すごく懐かしい・・・らしい 『応答せよ1994』 | コワれるまで ALLORA

すごく懐かしい・・・らしい 『応答せよ1994』

次は、韓国のケーブルTVをメジャーなメディアに押し上げた話題作、テレビ応答せよ(ウンダパラ ) 1994』(2013年)。

応答せよ1994

このドラマはシーズンⅡであって、この前に『応答せよ(ウンダパラ ) 1997』(2012年)があることは、韓流ファンならだれでも知っていることでしょう。

「応4」と「応7」、どちらを先に観ようかな、と考えたのですが、背景の昔のほうから見ていったほうがいいかな、と思いまして、「応4」を選びました。


タイトルが固い訳なのですが、これは仕方ないでしょう。
原題がそういう言葉ですから。

「応答せよ」の意は、「本作を観ることで自らの過去の思い出に呼びかけるから、90年代の青春時代の思い出よ、応えてくれ」ってなところでしょうか。



     テレビ     テレビ     テレビ


ホンデこのドラマですが、中盤までは あまり類を見ない一話完結のほっこりヒューマンドラマ。

各話の副題が絶妙です。
ドラマが始まって、忘れたころに アーティスティックに副題が出てきます。

そのフレーズと、登場人物のモノローグ。

その意図するところは、2つのストーリーが進行して、それは交わらないのだけど、両方が副題にマッチしたお話で、それが各1話を構成しているのです。

日本ではこのジャンルが多いのですが、ずーっとひとつのストーリーを続けるのが多い韓国ドラマにあって、こういうのはちょっと珍しいかな。
感じとしては、『トキメキハート恋するセンチョリ村』Once Upon a Time in Saengcho( ウォンス オポノ タイミン センチョリ  )ri 2011年)の前半と言ったところでしょうか。



ところが、ギャグも入ってとても面白いんだけど、テンポが遅~い。

とにかく、会話が長いのです。

カットしても面白さは損なわないのではないか、と思うんだけど、とにかく尺が長くて、それがストーリーのテンポを悪くしています。

ついでに、私は日本人だからわからないのだけど、当時の懐メロがフルコーラスで入ってきて・・・

このドラマが人気を博したのは、たぶん懐かしい文化風俗や当時の流行曲がたっぷり楽しめるところにあると思うのです。

外国人にとっては、よく分からないですね~。

しいて言えば、登場人物らが観ているテレビ番組で、 砂時計 『砂(モレ)()() (1995年)の最終回はわかったビックリマーク

砂時計

うれしかったビックリマーク
コ・ヒョンジョン、若い~ (^ ^;)

あとはよくわからない~。

とにかく、結構よくできた脚本だし、1話完結なので1話観ておなか一杯。
ということで、なんとなく時間をかけてゆっくり観てしまいました。



で、このドラマはちょっと辛いです。

何がつらいかというと、例えば登場人物の情報などを観られない。

観てしまうと、このドラマが最後まで引っ張っている謎解きがバレでしまうかもしれないからです。

つまり本作は、主人公のソン・ナジョン( Ara ) が5人の同居人のうち、誰と結婚するのか。
それが最後まで分からない。

応答せよ1994

でも毎回のカットのところどころでは20年後の、夫の姿を隠した結婚後のナジョンや同居人メンバーとの語らいのシーンや披露宴シーンをチラチラ見せるのです。

これ、搭乗人物の一覧なんか見たら、誰が夫になるのか、分かってしまいますよね。

なので、何の情報も得られないまま観続けるしかないのです。
(だから一層、展開が遅く感じるのかなぁ)


でも、ギャグがいっぱい!!

主人公のナジョンは相当猟奇的です。
応答せよ1994

酔えばかみつくし、しらふでも殴る蹴るは日常茶飯事。

もちろん、搭乗する同居人たちのテンションも相当です。

ガールズグループ TINY-G のドヒが演じるチョ・ユンジンがまたコミカル。

応答せよ1994

冷蔵庫を開けると、暑いので庫内で涼んでいたりして・・・

私、本作ではこのユンジンというキャラクターが一番好きです。
何するかわからない女の子で、のど輪締めで男友達らをどんどん痛めつけていくのです。

応答せよ1994

このドヒですが、チン・イェソル あるいはチョン・ユミによく似てるな~と思うのは、私だけでしょうかはてなマーク