最近のアメーバニュースはおかしい | 朝倉新哉の研究室

朝倉新哉の研究室

全ては日本を強くするために…

http://news.ameba.jp/20120706-62/

からの引用です。

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Facebook普及すれば日本のガラパゴス文化が終焉する可能性も

フェイスブックの普及により、私たちの生活はどう変わるのか。
かつて外資系証券会社で莫大な利益を上げた“伝説のトレーダー”赤城盾氏が、
フェイスブック文化が日本にもたらす影響を分析する。

フェイスブックは、昨年、デモの組織化などに活用されて、
「アラブの春」と呼ばれた民主化運動を強力にサポートした。
 コミュニケーションの新技術が、
 政治や文化の地域的な特性を破壊して、世界を均質化するパワーを発揮し始めたのである。

もしフェイスブックがメールや検索を駆逐して
人類のコミュニケーションの根幹をなすようになったら、われわれ日本人も否応なく巻き込まれる。

フェイスブックの支配する世界では、誰が自分の「友達」であるかを隠すこともできない。
裏表なく公明正大に、何事につけ旗幟を鮮明にすることが求められよう。
その場の空気を読みながら本音と建前を使い分け、
イソップ童話に出てくる蝙蝠のように世間を遊泳する「日本的な」生き方は許されなくなる。

息が詰まりそうな話であるが、日本経済にとってはよいことかもしれない。
携帯がガラパゴス化したり、電子書籍化が遅れたり、
このところの日本経済の不調の根底には、自国文化に対する妙なこだわりが見て取れる。

思い起こせば、それまでの自国の諸制度をそっくり捨てて、
西欧の猿真似に徹した明治維新こそが近代日本の経済的な飛躍の出発点であった。
やがて愚かな国粋主義に取り憑かれて壊滅的な敗戦を喫するも、
憲法をアメリカ風に書き換えて見事な復興を果たしたのである。

もしかしたらフェイスブックが一神教の厳しい倫理をもたらして、
わが国は明治以来の欧米化の総仕上げを成し遂げるのかもしれない。
草食化したといわれる日本の若者は、能くその変化に馴染むであろう。

【プロフィール】
あかぎ・じゅん:1980年代後半、米証券会社ソロモン・ブラザーズに入社し、
同社の高収益部門の一員として活躍し、巨額の報酬を得た後に退社。
>>>

>コミュニケーションの新技術が、
>政治や文化の地域的な特性を破壊して、世界を均質化するパワーを発揮し始めた

世界の均質化など誰が望んでいるんでしょう?

世界が均質化してしまったら、つまらないですよ。

海外旅行の意味がなくなってしまいます。

「日本に来たんだから、日本独自のものが食べたい。日本にしかないものを見たい。」
「フランスに来たんだから、フランス独自のものを食べたい。フランスにしかないものを見たい。」

それが旅行というものでしょう。

どこにでもある食べ物、どこでも見られるような風景しかなければ、

観光客など来てくれません。

観光客をたくさん呼び込むためには、

その土地独自のもの(食べ物、景勝地など)が必要ということです。

”観光地は、オンリーワンでなければ生き残れない”

と言えるのではないでしょうか。

文化の面でも、同様です。

独自の文化が残っている地域とそうでない地域では、どちらが面白いでしょうか。

地域独自の文化を破壊して均質化する?

なんと乱暴な話でしょう。

そういことを平気で語る、この赤城某という人物、

そして、そういう記事を載せてしまうアメーバニュース。

おかしいと思いませんか?


国家戦略研究
韓国に都合の悪い事実を掲載したブログを強制退会にしたり、
こんな記事を載せたり、
最近のアメーバはほんとにおかしいです。
http://ict.pken.com/2011/12/ameba_fishing/より転載


>もしフェイスブックがメールや検索を駆逐して
>人類のコミュニケーションの根幹をなすようになったら

フェイスブックが人類のコミュニケーションの根幹になる?

そんなことあると思いますか?

その前提がおかしいのです。

”ありえない前提”をまず設定して、それに基づいて話を進める。

これは”ある種の人々”に共通の特徴です。

”フェイスブックがメールに取って代わって、コミュニケーションの根幹になる”

そんなことありえないのに、そのありえないことを前提にして、

その後の話が展開していきます。


>フェイスブックの支配する世界では、誰が自分の「友達」であるかを隠すこともできない。
>裏表なく公明正大に、何事につけ旗幟を鮮明にすることが求められよう。
>その場の空気を読みながら本音と建前を使い分け、
>イソップ童話に出てくる蝙蝠のように世間を遊泳する「日本的な」生き方は許されなくなる。


フェイスブックの特徴を引き合いに出して、

「日本的な」生き方を批判したいようです。

日本が韓国か中国またはその他の外国に乗っ取られないかぎり、

”その場の空気を読みながら本音と建て前を使い分け”ないと、

日本ではやっていけないんですよ。

そういう社会なんです。

おそらくは、縄文時代からずっとそれでやってきたんですよ。

日本人が存在し続けるかぎり、続くでしょう。

それがもっとも合理的な生き方なんですよ、日本では。


ガラパゴス化を別の言葉でいえば、”オンリーワン”になるんじゃないですかね。

日本の製品が世界で売れたのは、最初から世界市場を狙っていたのではなく、

国内市場をターゲットに製品を作っていたら、高品質なものを作れるようになり、

それが世界で受け入れられたのです。

最初から世界市場で売ることを考えていたのではありません。

記事を書いた赤城という人は、

ガラパゴス化が悪であり、グローバル化が善である、と決めつけているようです。

しかし、世界はグローバル化のおかしさに気づき始めています。

当ブログの以前の記事で引用させてもらった

『グローバル経済に殺される韓国 打ち勝つ日本』三橋貴明 徳間書店

この中で、グローバル化が進行した韓国の惨状が語られています。

そして、フランス大統領選挙で、反グローバリズムを掲げたオランド氏が当選したこと、

グローバリズムの本家ともいえるアメリカで反グローバリズムの運動が盛り上がっていること、
(オキュパイウォールストリートと呼ばれる運動)

も語られています。


この赤城某だけでなく、

”世界は、グローバル化に向かっている。日本もグローバル化しなければ取り残される”

という主張をしている人はいます。

グローバル化の反対として”ガラパゴス化”という言葉を使い、

”グローバル化しなければガラパゴス化して取り残される”

と危機感を煽っています。

しかし、韓国がグローバル投資家(=外国人株主)の奴隷のようになっている現状を知れば、

そして、アメリカやフランスの動きを見れば、

グローバル化が善であると思う人は少ないでしょう。

『グローバル経済に殺される韓国 打ち勝つ日本』を読めば、

グローバル市場で勝つこと=国民全体が幸福になること、ではないことがわかるでしょう。


>このところの日本経済の不調の根底には、自国文化に対する妙なこだわりが見て取れる。

不調の原因は、公共投資の減額と、企業が過度に人件費を削ろうとしたことです。

公共投資を減らしたために、GDPが成長しなくなったのです。

加えて、企業が人件費を削るために、非正規雇用を増やし、正社員を減らしたので、

個人の所得が減り、消費も伸びなくなったのです。

”自国文化に対する妙なこだわり”など全く関係ありません。

普通は、どの国でも自国の文化にこだわるものです。


>思い起こせば、それまでの自国の諸制度をそっくり捨てて、
>西欧の猿真似に徹した明治維新こそが近代日本の経済的な飛躍の出発点であった。

”西洋の猿真似”などと、明治維新を悪いことのように言ってますね。

自国の諸制度をそっくり捨てたといいますが、

それは表面的なことです。

西洋を視察した日本の侍は、

「西洋の文明は”力”の文明である。日本も”力”をつければ数十年で追いつく。」

と西洋文明の本質を見抜き、”力”をつけるための策を立てていったのです。

自国の諸制度を捨てた(というより捨てざるをえなかった)のは、

力をつけることによって、西洋に侵略されないための防御策だったのです。

日本人なのに、ここまで明治維新を否定的に言うのは、ほんとにおかしいですね。

駐日エジプト大使を務めたヒシャム・バドル氏が書いた

『スフィンクスと日本刀』たちばな出版 によれば、

>>>
帝国主義に名を連ねた欧米諸国のすべてが
キリスト教文明をベースに持っている国であり、
西洋キリスト教文明でなければ近代化は不可能であるとさえ、
当時は考えられていました。

そういう中にあって唯一、非キリスト教文明圏で近代化に成功したのが日本です。
しかも、明治維新からわずか30年ほどしか経たない
1904年から1905年にかけての戦争で、当時世界最強国のロシアと戦って
打ち破ったのですから、世界中が驚いたのも当然です。

日本の勝利にとりわけ驚いた、というか、大きな期待と希望を抱いたのはアラブ諸国でした。

アジアの小国日本、キリスト教とは無縁の日本が近代化を成し遂げて、
大国ロシアをやっつけた、だったら我々も頑張ればできるんじゃないか…
アラブ諸国の誰もがそう勇気づけられたのです。

エジプトの人たちにとって最も心強かったのは、
日本が独自の伝統と文化を手放すことなく近代化を成し遂げたことでした。

日本にはエジプトの手本となるものがたくさんありますが、
この点はまさに手本中の手本、エジプトのみならずアラブ世界が学ばなければならないところです。

日本以外の国の人に
「日本はなぜ成功したと思いますか」
と尋ねると、大方、
「独自性と伝統を保ちながら近代化したから」
という答えが返ってきます。

今日、アラブ諸国の指導者たちの間で、民主主義改革がよく話題に上りますが、
「変革は必要だが、それは伝統を損なわない形で実現されなければならない」
という意見が多く聞かれます。
そうして、それを非常にうまくやった例として、必ず日本が引き合いに出されます。
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赤城某とは、正反対の見解ではないでしょうか。

バドル氏のこの意見を見れば、

>政治や文化の地域的な特性を破壊して、世界を均質化する

ということが、いかに暴力的で危険な考え方かがわかります。


>もしかしたらフェイスブックが一神教の厳しい倫理をもたらして、
>わが国は明治以来の欧米化の総仕上げを成し遂げるのかもしれない。
>草食化したといわれる日本の若者は、能くその変化に馴染むであろう。

赤城某は、キリスト教に改宗したのかもしれませんね。

しかし、キリスト教徒が世界にどれほどの災厄をもたらしてきたか、

を棚に上げて、よくこんなことが言えるものだ、と思います。

いずれ”キリスト教徒が犯した罪”について、ブログに書きたいと思っています。


”明治以来の欧米化”と言いますが、

力をつけて西洋に対抗するための欧米化なのです。

欲しいのは、西洋の”力”だけなのです。

他はいらないのです。

だから、

”力をつけることにつながるものだけ取り入れて、あとはいらない”

というやり方をとったのです。

(和魂洋才という言葉にそれが現れています)

そのやり方は、バドル氏の本にもあるように、

外国から見ても、”成功した”といえるものでした。

だからこそ、”日本は、独自性と伝統を保ちながら近代化した”

と見られているのです。


>草食化したといわれる日本の若者は、能くその変化に馴染むであろう。

なぜかいきなり”草食化”が出てきています。

なんで”草食化”が関係あるんでしょう?


この記事は、

日本の文化を破壊し、日本の競争力を弱めたい”思想謀略”であり、”経済謀略”

であると私は見ています。

だから、全く関係のない草食化を持ち出すのでしょう。

草食化が進めば、日本の人口が減って、経済力が弱まりますから、

日本人の草食化は、日本弱体化を狙う勢力にとっては喜ばしいことなのです。


赤城某は、ソロモン・ブラザーズという外資系金融機関に所属していた人間です。

外資系金融機関は、いろいろな方面で、謀略を仕掛けているようです。

以前の記事で、『愛と幻想のファシズム』を取り上げたのは、

「ザ・セブン」と外資系金融機関(およびその株主たち)が重なって見えるなあ、

と思ったからです。

外資系金融機関が日本で何をやってきたか、も今後取り上げていきます。

敵は中国や韓国だけではありません。

外資系金融機関も恐ろしい、そして憎むべき敵なのです。



国家戦略研究



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