小さなローカル私鉄「上田電鉄」で信州の鎌倉・別所温泉へ【信州 鉄道のある宿④】 | 湘南軽便鉄道のブログ

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「湘南軽便鉄道」です。

本ブログは鉄道・バス・船舶・航空機等について、記録も兼ねて記事掲載。

その他、5インチゲージ自家用乗用鉄道「湘南軽便鉄道」についても掲載。路線は湘南本線(ベランダ線・路程約0.01km)があったが現在廃止。新たな庭園鉄道敷設の構想中。


※撮影日:2017年(平成29年)12月
※撮影はスマートフォン(カメラ機材等不使用)





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長野県の小さなローカル私鉄 
上田電鉄
今は東急電鉄系列の子会社ですが、元々は歴史あるローカル私鉄。
1921年(大正10年)、上田温泉電軌として開業。
その後、上田電鉄→上田丸子電鉄→上田交通を経て、現在の上田電鉄に。かつては貨物営業も。

上田電鉄 別所線の上田駅
上田電鉄と、しなの鉄道乗り場は隣接していますが、JR北陸新幹線乗り場は別の場所に位置しています。




上田電鉄の様々な鉄道グッズを駅で販売





今昔の上田電鉄(旧上田交通)車両の写真も販売


現役のさなだどりーむ号(6001編成)や、まるまどりーむ号(7255編成、1004編成)などのほか、
かつて活躍していた丸窓電車や、元 東急電鉄の5000系(青ガエル)や5200系(湯タンポ)の写真も。


≪参考≫
左:東急電鉄5000系電車(通称:青ガエル)
右:東急電鉄5200系電車(通称:湯タンポ)




上田電鉄の上田駅ホームは高架


元 東急電鉄の中古車両1000系電車が停車中。
上田発・別所温泉行きワンマン列車。


頭端式の始発駅




1000系1002編成(自然と友だち1号)




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午前10時37分 上田(うえだ)駅発車



高架線を少し走行するとすぐに橋梁へ。



長野県を流れる日本一距離の長い千曲川(ちくまがわ)を渡る電車。
新潟県内の呼称は信濃川。


赤い千曲川橋梁

橋梁は1924年(大正13年)に完成





上田電鉄 別所線は全長11.6kmの小さな路線ですが、駅の数は15か所も。
かつては、別所線のほか、青木線、西丸子線、丸子線、真田傍陽線を有し、最盛期は48.0kmもの路線を有していた地方私鉄。
近年は廃線話が持ち上がるなど経営は厳しい。




全線単線の電化路線。
沿線に大学があるため、途中までは意外と学生を中心とした利用客が多い。




やがて住宅街を抜け、
田園地帯が広がる塩田平へ。


塩田平の中をゴトゴトのんびり走る電車





ちょうど路線の中間地点にある
下之郷(しものごう)駅
かつては、ここ下之郷駅から西丸子線という路線がありましたが1963年(昭和38年)に廃止



下之郷駅では上田行き電車と交換


向こうは、東急電鉄時代のままの赤帯1000系(1001編成)





下之郷駅には車庫も併設

まるまどりーむ号が留置


そしてかつてこの路線を走っていた5200系(元・東急電鉄5200系)電車を今も一両だけ保存


昭和33年に東急車輌で誕生した電車、
日本初のステンレスカー  元・東急電鉄5200系


以前はここに2両保存されていましたが、
うち1両は東急電鉄に里帰りし、
現在は、神奈川県横浜市にある東急電鉄・長津田検車庫に教材として5201号車を保存

≪参考≫東急電鉄5200系電車


日本にわずか2両しか残っていない元・東急電鉄5200系電車(静態保存)


静態保存されている元・東急電鉄5200系電車の前面部の顔の部分にはカバーがかけられていますが、イベント時にはカバーをはずし、車両を公開




下之郷駅を過ぎると、電車は右に大きくカーブ





塩田平を走る上田電鉄 別所線には、
中塩田、塩田町と、「塩」が付く駅が続きます。



事業用車両が留置







昼下がりの塩田平を走る電車


長野県のこの辺りは、冬でも雪が少ない地域



小さな無人駅にこまめに停車



40‰(パーミル)の急勾配を上る電車。
眼下には上田市街、奥には菅平(すがだいら)の山々





終点・別所温泉駅すぐ手前で、静態保存中の丸窓電車とすれ違い






終点の別所温泉(べっしょおんせん)駅 午前11時04分到着


別所温泉駅では、着物に袴姿の女性観光駅長が改札口でお出迎え



レトロな別所温泉駅の駅舎内





1921年(大正10年)に開業した歴史ある別所温泉駅♨️


趣きある別所温泉駅




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信州の鎌倉と呼ばれる別所温泉
枕草子にも登場する信州最古の温泉♨️
戦国武将・真田幸村の隠れ湯とも呼ばれる別所温泉♨️





別所温泉駅すぐ隣には、
上田電鉄(旧 上田交通など)のマスコット的存在の丸窓電車を静態保存



かつて活躍した、
元祖 丸窓電車5250形電車(モハ5252)

1928年(昭和3年)に誕生した木造5250形電車


乗降用ドアは半自動式


側面に丸窓を持つ「丸窓電車」は、上田電鉄のシンボル的存在。
現在は、まるまどりーむ号電車で丸窓を再現。






車内を覗く


乗降用ドアも木製


シンプルな運転台




静態保存の丸窓電車の脇を、
ちょうど上田行き電車(1002編成)が通過



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信州の鎌倉・別所温泉♨️

北向観音に続く小さな参道


両側には土産店や飲食店が立ち並ぶ参道




北向観音(きたむきかんのん)
別所温泉駅から徒歩約10分
本堂が北を向いているのは、全国でもほとんど例をみない。
北側を向いているのは、長野県長野市にある「善光寺」の方角を向いているから。
対する善光寺の本堂は、南側を向いており、ここ北向観音と善光寺は互いに向き合っています。
したがって、ここ北向観音と善光寺の両方に参拝することを「両詣り」といいます。


北向観音から眺める上田市街と雪を抱いた菅平の山々



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ゆっくり昼食をとり、
再び別所温泉駅へ。



駅舎内には、上田電鉄のジオラマを展示




千曲川橋梁を渡る電車を再現



レトロな別所温泉駅


終着駅の佇まい






別所温泉駅 13時55分発車





左に大きくカーブすると下之郷駅


静態保存の元・東急電鉄5200系電車





まるまどりーむ号とすれ違い


そして終着駅
上田駅 14時23分到着


ちなみに、
上田電鉄に残る元・東急電鉄7200系電車(7255編成)は、2018年(平成30年)5月をもって引退が発表されました(運用は上田電鉄ホームページに掲載)。


(続く)