アニメのヒーローもののエピローグはたいてい栄光を捨てて荒れ果てた故郷に帰っていく。
例えばヒロインではジブリの「風の谷のナウシカ」
震災の「火の七日間」から日本にとってのなでしこの物語が始まったのなら、オリンピックをクライマックスにして、鮫島 彩が仙台に帰ったこの日がエピローグになるだろうか
鮫島 彩は、9月16日の仙台ペガルタレディーズー長野バルセイロ戦で後半から左SHとして出場して、83分、3点目の起点となるシュートを放ち、高橋 奈々がこぼれ球を押し込んで勝利した。
震災をきっかけとしてアメリカ(ボストン)、ドイツ、フランス(モンペリエ)、そしてロンドン、と世界を巡って戦ってきた彼女だが、自分は逃げだしたのではないかと思っていたとのことだ。
かつての仲間はベガルタ仙台にもう一度集まった。
ベガルタ仙台の白幡 洋一社長によれば、マリーゼを「受け入れることを先に決断した」「金がない、人がない」なかでやった、とのことだ。
アニメやゲームを入れれば、日本ではどれだけのヒーローやヒロインが世界を救っただろうか
鮫島 彩となでしこは、震災の日本を救ったわけではない。ただサッカーに苦労して勝っただけだ。
だが結局それに感動と勇気をもらった。
この日の鮫島 彩は詰めかけた8700人のまさしくベガルタユニの「金色の野」に降り立った。
そして最後に
「みなさんの前でこのようにプレイできることをほんとに心から幸せに思います」
と述べて、内股のせいかもしれないが恥かし気に去っていった。
鮫ちゃんが仙台に、東北に、そして「大切な仲間」のもとへ帰ってきたことは、ここに居る人だけでなく、今なお故郷に帰れない人たちへのメッセージでもあるだろうか
鮫ちゃんおかえり仙台へ
なお鮫ちゃんのフランスでのプレイはフランスサッカーで検索できる。
たぶんここが一番詳しいだろう。
ボストンからきちんとやっておけばよかったと後悔している。
最近のサメちゃん記事 その1その2
本日第2記事へ続く
【アレックス モーガンワンマンショー、ホープ ソロ失点 オーストラリア戦勝利 】
エンディングは「風の谷のナウシカ」より「遠い日々」、「エピローグ鳥の人」
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