1月の学ぶ会【報告】 | 子どもを守る目@関西のブログ

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このコミュニティーは、育児不安・育児困難を抱えた方をサポートしたい、そんな思いで生まれました。

「学ぶ会」「セミナー」「お茶会」などを通して、
子育てについて語り合い、学び合い、出会いや繋がりを作っています。

子どもを守る目@関西、辻 由起子です。

毎月、原則第4日曜に開催している「学ぶ会」ですが、
今月もメンバーの予定を調整して、第4土曜日の開催となりました。

1月の参加者は、大人13名、お子さん3名でした。

毎回、自己紹介の段階から盛り上がる@関西です。
自己紹介をしながら、いろんな話題が出てきました。

まずは体罰の事件でも問題になっている、
「叩かない」しつけについてどう思う?
という話題で盛り上がりました。

もちろん、体罰、叩くことはダメです。
その考えは全員一致です。

世界的な流れでは、30におよぶ国が、
家庭を含めあらゆる状況において体罰を法的に禁止しました。
(2011年12月時点)
イタリアとネパールは、最高裁判所にて、
子育てに対する体罰は違法であると宣告しています。


加えて、少なくとも20の国で、
体罰の全面禁止に向けた動きが本格化し、
国会での法改正議論に入っています。

これらの国で法改正が完了すると、
国連加盟国のほぼ4分の1の国で子どもたちが、
おとなには既にある、法的保護を受けられるようになります。

日本でも進めるために、そのことを解説し、
説明されている団体がいらっしゃいます。

とても素敵な活動ですし、お考えには大賛成ですし、
動いてくださっていることに感謝です。

ただ、進めるにあたっての言葉ややり方が、
本当に悩んでいる方に届くと思わなくて、
逆に追い詰めてしまうだけなのでは?という疑問を持ちました。

他の方はどう感じるのかを知りたくて、意見を聞いてみました。


パンフレットには、「叩かない」しつけを実践するために、
「○○をしましょう」、というように、
いくつかの提言がされています。

例えば、「話し相手や共感者をもつようにしましょう」と書いてありますが、
そんなことは知っています。
言われなくてもわかっています。

そもそも、一人きりで子育てをしているから行き詰ってしまい、
叩いてしまうのであって、共感者が周りにいないから困っている。

誰かに助けを求めることが出来る人は、
この提言を受け入れられるだろうけど、
出来なくて悩んでいる方にとっては、
苦しみ・悲しみを増幅させる文言でしかありません。

「私には出来ない、話す相手もいないのだ」と。


実際、参加者の方も、

「○○しましょう」

という言葉遣いに疑問を持たれていました。

中には、外に出たかったけれど、
子どもの都合で予定が変更になったりして、
仲間を作りに外に出ることも気軽に出来ない、
と悩まれている方もいました。

悩んでいる方は、本当にギリギリのところで悩まれています。
自分を変える気力がないくらい、生きているのがやっとのところで、
頑張っています。

★これを読むと責められている気がする。
理想を書かれても、そんなことは全てわかっている。
綺麗ごとのアドバイスではなくて、実際のサポートが欲しい。

★叩かない育児はできるけど、この話をどこで聞くか、入口の問題だと思う。
本当に悩んでいる方に対しては追い詰めてしまう話だけど、
中高校生や、妊娠中に聞くのは良い話。

★日本は、法律を正義としてうたうけど、締め付ける前に、
自分でいいことか、悪いことかの判断ができる力を養うことの方が先。


児童虐待防止法の虐待通報のように、通報されないように、
子どもの泣き声が外に聞こえない、見えない、
孤立した育児に追いやられてしまって苦しむ…そんな方がまた増えないか心配。

★「こうしたい」はいいけど、「こうあるべき」はしんどい。
「こうしたい」には不安もいっぱいあるけれど、みんなそれぞれ思いがある。

★程度の問題もある。危ないことをした時に背中を叩いてしまって、
「自分は虐待をした」と数年間、一人で悩みを抱えていた人もいる。
叩いた後をサポートする方が、取り締まりより大切。

★上から目線で言っていることに気づかず、善意なところが、
悪意より傷つく。

★ここからここまでは、体罰、と枠を作ることで、自分で考えない思考停止状態になるのでは。
法律で決まっているから悪いこと、なのではなく、なぜ悪いことなのか、
考えることを促す方が大切。
児童虐待防止法も、残念ながら、子どもが泣く=通報の流れは出来たけど、
それによって頑張っている人まで一律に「虐待」と判断されて、
傷ついている人が多くいるのが現実。

この時出た話を、メンバーがとてもわかりやすく、ブログにまとめてくれました。
ありがとうございます!!(*^_^*)


「叩かない子育て」に思う:子どもを守る目@関西の勉強会に参加しました

誰かと喋ることができないからエスカレートするのが、家庭内の問題です。

今は、携帯やメールが主流で、誰とも話さなくても一日が過ごせますが、
本当に困ったことは、直接顔を見ての会話が必要になってきます。

言葉で表現する術がないから、手が出てしまう。

手が出る前に、安心・安全に言葉で表現できる場所を、
もっと増やす方が効果的だと感じます。

そして、中・高校生向け、もしくは出産を控えた方には、
「叩かない子育て」に関するレクチャーはとても有効だと感じました。

こころ=ことば

豊かな言葉を知れば知るほど、心が豊かになる。

温かく、豊かな言葉をかけてもらえば、もらうほど、
こころが温かく、豊かになる。


悩んでいる方が、つい手が出てしまうのは、
ご自身が温かい言葉を誰にもかけてもらえていないから。

心の乱れが、言葉の乱れに繋がり、態度に出てしまう。

禁止の言葉より先に、温かい言葉を沢山、沢山、掛け合うことの方が人を救うと感じています。

さて、そんな、温かい言葉を沢山掛け合う@関西のメンバーさんたち。

ご自身の育児を通して、
法律や制度ではなく、人でしか、そして、実際のサポートでしか、
子育ての悩みが解決できないのを知っている方ばかりなので、
ご自身がどんな活動をされているのか…近況報告も毎回楽しみです。

全ての世代が一つになるイベントを地域でする!

たいしょう愛ランド

ママのキーワードは近く、同じ世代、同じ年代の子ども。
無理なく、動ける範囲で。

地域で、みんなで子育て。 近くに住むママ同士が知り合って、子どものことも、ママ自身のことも楽しもう♪という活動。


ままのわ

どん底大赤字家計から黒字家計に復活したシングルマザー。
そんな経験から、お金にまつわることを情報発信しています。

貯金が増える♪シングルマザーのお金の話

子どもの健康な育ちを願い、ひとり親家庭・発達障害や不登校など、
しんどさや生きづらさを抱える家族が共育、共助できる場を提供しています。

キッズナウ 絆

ご自身の闘病経験を、生きる強さ、そして、
現在苦しんでおられる方への希望へと変えた、

清水辰馬さん

その他にも、悩んでいた経験を、未来へと繋げている、
素敵なメンバーさんばかりです。

そして、最初はみなさん、悩みの渦中にあってどうしようもない状態なのですが、
メンバー同士の温かい言葉によって、
どんどん本来の生きる力を取り戻していく姿にいつも嬉しくなります。


「ここはパワースポットですね!」

と、初参加の方にも言っていただけましたが、
毎回そう言ってくださる方がいて、
とても嬉しいです(*^_^*)

★虐待防止って何からしたら?って思っていたけど、
本当に重い人を救うのは大変だけど、
それ以前に、小さい子を抱えて孤独で、どうしよう…と思っている人をなんとかしたい。

出産して帰ったら、独りぼっちでしんどい。

子どもが育ったら、あんなことあったなぁ…と思えることが、そう思えないのが日々のしんどさ。

うちもそうだったんだよ、と言ってもらいたい。

そんな人と話がしたかった。

育児書見ても、アドバイスを聞いても、
ミルクを飲まない子どもに泣かれる辛さはわかってもらえない。

★一人で泣いている子どもを相手にしていると、辛くなるけど、
友達に話すと、笑える話に変わる。


子どもの夜泣きで辛くて、FBに友達限定でアップした時、
ぐずる子に「いいね!」を押してくれたり、
「大変だけど、お母さんの方が大変」とか、
リアルタイムでしんどい気持ちをわかってもらえると、
独りじゃない、と安心して、気持ちがゆるむ。

泣いてる子に対して、違う角度から物事を捉える、気持ちの余裕が出来る。

人を救うのは温かいコミュニケーション。
温かい言葉。

そんな言葉を沢山発信していく場所が@関西だと思います。

参加してくださったみなさま、今回もとても勉強になりました!!
ありがとうございました!!(^O^)


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