ラッシュ/プライドと友情

『ラッシュ/プライドと友情』 RUSH 2013年・アメリカ 


ブーーーンキュキュキュキュギャギャギャギュイーンドカーンガシャンキュルキュルキュル・・・!
爆音に圧倒された時に、人は阿呆になると実感。

F1界の超絶有名人、ニキ・ラウダとジェームズ・ハント。
2人が戦ったシーズン。
壮絶なクラッシュ。
重度の火傷。
2人が走り抜けた、その軌跡。

実話であり、実在のレーサーである。
俳優の努力と緻密な演出によって、伝説の肉付けが憎いまでに大成功。

レース界の実情や、レーサーのプレッシャー。
レース界を知らない層にも、非常に分かりやすい疾走感。


今作、一方の主役はカーレースだ。
音響が素晴らしすぎて、まるでレース場にいるよう!
ぜひ、劇場でご覧いただきたい臨場感。

エンドロールには膨大な人数。
それだけの人手をかけて作りだした映像ということ。

ハンス・ジマーの音楽は、相変わらず心に触れる。

ダニエル・ブリュールはニキ・ラウダ本人にクリソツで、高度な役作り。
スペイン語・英語・ドイツ語が話せる技巧派は、傑作『グッバイ、レーニン!』から大飛躍。

色男ジェームズ・ハント役のクリス・ヘムズワースの芝居が良い。
どんどん鈴木福くんに寄ってきているので、気になる。

ロン・ハワード監督は、さすがだ!
ザ・エンターテイナー。
一つのレースシーズンを見終わったような充足感。素晴らしい。


ここにいるのは、まるで2人の侍で。
観客が立ち会うのは、戦場で。
そこには、タイヤの焦げる匂いが立ち込めており。

重厚さを省いて生まれたシンプルな構図が、胸を熱くする。
友情もプライドも満タンで、サブタイトルそのまま。

プロを描く、プロの仕事。

富士スピードウェイの映像は、シビれるほどに美しい。
F1狂の友人(chihiroイグレシアス氏)も認めた今作は、きっと長く記憶に残る1本です。



映画 スクリーン

[関連作品]
クリス・ヘムズワース 『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』
ダニエル・ブリュール 『コッホ先生と僕らの革命』
ハンス・ジマー音楽 『ダークナイト ライジング』『トゥルー・ロマンス』『マダガスカル3』『マン・オブ・スティール』『ローン・レンジャー』



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