キュウリがなりすぎて困っています!?
節、節に二つずつなっています。一つはとった方が良いでしょうか?
種・家庭菜園・園芸・野菜 市川種苗店
(携帯でとってこられたキュウリの写真です)
まあ、贅沢な悩みですこと!
と、言っては実も蓋もありません。
《答え?》
キュウリに限らず、全ての果菜類の野菜について成り立つと思うのですが、経済でいう供給と需要の関係みたいなものです。
養分や、水というエネルギーの供給力が十分であれば、それを消費して実をつけるという需要を十分に満たすことができるからです。
今年の場合、キュウリを植えてから約一月、雨が少なく、良い天気に恵まれています。晴天が続く事は太陽エネルギーが光合成によって大量に肥大エネルギーに変換されていると言うことを意味します。
二つ実をつけても何とかなるとキュウリが判断しているから、たくさん実をつけているのだと思います。
◆曲がったり、不揃いが気にならない=家庭菜園ではそのまま太らせても問題ないでしょう。ただし、あまり実をつけさせると、必要以上に全力疾走したのと同じで必ず息切れします。息切れすると、免疫力が落ちて、ウドンコ病などが発生しやすくなります。疲労回復のため、早めと多めの追肥が必要でしょう。病気の予防にも気をつけておくべきでしょう。
◆営利用の場合、節節になることまでは許容できても、房なり(複数のみが同じ場所になること)は避けた方が良いでしょう。エネルギーが分散し、秀品率が必ず落ちます。また、成り疲れにより、収量の変動の波が大きく来ます。そして先に述べたように、免疫力の低下が、ウドンコ病や降雨後のベト病など、病害発生の原因となりやすい意味でも、収量の変動は小さく押さえた方が賢明なのです。
ただし、摘果する場合は、できるだけ小さめの時に実施してください。
《一般的なキュウリの実のならせ方》
整枝法と言った法が良いかもしれません。
最近の品種は親ヅル、子ヅルに、半々ずつ実をつけるような習性があります。
当店で販売する多くの白イボキュウリもそうです。
①親ヅルは人が管理できる現実的な高さ、約2m位で先を止めます。
②親ヅルで飛び飛びに収穫したら、子ヅルに実をつけます。
③子ヅルは混み合わないように、葉っぱ二枚位で止めます。
④子ヅルには節ことに実がつく場合が多く、孫ヅルはほとんど出ません。
⑤孫ヅルはよほど強いものでない限り放任でOK
⑥親ヅルを止めると、再度雌花がついてくる場合がありますが、成り戻りという現象で、収穫してもOK。
《邪道 ぐるぐる整枝法》
高さがとれない、わが家のベランダで現在実施中
子ヅルは本葉一枚で摘芯予定
◆過去の記事
●7/2 葉に斑点?
●6/27 疲れに対処→葉面散布
●6/26 誘引 ウドンコ病予防
●6/15 子ずるの整枝
●6/14 夏みずき上物収穫
●6/12 でんぐり返し実験
●6/10 キュウリの房なり
●6/5 キュウリのツルの巻き方
●6/4 キュウリの初収穫
●5/31 途中経過
●5/25 定植
●5/14 仮植え
●2010 過去のベランダ菜園の記録
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