ユニリーバ ラックス ダメージリペアコンディショナー(2015春発売処方)の解析 | 化粧品犬が化粧品開発を模索するブログ

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大手会社の開発に勤務していましたが、好きな化粧品を好きなだけ追求するため円満退職。
ノラ犬となった化粧品犬が、面白いと思った情報を発信していくブログです。
化粧品コンサルタントとして仕事も受けています。
パームアミノ・ラボ合同会社 imori@palmamino-labo.jp

化粧品犬です。

今日はラックスのコンディショナーの解析をやります。
ラックスのシャンプーのエントリーで書きましたが、コンディショナーも間違い探しのような微妙なリニューアルをされてます(^_^;)

とりあえず、以前のバージョンを買おうと思って、ケンコーコム楽天店で発注したところ注文ページでは旧処方を発注したのに、来た商品は新処方でした。
ケンコーコムさん、、、いくら微妙リニューアルとはいえ、ひどすぎるよ。
確かに名前も似ているけど、リニューアルを認識していない。
名前を再確認すると、旧商品は
・ラックス スーパーダメージリペア コンディショナー

新商品は
 ・ラックス スーパーリッチシャインダメージリペア 補修コンディショナー

です。
で、ケンコーコムの発注ページはここ
確かに旧商品なのですが、これを発注すると新製品が来てしまいます。
新製品の写真はこれです。


いくら微妙リニューアルでもJANコードは違うと思うのですが、ケンコーコムの品質管理が心配されますよ(^_^;)
ちなみに当然ですが、ケンコーコム楽天店のサイト内には新製品のペ-ジはありません。旧製品と混同してるからね。
でもマツモトキヨシ楽天店のサイトにはちゃんと新製品のペ-ジがあります。

これがケンコーコムとマツキヨの差か(^_^;)

さて文句はそれくらいにして処方を見ていきましょう。
例によって、前バージョンとの比較で見ていきます。
追加成分は赤字で示しました。



シャンプーでは従来品に「シャイン」要素を加えるためにスクワランが添加され、補修性能を高めるという意図でヒアルロン酸系素材の添加が行われたようですが、コンディショナーでも新規に添加されている素材はシャンプーと一緒です。
そして従来から加えられてきたアルガンオイルは継続です。これもシャンプーと一緒で、好評だったんでしょう。
アルガンオイルについては、シャンプーのエントリーを見てください。

コンディショナーとしての基本の作りでは、コンディショニング剤のベヘントリモニウムクロリドの使用が特徴的で、これが昔からラックスの使用感の良さを出して来ました。
しかし毛髪補修成分として入れられている、塩基性アミノ酸のアルギニンもそうなのですが、そろそろ他社にパクられています。
前エントリーで触れた資生堂さんのツバキなど、以前は結構違う処方でしたが、現在は恥も外聞も無くラックスに似た処方に変えてます。
そのうえツバキは何か、シャンプーまでラックスのシャンプーと似せてきてますけど(^_^;)

ラックスとしては、新しい部分が、アルガンオイルの添加だったり、塩基性アミノ酸であるリシンHClの添加なのでしょうが、そのあたりをいじっていても使用感は大きく変わらないです。
そろそろ基本となるコンディショニング剤のベヘントリモニウムクロリドの変更を考えて欲しいところです。
とはいえこの分野って、ベヘントリモニウムクロリド以上のものって、」あんまり無いんですよねえ。

あ、残念な防腐剤であるメチルイソチアゾリノン・メチルクロロイソチアゾリノンの使用も健在です。
シャンプーの時は、「メチルイソチアゾリノン・メチルクロロイソチアゾリノン+安息香酸Na」でしたが、コンディショナーでは「メチルイソチアゾリノン・メチルクロロイソチアゾリノン+フェノキシエタノール」に変更していますね。しかし防腐強度、刺激性とも似たようなものです。

本項は以上です。