文法の総ざらいをしてきましたが、その場ではわかってもいくつか教えていると前のことを忘れてしまう。口頭で英語の質問に答えられるが英検テキストを前にするとびっくりするくらい簡単なこともわかっていない。一問一問の単語入れ替え練習はその時はできても、定着まではしない。まさに、なんちゃって英検合格ですね。何をどのように教えればよいのかが見えなくなっていました。

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A9. わかりま~す。みんなそうだと思います。

「え!こんなんわかってなかったん!?」って自分にも生徒にもがっかりしてしまいますよね。
わたしもそういう事があって、その度に「何がいけなかったのか」を悩み試行錯誤しながらやってきました。

教える立場からすれば、この単語は何回がカードで遊んだ、テキストでも出て来たし、何度も言う練習したやんか!というもので、がっくりです。
でも、それは大切な事例としてこどもたちからもらったものだと認識するのがよいと思います。
こどもにとって本当に記憶の中に入っていなかった、という事例。これは大事にする。

点検するのは、回数。その子にとって必要な回数の演習があったか、必要な回数の出会いがあったか。
それから、その子が本当に意味を理解していたかどうか。理解していなくても何となく何回でも練習してくれることはあります。つまり、理解しているかどうかのチェックもれ、判断ミスです。また、クラスの中の出来る子に先生が注目してしまって「みんな覚えた」と勘違いしてしまうこともあると思います。全員をちゃんと見ることができていたかどうか。先生はできる子を基準にレッスンを進めていないか、点検。

例えば、My name is……
って何回も言ってるけど、ちゃんと言えるけど、Myの意味を認識せずに言っていることだってあります。How is the weather today?と聞いてもちゃんと答えられるけど、Howの意味、todayの意味がわかっていない子もいるかもしれません。
なぜならば、音全体と状況で覚えているからです。
先生がこの絵を指さす時は、こう答えればいい。先生が窓の外を見ながら聞くときは天気を聞いているのだ。一番はじめに聞くのはこの質問だ、と順番で覚えている。
このように、聴覚記憶の弱い子は、きっと聴覚によらない情報を手がかりにしているでしょう。
それは、「反応している」だけなのです。「英語を使っている」のではない、とあえて私はそう言います。

何度も言いますが、音、発音、筋肉、息、リズム、資格、意味、文法の枠組み、使い方、文字、文字と音のルール、全部を使って定着させる道が、全ての子を輝かせる道だと思います。


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Q.10 小学4年生と、教えていただいた文法九九を使ってみました。
子どもは楽しそうに、I You He She….,…と唱え、ノートにもキレイに書いていました。
want を使って文も作りました。子どもは何をやっているのかが理解でき、それを競って言い、ノートにたくさんの文を書き、それでも、「今日はあんなにやったのにアッという間だったね。」と笑顔いっぱいで帰っていきました。

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A10. ご質問ではありませんが。。。

「こどもは何をやっているのかが理解でき」
というのがいいですね。これを指導者が意識していないと実は何をやっているのか理解できてないままにレッスンを受けている子がいる、ということですね。
それで、みんなが能動的になれるはずはない、と思います。
大事なことは、みんなが能動的に英語に取り組む、ということだと思います。
ですから、「え?意味がわからない、いま、何をやっているの?」とそれを知ろうとして頭を回転させるような状況を先生がわざと作るのは素晴らしいことだと思います。

こどもたち自身が考え、頭を働かせる。
そういうレッスンだったからこそ、「今日はアッという間だったね。」となったのだと思います。
きっと、みんなの目がきらきらしていたことでしょうね。


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Q10. 幼稚園で英語を週一回集団で受けたくらいの1~2年生たちに教えるためには、まずフォニックスの読みを教と文法九九を平行して教えていくのがいいのでしょうか?

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A10. 「幼稚園で英語を週一回、集団で」というと、数十人のクラスにネイティブ・スピーカーの先生がいらして歌を歌ったりゲームをしたり、という感じを想像します。色、動物、果物、野菜などの名詞と、少しの形容詞を知っている、という感じでしょうか。
そのレベルのこどもたちにも、また、それより下でも上でも、わたしは、音と文字、そのルール、そして文法九九をその年齢の認識度に合わせて教えるのがいいと思います。


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Q11. 特に3級以上は希望者のみにした方が良いのだろうか・・・とも迷います。

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A11. クラスによると思いますので、ここではお答えができません。
私のクラスでは、何級でも常に全員です。みんながわかるまで次に行かないので、あまり差がないからです。


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Q12. 「一丸となって目標に向かう」これも「カルチャー」でしょうか?

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A12. そうですね。一丸となる、とは、全員が能動的な意志がある、ということですから、素晴らしいクラスカルチャーだと思います。

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Q13. 先生がおっしゃっていたように、英検というのは危険なナイフであると感じます。2年生の娘にはまだ早いと思います。まずは4級の問題集を使って、今回のご指導を実践してみたいと思います。
そして本当に理解したときに、挑戦しようと思います。

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A13. ありがとうございます。
危険なナイフである、ということを受け止めてくださったこと、嬉しく思います。