花川病院のブログ

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平成29年10月13日、ホテルガーデンパレス札幌において第17回石狩リハビリテーション地域連携懇話会を開催しました。!!

今回は慶応義塾大学医学部 リハビリテーション医学教室 教授の里宇明元先生をお招きし、「革新的ニューロリハビリテーション機器の開発と実用化 ~スマートリハ構想~」と題して、ご講演いただきました。ベル

 

 

 

≪講演会内容≫

①リハビリテーション医学:変化への適応をデザインする

②スマートリハ構想

Brain Machine Interface(BMI)とは

④脳科学研究戦略推進プログラムにおけるBMI研究

⑤機能代償型BMIにおける成果(重度上肢麻痺の回復に向けて)

⑥新たな展開

 など 本

 

 

 

「スマートリハ室」とは、従来治療が難しかった重度の麻痺に対し、脳波等のデータを活用した新しいリハビリ装置などを用いる「先端リハビリテーション治療」と「既存のリハビリテーション治療」をシームレスに提供することでその回復を目指す「高度にシステム化された先端的リハビリテーション室」のことです。「スマートリハ室」では、リハ室内で発生するすべてのデータがクラウドに収集・統合され、活用できます。メモ

 

 

また、脳機能の一部と機械を融合させて脳波や脳血流を読み取ることで、体を意思に合わせて動かす「BMIBrain Machine Interface)」や、手関節装具と携帯型電気刺激装置の組み合わせにより麻痺手の回復を促す「HANDS療法」、脊髄刺激や外骨格ロボットを活用した歩行機能の治療など新しいリハビリ装具と治療の紹介や研究結果についてもご講演いただきました。メモ

 

 

 

今回の懇話会には約100名の方々にお集まりいただくことができました。先端リハ機器や今後のリハに関する新たな展開など分かりやすくご講演いただき、皆さん熱心に先生のお話に耳を傾けられていました。講演後の質疑応答や懇親会においても里宇先生を囲んで質問されており丁寧に答えてくださいました。既存リハと先端リハを統合したリハビリテーションの今後のあり方について再考することができました。アップ乙女のトキメキ乙女のトキメキ乙女のトキメキ

 

次回開催にもご期待ください。(お)

 

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平成29年3月6日、ホテルガーデンパレス札幌において第16回石狩リハビリテーション地域連携懇話会を開催しました。今回は北海道医療大学 リハビリテーション科学部 作業療法学科教授の近藤里美先生をお招きし、「音楽療法 ~音楽と私たちの深い結びつき~」と題して、音楽療法についてご講演いただきました。!!

 

 

ベル≪講演会内容≫ベル

①音楽療法に用いる音楽の側面

【物理的側面】音楽の構成要素

・リズム

・音の高さ

・ダイナミクス

【芸術的側面】音楽の全体性

・想像の世界

・情緒的体験

・創造の体験

 

 

 

②音楽療法に用いる音楽の特性

・音、音楽のイメージ

・群化の法則(ゲシュタルト)

・音楽の構造(期待値)

・柔軟な表現方法

  超言語的表現

  社会的に容認されるもの

  審美的体験

 

 

 

③音楽のもつ全人的な動き 

【身体的側面】

・筋緊張の緩和

・運動の促進、動機づけ

・感覚統合

【認知的側面】

・記憶力や注意力など

・認知機能の活性化

【心理的側面】

・感情の浄化

・自己表現

【社会的側面】

・言語、非言語的交流

・仲間意識や一体感

 

④音楽療法とは(日本音楽療法学会より)

『音楽のもつ生理的、心理的、社会的動きを用いて、心身の障がいの回復、機能の維持改善、生活の質の向上、行動の変容などに向けて音楽を意図的、計画的に使用すること』

 

⑤音楽療法の活用される領域

・医療の領域(身体・認知的なリハビリテーションなど)

      (メンタルヘルス、ホスピス緩和ケアなど)

・教育の領域(特別支援教育、生涯教育など)

・心理の領域(カウンセリング、心理療法など)

・福祉の領域(レクリエーション、余暇活動、コミュニティづくりなど)

 

⑥海外の論文紹介

・音楽と身体運動、歩行訓練の応用など

 

⑦パーキンソン病のリハビリテーションと音楽の紹介

 (パーキンソン病治療ガイドライン2011)

 

 

 

今回の懇話会には約100名の方々にお集まりいただくことができました。音楽療法関する動画や、実際に音楽楽器を用いた体験や、パーキンソン病、認知症、小児障がい者に対する音楽療法など分かりやすくご講演いただき、皆さん熱心に先生のお話に耳を傾けられていました。講演後の質疑応答や懇親会においても近藤先生を囲んで音楽楽器など体験し質問されており丁寧に答えてくださいました。音楽療法を併用したリハビリテーションの今後のあり方について再考することができました。アップ

 

 

 

次回開催にもご期待ください。(お)

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平成28年11月1日、ホテルガーデンパレス札幌において第15回石狩リハビリテーション地域連携懇話会を開催しました。!!

今回は北海道科学大学 保健医療学部 義肢装具学科教授の野坂利也先生をお招きし、「装具療法のエビデンスと義肢装具の最近の動向」と題して、義肢装具についてご講演いただきました。合格

 

≪講演会内容≫

【装具療法】メモベル

①脳卒中の歩行障害に対するリハビリテーション(脳卒中ガイドライン2015

・装具療法(装具を使った訓練)は歩行量を多くすることについて効果が認められている。

・装具療法の重要性:運動麻痺があっても歩行数を保てる。

・短下肢装具の継手機能の分類

・歩行能力足継手の機能

・歩行中に装具が発生する力

②装具の紹介(装具の機能、背屈・底屈、関節運動方向・制限・制動・補助)

SHBShoehorn-Brace:靴べら式短下肢装具

 トリミングライン、カットダウンのリスク

SLB:金属支柱付短下肢装具

・オルトップ AFO

・タマラック継手&ジレット継手 AFO

・ドリームブレース継手 AFO

DACS-AFO(Dorsiflxion-Assist-Control-spring)

・ゲイトソリューション(ゲイトソリューションデザイン)

③新しい試み(人間装着型生活支援ロボットスーツ)HAL、ホンダ、トヨタ

 

【義足】メモベル

①下腿義足の種類(在来式・PTB式・TSB式)

・ピンライナーおよび吸着式

②大腿義足の種類(差し込み式・吸着式およびライナー式)

・坐骨収納型ソケットの歴史

・坐骨収納型の禁忌例

MASソケット

Silicone Liner使用のメリット・デメリット

TF用ライナー

③義足膝継手に求められる機能

・大腿義足立脚相の膝継手制御機構

・リンク膝継手

・動的安定方式(Bouncing knee, Yielding knee

・バウンシング機構の特徴

・遊脚相制御

・流体制御装置

・コンピュータ制御による膝継手の特徴

Shock reducing pylon

・パスファインダー、トータルショック、デルタツイスト

⑤差高調整機能

LAPOC M1002CollegePark accent、トータルコンセプトイレーション、フリーダム

⑥斜面などにおける動的底屈調整機能

EchelonProprio foot

 

今回の懇話会には約100名の方々にお集まりいただくことができました。義肢装具について動画や歩行分析など分かりやすくご講演いただき、皆さん熱心に先生のお話に耳を傾けられていました。講演後の質疑応答や懇親会においても野坂先生を囲んで質問されており丁寧に答えてくださいました。義肢装具療法及びロボット機器を併用したリハビリテーションの今後のあり方について再確認し、より効果的なリハビリテーションについて再考することができました。キラキラニコニコ

 

次回開催にもご期待ください。(お)

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平成28年7月5日、ホテルガーデンパレス札幌において第14回石狩リハビリテーション地域連携懇話会を開催しました。!!

 

今回は藤田保健衛生大学統括副学長、藤田保健衛生大学医学部リハビリテーション医学Ⅰ講座教授の才藤栄一先生をお招きし、「練習支援リハビリテーションロボット」と題して、リハビリテーションロボットについてご講演いただきました。キラキラ

 

≪講演会内容≫ベル

【リハビリ医学の4つの対応】

A)活動関連の包括的医学管理

B)活動機能構造連関(活動が機能と構造を変える)

C)支援システム(役立つ道具や環境を用意する)

D)治療的学習(新行動を学ぶ、システムとしての活動再建)

   活動依存要素と環境を目的行動に統合

 

リハビリテーション医療は】

究極の工学的支援リハビリロボットを求める

【ロボットは練習を支援できるか?】

もし可能なら、それはどのような機序で支援するのか?

運動学習の視点から考察する。

【運動学習とは】

経験(活動)によって生じる比較的永続的な行動の変化(活動)

【運動学習の主たる変数】

・転移性

・動機づけ

・行動変化 { フィードバック、量(頻度)、難易度 

・保持/応用

【学習は行うことで習得する】

難易度パラドクス

出来ないことは行えないので、出来るようにならない。

【難易度パラドクス克服のための方法】

やっと出来るようにして繰り返すと上手になる 

【課題難易度設定:安全かつ効率的】

限界難度を設定する療法士は練習のデザイナー 

【学習は行うことで習熟する】

補助パラドクス

補助すれば行わないので、出来るようにならない。 

【ロボットは練習を支援できるか?】

もしロボットが運動学習の諸要素に十分配慮し、2つのパラドクスを解決できるなら、練習に役立つはず。

 

Balance Exercise Assist Robot (BEAR)

支えながらバランス機能を駆使させる 

【BEARによる練習の精緻化】

難易度パラドクス

⇒パラメーター(速度・確度)調整ゲーム設定で常時、最適難度を提供

補助パラドクス

 ⇒バランス負荷と補助の混合によって『安全な危険』を提供しつつ能動性を確保

 

Gait Exercise Assist Robot(GEAR)

長下肢装具のように支え、短下肢装具のように振り出す

患者の歩行周期に合わせて膝関節を屈曲/伸展

⇒初期から最小の介助で、多数歩練習可能

【GEARによる練習の精緻化】

難易度パラドクス

⇒歩行課題を部分化して、初期から多数歩歩行練習を実現

補助パラドクス

 ⇒麻痺肢の立脚・遊脚を精緻に最小補助して、転移性の高い歩行課題を提供 

【まとめ】

・超高齢社会を豊かな長寿社会にするために開発すべきロボットが活動支援ロボットであること。

・練習支援ロボットは運動学習の考え方をもとにデザインされる。特に、練習における2つのパラドクスをいかに解決するかが鍵となること。

・開発中のBEARとGEARを紹介しながら練習支援ロボットの在り方議論していただいた。

 

今回の懇話会には150名を超える方々にお集まりいただくことができ、皆さん熱心に先生のお話に耳を傾けられていました。講演後の質疑応答や懇親会においても才藤先生を囲んで質問されており丁寧に答えてくださいました。練習支援ロボットリハビリテーションのみならずリハビリテーションの現状と展望についてもご講演いただきました。リハビリテーションの今後のあり方について再確認し、より効果的なリハビリテーションについて再考することができました。アップ

次回開催にもご期待ください。(お)

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平成271026日、ホテルガーデンパレス札幌において第13回石狩リハビリテーション地域連携懇話会を開催しました。

 

今回は北海道大学大学院保健科学研究員機能回復学分野教授の遠山晴一先生をお招きし、「膝OAの保存療法~エビデンスに基づく治療と効果~」と題して、対象者が多い疾患である変形性関節症のエビデンスに基づく標準的な治療及び研究、再生医療についてご講演いただきました。

 

≪講演会内容≫

【関節軟骨の構造・機能】

関節軟骨の構造については、関節軟骨はcollagenネットワークの内にプリテオグリカン凝集体をmechanicalに封入した構造をもつ。陰性荷電を有するプロテオグリカン凝集体は電気的バランスを保つため保水作用を有する。関節軟骨の機能については、液体相(組織内間質液)は固体相(コラーゲン繊維とプリテオグリカン凝集体)の隙間を侵入・浸出することにより関節軟骨の衝撃吸収能などを担う粘弾性挙動を示す。衝撃吸収機能は荷重直後は液体相が大部分を担いその比率は水分含有量に依存する。潤滑機能については、固体相より浸出した液体相により液体潤滑が生じ摩擦を低減する。

 

【変形性関節症の発生機序】

関節軟骨への力学的不可の蓄積→コラーゲンネットワークの損傷→プロテオグリカン重合体の漏出→水分含有量の低下(衝撃吸収および潤滑機能低下)→関節症変化(軟骨破壊、関節周辺および軟骨下骨の骨増殖性変化、二次的な滑膜炎)、生物学的反応(病的軟骨内骨化の関与)。

 

【膝関節OAに対する保存療法の臨床エビデンス OARSI勧告】

①症候性の膝関節OA患者では非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)を最小有用量で使用すべきであるが、長期投与は可能な限り回避する。消化管障害リスクの高い患者では選択的COX-2阻害薬または非選択的NSAIDsとともに消化管保護のためプロトンポンプ阻害薬もしくはミソプロストール(サイトテック)の併用投与することを考慮する。SOR:92%、推奨度A。②OAの至適な管理には非薬物療法(運動療法、減量、教育など)と薬物療法の併用が必要である。SOR:94%、推奨度A。③情報提供(治療の目的と生活様式の変更、運動療法、歩調、歩行速度の調整、減量および関節への負担軽減する方法)および生活指導を行う。SOR:97%、推奨度A。④症候性の膝関節OA患者においては疼痛緩和および身体機能を改善するための適切な運動療法について理学療法士による評価と指示助言を受けさせることが有益である。SOR:89%、推奨度B。⑤膝関節OA患者に定期的な有酸素運動、筋力強化訓練および関節可動域訓練を実施しかつこれらの継続を奨励する。SOR:94%、推奨度A。⑥経皮的電気神経刺激療法(TENS)は膝関節OA患者の一部において短期的な疼痛コントロールの一助となりうる。SOR:46%、推奨度C。⑦グルコサミン、コンドロイチン硫酸の投与は膝関節OA患者の症状を緩和させる場合があるが、6ヶ月以内に効果がみられなければ投与を中止する。SOR:41%、推奨度I

 

≪変形性膝関節症に対する保存療法≫

【外側楔状足底板を用いた保存療法の変形性膝関節症に対する長期効果(装具療法)】

疼痛および歩行能力の有意の改善効果は7.5年以上においても認められたが、X線上の内反変形(FTA)7.5年以上で有意に進行し、足底板装着による抑止効果は認められなかった。

 

【変形性膝関節症に対する運動療法の効果】

疼痛および下肢機能の短期的な改善に有効であることが明らかになっている。副作用発生の危険性が少なく、変形性膝関節症に対する治療の第一選択。一方、運動介入後6ヶ月以上経過では再介入しない場合、その効果が著明に減少する。変形性膝関節症の進展を抑止するためには長時間にわたる運動療法の継続が必要。したがって、運動療法では継続性が最大の問題である。運動療法の長期間にわたる遵守を可能とする方策はこれまで着目されていなかった。DVDビデオなどの視聴覚機器に着目し、運動療法の継続性が容易なDVDビデオプログラムを作成し、DVDを用いた運動療法介入が身体機能に与える効果の結果は、大腿四頭筋筋力は症状側および非症状側ともに介入前と比較し有意に増加した。一方、ハムストリングス筋力は症状側および非症状側ともに有意に改善を認めなかった。月に1回でも指導者が関わることが重要である。

 

≪関節軟骨欠損に対する再生医療≫

【自家軟骨細胞移植の問題点】

○医学的見地から軟骨細胞の浮遊液の漏出の危険。浮遊液中の細胞の不均一分布。

○医療面から海外企業の製品のため、高額であり保険適応外。

 

【自家培養軟骨細胞JACC移植術の多施設研究】

臨床研究は長期にわたり良好。JACCの普及により、比較的安価に本邦の各地で自家軟骨細胞移植が可能となった。しかしながら、自家軟骨細胞移植は軟骨採取のため二度の手術が必要で骨膜の採取が必要である。したがって、細胞移植なしに関節軟骨再生が可能であれば理想的である。

 

【高純度アルギン酸ゲルを用いた無細胞移植軟骨再生治療の実用化に向けて】

科学技術復興機構(JST)による産学協同実用化開発事業の採択を受け、高純度アルギン酸ゲルの許可のための臨床研究を北海道大学病院にて開始予定である。

 

今回の懇話会には109名の方にお集まりいただくことができ、皆さん熱心に先生のお話に耳を傾けられていました。講演後の質疑応答や懇親会においても遠山先生を囲んで質問されており丁寧に答えてくださいました。変形性膝関節症保存療法おけるエビデンスに基づく治療と効果についてご講演いただきリハビリテーションとエビデンスの重要性について再確認し、より効果的なリハビリテーションについて再考することができました。

 

次回開催にもご期待ください。(お)

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平成27年7月1日、ロイトン札幌において第12回 石狩リハビリテーション・地域連携懇話会を開催しました。

今回は世田谷記念病院 副院長 回復期リハビリテーションセンター長でいらっしゃる酒向正春先生をお招きし、「脳卒中からの人間回復~人間力を引き出す脳卒中リハビリテーション~」と題してご講演いただきました。

講演会内容では、
〇人間回復には3要素が必要で実現には戦略が必須である。
①食事を美味しく食べられること。②快適に眠れ、気持ちよく起きられること。③適度な運動ができること。
〇回復期リハは、人生の再出発をお手伝いし、攻めのリハビリである。
・12時間を徹底的に離床。
・回復期入院後2週間以内に、精神と生活リズムの確立・定着が必要である。
①睡眠の安定 ②夜間不穏の対策 ③排泄の安定(排尿パターン評価、弛緩性膀胱・緊張性膀胱)
・リハビリ時間以外で大事なこと:排泄は可能な限りトイレで行うこと。
・家庭復帰目的の入浴として、自宅のお風呂に入りたい気持ちをリハビリ意欲の向上に向け、普通浴に入っていただくこと。
・重症患者さんで、回復期に入院中に、自宅へ連れて帰った後にいかに介護を分散し、介護についてしっかり学んでいただき、自宅に連れて帰る気持ちになっていただくのが回復期の醍醐味である。

〇歩行獲得訓練のコンセプトとして、
①正しいアライメントを獲得した歩行(KAFO等装着)で、1日200-300m以上は訓練歩行を行う。(100mを2~3回。踵接地、股関節伸展、前型歩行、リズミカル、外旋補正)
②下肢・股関節周囲・体幹筋を鍛えるために、立ち上がり訓練連続30-50回を毎日3回繰り返す。1回はPT時間内に実施して、訓練方法を定着。残り2回は看護師やケアワーカーとの自主訓練に定着させていく。

〇右脳損傷でFIM利得が低く歩行が低下する原因として、固執、抑制困難、学習障害、時間的行動障害・空間的行動障害が顕著である。戦略としては、患者さんの反応に応じたリハビリが重要で、反復運動訓練、動的コミュニケーション訓練で、毎日反復して高次脳機能の再獲得を目指すことが大切である。

〇維持期医療のクオリティーを保つポイントは、信頼ある医療連携の定着である。回復期の退院時に在宅生活を継続できる体制構築が必要である。

〇回復期を卒業後に住む街に社会参加できる環境はあるか。健康的に在宅生活を持続できる都市環境がないと慢性期の良質な生活の持続ができない。病院に頼る医療からハンディ・キャップと共存した街で人間回復する社会の創設が大切である。
 

私たちのチーム医療とは、理想をしっかり持ち、それを医療の現場でメンバーと共有する一方で、現実を直視し、言語化した上で実践すること。さらに、その営みを組織の皆の実践知にまで高めること。回復期で重要なのは目配り、気配り、思いやりである。

あきらめない力こそ人生を切り開く最高の能力。

酒向先生からセラピストへのメッセージとして、リハビリ業界は結果オーライで終わっていることが多い。患者さんはこのくらい良くなるはずだと退院時の目標をしっかりと考えて、チームで情報共有して、一丸となってリハビリをしていくことが必要である。また世界のスタンダード治療をすることが大切であるという貴重なご意見をいただき、今後のリハビリテーションを再考してきたいと思います。

今回の懇話会には180名の方にお集まりいただくことができ、皆さん熱心に酒向先生のお話に耳を傾けられていました。

講演後の質疑応答も活発で、その後の懇親会においても酒向先生を囲んで質問される方が大勢おり、先生のまわりには常に人が絶えないほどの人気ぶり。質問に一つ一つ丁寧に答えてくださいました。
次回開催にもご期待ください。(お)

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平成27年3月31日に札幌ガーデンパレスホテルにて第11回石狩リハビリテーション・地域連携懇話会を開催しました。

今回は北海道大学病院リハビリテーション科日本リハビリテーション医学会専門医・指導医の磯山浩孝先生をお招きし、『栄養とリハビリテーション』と題してご講演いただきました。

講演の内容については、慢性臓器不全の筋生検で、炎症所見、脂肪沈着、筋線維のサイズのばらつき、筋委縮、ミトコンドリア系酵素の活動低下が認められ、特にTypeⅡb繊維(速筋)が増加し、ミトコンドリアや毛細血管が少なく疲労耐性が低いので疲れやすく、筋肉の質が低下している。筋肉の質の向上については、負荷運動により30秒~40秒間の全力運動、4~5分間隔で4~7セット、週2~3回行うと、PGC-1α-b(蛋白)が産生され、その働きによりミトコンドリアの産生、血管新生、脂肪酸輸送が向上し、効率よく脂肪を燃焼する筋肉になり運動耐容能の向上に繋がる、というお話がありました。

また、栄養障害患者について、初回介入時の体組成計測では筋肉量は低下しているのに、脂肪量が増加している場合には、適切な栄養管理とリハビリでの運動療法を併用することで筋量増加の効果が見込めるため、栄養と運動療法が重要である。
大切なことは、摂取カロリーを基礎代謝より減らさないこと。心疾患などある高齢者などには、負荷運動はできなくても、廃用から軽い運動でも筋量が増えるので、少しでも促していくこと必要である。慢性疾患がる場合、疲れやすい筋が増えるので少しでも運動させることで、疲れづらい筋が増えてくるため結果的に疲れにくくなるという効果が見込める、というお話があり、講演内容に皆さん熱心に聞き入っていました。

今回の懇話会には約100名弱の方にお集まりいただくことができました。その後行われた懇親会にも多くの方にご参加いただき、多職種による交流により、施設連携につながる会となり充実した会になったのではないでしょうか。
次回は7月に開催する予定です。ご期待ください。(お)

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平成26年10月28日、札幌ガーデンパレスにて第10回石狩リハビリテーション地域連携懇話会を開催しました。
 
今回は北海道大学病院リハビリテーション科リハビリテーション専門医 千葉春子先生を講師にお招きし、「摂食嚥下障害の基礎知識」と題して講演していただきました。


摂食嚥下障害の基礎知識で解剖・メカニズム・疫学、摂食嚥下障害の診断と対処方法、摂食嚥下障害のリスク管理と興味深い内容でした。

具体的には、ヒトが液体を「飲む」ときと、ものを「食べる」ときとでは、咀嚼の有無で嚥下障害(咽頭期の開始)が変化し嚥下様式が異なるため、プロセスモデルと4期モデルについての比較をVF動画で説明していただきました。咳反射のない誤嚥は安心できないため、VFやVE評価の必要性を検討すること。嚥下障害の評価、リスク管理について嚥下の瞬間は息が止まるので、頻呼吸の場合は誤嚥しやすいので呼吸状態が安定しているか、また痰がだせるか確認することと、口腔ケア、歯の状態などが大切であること。誤嚥性肺炎の予防、低栄養の予防が重要であること。誤嚥・肺炎・廃用予防のために、特に頸部体幹機能改善(頸椎拘縮し頸部後屈位が誤嚥に繋がる)、離床・体力向上することにより肺炎にならない体づくりで、呼吸機能改善、咳嗽能力向上にも繋がるので大切であること。気管カニューレは嚥下にとっては不利であること。嚥下に悪影響を与える薬剤についてなどの講演内容に皆さん熱心に聞き入っていました。スクリーニングテストで反復唾液嚥下テストの方法も実際に体験できました。



今回の懇話会には約107名の方にお集まりいただくことができました。その後行われた懇親会にも多くの方にご参加いただき、多職種による交流があり、顔が見える施設連携につながる会となり充実した会になったのではないでしょうか。

次回は冬期に開催する予定です。ご期待ください。(お)

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平成26年7月10日、札幌ガーデンパレスにて第9回石狩リハビリテーション地域連携懇話会を開催しました。

今回は北海道大学病院リハビリテーション科准教授 池田聡先生を講師にお招きし、「筋力の基礎知識とリハビリテーション」と題して講演していただきました。


筋の解剖学生理学の基礎的知識、筋力増強のメカニズム、実験研究結果、今後の研究と興味深い内容でした。具体的には、筋力増強訓練によりサテライト細胞が刺激されて増加し融合して筋繊維が増えて太くなること。筋細胞に対する筋力増強訓練の効果については、内分泌系因子(テストステロン、成長ホルモン、インシュリン、IGF,FGF,HGFなど)、神経系因子(アセチルコリンなど)、化学的因子(pH、代謝物質)、機械的因子(力学的刺激)が関与してタンパクが合成され筋が増殖したり分化したりすること。特に機械的刺激が重要で筋力増強訓練で反復的に筋の伸長を行うと筋細胞肥大を促進すること。臨床では、筋力増強訓練は筋の障害を少なく調整して、筋細胞に対する効果を多くしていき、いろんな動作でどういった効果を得たいのか考えながらリハビリテーションを行うことが大切である、という講演内容に皆さん熱心に聞き入っていました。

今回の懇話会には約120名の方にお集まりいただくことができました。その後行われた懇親会にも多くの方にご参加いただき、施設の垣根を越えての交流が盛り上がっていました。個人的に池田先生に質問される方もおり、充実した会になったのではないでしょうか。
次回は秋に開催する予定です。ご期待ください。(お)

花川病院ホームページ→
http://www.hanakawa-kyouseikai.or.jp/


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平成26年2月14日、札幌ガーデンパレスにて第8回石狩リハビリテーション地域連携懇話会を開催しました。
今回は医療法人社団健育会 竹川病院の非常勤医師で元聖路加国際病院副院長・脳神経外科部長の石川陵一先生を講師にお招きし「脳血管疾患~最新のトピックスからチーム医療まで~」と題して講演していただきました。

脳疾患の治療法や、普段なかなか見ることができない手術中のお話しなど写真を交えながらの講演に皆さん熱心に聞き入っていました。




その後行われた懇親会にも多くの方にご参加いただき、施設の垣根を越えての交流が盛り上がっていました。

個人的に石川先生に質問される方もおり、充実した会になったのではないでしょうか。
次回は5月に開催する予定です。ご期待ください。
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