$世界映画博-ダークナイトライジング

『ダークナイト・ライジング』 THE DARK KNIGHT RISES 2012年・アメリカ


やべぇ。
面白いじゃねぇか・・・
ウトウトしていた前半を取り戻したい。

ファンの方には誠にド失礼ながら、ダークナイト・シリーズにハマれていなかったババア(夏痩せしない当方)です。
前二作の詳細を忘れており、手探り状態。

やっぱ、リターンズ派だなあ、スパイダーマンが好きだなあ、ペンギンに会いたい季節、ポップコーン貰えて得したなあ。
などと思っていたら、なんか面白くなってて慌ててスクリーン見つめると、ググググッと引っ張られて飲み込まれて、結果、猛烈な鳥肌。

大興奮。

思うに、ダークナイト・シリーズのシリアスさが合わないでいた。暗すぎた。
けれど、シリアスもいいと気づいた。
悩むバットマンは少々、ウザい。
やらない理由を探して、やらないでいる人間のよう。当方である。

その、人間くささ。
しかも、「9・11以降ハリウッドは変わった説」が稼働中。
一人じゃないって素敵なこと。


バットマンのクリスチャン・ベールは『太陽の帝国』以来、唯一、その後の大成を当方が予言的中させた俳優として思い出深い。
この人、いつも悩んでいる。気がする。

ベインのトム・ハーディは終始、顔を半分隠しながら好演。

新キャット・ウーマン、アン・ハサウェイは美しすぎる。あれだけ動くのに髪が乱れない。ヘアメイク担当者の苦労が窺える。

今回の目玉、ジョセフ・ゴードン=レヴィットは、ノーラン作品ではやたらにカッコいいのでニヤニヤ。真摯で誠実で、色んな意味で、ニヤニヤ。

ハンス・ジマーの音楽が最強。
新しい車が車じゃなくて、バイクもゴリゴリ。

クリストファー・ノーラン監督、とても痛ましい事件が起こって胸中はいかばかりだろうか。
これから先、ノーラン監督の作品は変わっていくだろうと想像できる。
その軌跡を見続けていきたいと、世界中のファンが案じていることだろう。


金持ちの道楽を極めた男、ブルース・ウェインが引きこもり中。
そこからの社会復帰。
どんなふうに立ち上がるのか。
どんなふうに、戻ってくるのか。

そこが焦点。
そこが映画の魂。
きっと、ノーラン監督も立ち上がるはず。今作のタイトルのように。

画面は暗いので、目を見開いて。



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