ディーゼル機関車乗車体験、レールバイク乗車、ラッセル車動作体験【小坂鉄道レールパーク③】 | 湘南軽便鉄道のブログ

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「湘南軽便鉄道」です。

本ブログは鉄道・バス・船舶・航空機等について、記録も兼ねて記事掲載。

その他、5インチゲージ自家用乗用鉄道「湘南軽便鉄道」についても掲載。路線は湘南本線(ベランダ線・路程約0.01km)があったが現在廃止。新たな庭園鉄道敷設の構想中。







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※撮影日:2017年(平成29年)10月8日(日)




小坂鉄道レールパーク
(秋田県鹿角郡小坂町)
廃止になった小坂鉄道の広大な小坂駅構内に残る駅舎、線路、車両、その他施設をまるごと活用したミュージアム。
「観る」「学ぶ」「体験する」をコンセプトにしたレール遊びの複合施設。
トロッコ、レールバイクの乗車体験、ディーゼル機関車の運転体験などが出来るほか、
元JR24系個室寝台車両に宿泊できる「ブルートレインあけぼの」も営業。
(※雪深い地のため冬季は休業)




ディーゼル機関車DD130形
鉱山鉄道としての輸送量増強のため製造されたDD130形ディーゼル機関車。
小坂鉄道で活躍した後、現在は小坂鉄道レールパークで、DD131、DD132、DD133の三両を動態保存


ヘッドに、
かつての寝台特急「あけぼの」マークを取付け



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ディーゼル機関車乗車体験
(DD133)
駅構内100mの往復乗車体験(係員が運転)。
運行時間は、10時、11時、12時、13時、14時、15時の6便(各便先着5名)


安全ヘルメット👷をかぶり、朝一番の10時の便に乗車




DD133ディーゼル機関車の内部


この機関車は、国鉄等で活躍したDD13形式とほぼ同型ですが、国鉄等のDD13形は入換え運転用に運転台が横向き一か所であるのに対して、小坂鉄道のDD130形式は、本線で運転されるため正面向きの運転台を前後に2か所設置。


アナログな運転台







小坂鉄道の機関車は、硫酸を積んだタンク車など多くの貨車を牽引し急勾配を走行する必要があることから、先頭の機関車の運転士が後ろの機関車を制御することができる重連総括制御の機能を持っています。

現役当時は、
1両に2基搭載された排気量31,000㏄の大きなエンジン音を響かせながら、長大タンク車を牽引するDD130形機関車三重連の勇姿が見られました。



運転台からの眺め


機関車1両に2基搭載された排気量31,000㏄の大きなエンジン音を響かせながら力強く発車


「ブルートレインあけぼの」寝台客車を横目に走行


運転室からの眺め







駅構内100m往復走行を終え、
しばらく運転室見学










運転室から車外へ。



車体サイドの細い通路を通り、はしごを降りて、機関車を下車





数年前廃止になったJR東日本の寝台特急「あけぼの」号のヘッドマークを掲示






機関車から降りる体験運転の乗客たち






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こちらも動態保存。
DD13-556ディーゼル機関車とキ115ラッセル車

腕木式信号機



小坂駅本屋とプラットホーム。
ともに国の登録有形文化財に指定。





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レールバイク
駅構内400mを往復



乗客自ら足でペダルを漕いで運転体験できる
レールバイク






こちらは、係員が運転してくれる
レールバイクトロッコ


箱形のトロッコ車両に乗車


構内に残存するかつての貨物ホーム横を走行




向こうには動態保存の寝台客車(ブルートレイン)


2両のトロッコ車両の連結部



構内に留置されているかつての貨車




小坂鉄道が旅客輸送を行っていた頃のキハ2100形気動車。
雨風に晒され外板はかなり傷んでいる様子。


レールバイクトロッコ乗車終了。
箱形のトロッコ車両。






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次は、
ラッセル車動作体験(キ115)

ラッセル車の解説付き動作実演(10時半、13時半の2回実施)


キ100形ラッセル車は、昭和初期から30年代初頭にかけて製造された国鉄初の単線用鋼製ラッセル除雪車。車両本体には動力はなく、機関車に後押しされて走行。
車両の前頭がラッセル部で、車両前側が操縦室、後側が機械室。
今も動く状態で現存する車両は、小坂鉄道レールパークも含め、全国で僅か4両のみ。



小坂鉄道のキ115は、1935年(昭和10年)に鉄道省(JR・国鉄の前身)の浜松工場で製造。
1969年(昭和44年)に新潟県の国鉄新津工場から譲受し、オリジナルの黒色からエメラルドグリーンに塗色変更。
国鉄時代の車号キ134を、越後(新潟県)からやって来た由来を忘れないよう100番台のイチ・ゴ(エチゴの訛り)としてキ115としたというエピーソードも。
小坂鉄道レールパークで今も動態保存。冬季には除雪体験にも使用。


鉄道省浜松工場昭和10年製造の銘板




ディーゼル機関車DD13-556がエンジンをふかし立ち上る白煙


このDD13形ディーゼル機関車は、元々同じ経営母体だった同和鉱業の岡山県柵原鉱山で鉱山鉄道として運営されていた片上鉄道が1968年(昭和43年)に最初に導入したもの。
1978年(昭和53年)に、兄弟鉄道であった小坂鉄道に転入し予備機関車として使用。
国鉄等で使用されたDD13形式とほぼ同型ですが、一般的なDD13形は入換え運転用に運転台が横向き一カ所であるのに対して、同和鉱業の路線では、本線で運転されるため正面向きの運転台を前後に設置。
小坂鉄道オリジナルのDD130形機関車より全長が800㎜長く、また総括制御機能は持っていないため重連の際には協調運転。
冬期間にはキ115ラッセル車の運転に使用されることが多かったようですが、2005年(平成20年)4月の小坂鉄道営業休止、そして翌年4月の廃止とともにその使命を終えました。




大型除雪翼(ウィング)の開閉等の実演開始





機械室の左右側面に大型除雪翼(ウィング)を持ち、これを左右に開くことでラッセル部がかき分けた雪を線路脇に押し退け。
この除雪翼やラッセル部下にあるフランジャを動作させるのは空気シリンダとなっており、機械室屋根には機関車から送られてくる圧縮空気を溜めておくエアタンクを6基備えています。


除雪翼が開いていく様子



運転台の窓は、ワイパーではなく回転窓で雪を吹き飛ばします。


最前部ラッセル部下にあるフランジャも上下に動作させます。






★動画はこちら🎥
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(続く)