蜜のあわれ(ネタバレ) | 三角絞めでつかまえて2

蜜のあわれ(ネタバレ)

蜜のあわれ

蜜のあわれ

2016/日本 上映時間105分
監督・編集:石井岳龍
原作:室生犀星
脚本:港岳彦
エグゼクティブプロデューサー:香山哲、小西啓介
プロデューサー:小林千恵、森重晃
ラインプロデューサー:湊谷恭史
撮影:笠松則通
照明:岩下和裕
録音:古谷正志
美術デザイン:佐々木尚
美術:齋藤佐都子
装飾:須坂文昭
衣装デザイン:澤田石和寛
衣装:大森茂雄
ヘアメイク:永江三千子
編集:武田峻彦
音楽:森俊之、勝本道哲
音響効果:勝俣まさよし
視覚効果:松本肇
メインタイトル:赤松陽構造
助監督:藤江儀全
制作担当:小沼秀剛
出演:二階堂ふみ、大杉漣、真木よう子、高良健吾、永瀬正敏、韓英恵、上田耕一、渋川清彦、岩井堂聖子
パンフレット:★★★(700円/室生犀星先生についてのコラムがタメになりました)
(あらすじ)
自分のことを「あたい」と呼ぶ愛くるしい赤子(二階堂ふみ)と、赤子から「おじさま」と呼ばれる老作家(大杉漣)。親子以上に年の離れた二人だが、とめどない会話を交わし、夜になると体を寄せ合って寝るなど、仲睦まじく暮らしていた。赤子はある時は女(ひと)、ある時は真っ赤な金魚と姿を変えるが、普通の人間には彼女の正体はまったくわからない。そんな中、老作家の過去の女が幽霊となって現れた。(以上、Movie Walkerより)

予告編はこんな感じ↓




60点


※この記事は「シグマ15」に従って書いています。
※この映画に関しては、物語る亀さんのブログがタメになったので、読んでみてくださいな。


最初は「石井岳龍監督作だから少しは興味あるけど…」程度の気持ちだったんですが、しかし。タマフル「映画本編前の劇場オリジナル映像特集」の最後の方でFROGMANさんがオススメしてたのと、“劇場と一体化する試練”バルト9を実施するにあたってスケジュールのタイミングがドンピシャだったので、鑑賞することに決めまして。新宿バルト9「映画ドラえもん 新・のび太の日本誕生」と続けて観てみました。「なにこの映画!(°д°;)」と思ったり。ちなみに劇場は6番スクリーンだったんですけど、原作小説が有名だからなのか、ほぼ満席でしたよ(中年女性が多かった記憶)。


前日、ロビーには二階堂ふみさんが着た衣装が飾られてました。警備は手薄だったのになぁ…(犯罪の匂いがする文章)。
バルト9の展示


まったく事前情報を入れてなかった上に、文学とか全然詳しくないので(汗)室生犀星先生の名前ぐらいは知ってても、原作小説はまったく知らなくて。いきなり二階堂ふみさん演じる赤子が金魚という設定で、作家役の大杉漣さんがハァハァしてるから、「なんじゃこりゃあ!(°д°;)」と。しかも、真木よう子さん演じる幽霊がストーキングしたり、愛人宅で作家が久しぶりに勃起するもセックスが中断されて激怒したり、幕間では赤子が何とも言えない踊りを披露したり、「イヤなの~」とゴロゴロしたりと、とにかく奇妙な内容でして。さらに赤子の話し方が“昔の文学”っぽくて「この国の空」での彼女を思い出した)、ずっと「変な映画だなぁ…」と思いながら観てましたよ。一応、オチを書いておくと「赤子が作家の子どもをほしがって妊娠した挙げ句、揉めて家を出て行く→死体で発見される→嘆く作家→病院に行こうとするも倒れて死亡→あの世で赤子が迎えてくれて、2人で仲良く踊って終了」って内容だったような、違ったような…。人間の記憶とは儚いもの、ですな。


二階堂ふみさんはとにかくエロくて可愛かった! 横乳とお尻は100点だッ!(ゲスな文章)
踊る赤子

あと、高良健吾さんが演じる芥川龍之介先生もスゲー良かったですね~。
芥川龍之介(高良健吾)


最初は金魚の話はすべて作家の妄想かと思ったりもしたんだけど、永瀬正敏さん演じる金魚売りが赤子の死体を持ってきたくだりとか考えると、そうでもないのかしらん。なんかウディ・アレン監督作とかで観た「無知な若い女性と付き合ってウハウハだったものの、相手が自我を獲得すると持て余すオッサンの話」って感じもしましたよ。その他、金魚のトリビアなんかも知ることが出来たりして、よくわからないけど愉しい映画でした (o^-')b ヨカッタ! で、この後は続けて「のぞきめ」を観たんですが、それはまた別のお話。




室生犀星先生の原作小説。すみません、たぶん読むことはないと思います。



本作のテーマソングなんですが…エンドクレジットで流れたんでしたっけ? (´∀`;) オボエテナイ...