映画ドラえもん 新・のび太の日本誕生(ネタバレ) | 三角絞めでつかまえて2

映画ドラえもん 新・のび太の日本誕生(ネタバレ)

※今回の感想は、本作や「ドラえもん」が好きな人は確実にイヤな気持ちになるので、読まないで!






映画ドラえもん 新・のび太の日本誕生

映画ドラえもん 新・のび太の日本誕生

2016/日本 上映時間104分
監督・脚本:八鍬新之介
原作:藤子・F・不二雄
演出:岡野慎吾
総作画監督:丸山宏一
美術監督:清水としゆき
録音監督:田中章喜
音楽:沢田完
主題歌:山崎まさよし
声の出演:水田わさび、大原めぐみ、かかずゆみ、木村昴、関智一、千秋、棚橋弘至、真壁刀義、小島よしお
パンフレット:★★★★★(620円/子どもが楽しめるゲームやシールが付いていて、素晴らしい)
(あらすじ)
家でも学校でも叱られてばかりののび太は家出を決意。ドラえもん、しずか、ジャイアン、スネ夫もそれぞれの理由で家出することを決めるが、今の時代、どこへ行っても所有者のない土地などなく、一同は行き場に困って途方に暮れる。それならば、まだ誰も住んでいない太古の日本へ行こうと思い立ち、のび太たちは7万年前の日本へとやってくるが……。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




40点


※この記事は「シグマ15」に従って書いています。
※本作の感想に関しては、カゲヒナタさんのブログがオススメでございます。
※画像と文章を追記しました(5/6)


前に「映画ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団 ~はばたけ 天使たち~」「STAND BY ME ドラえもん」を観てどちらも好きになれなかったので、娘(4歳)の要求がない限りは劇場にドラえもん映画を観に行くことはないだろうと思っていたんですけれども。“劇場と一体化する試練”バルト9を実施するにあたって、スケジュールのタイミングがドンピシャだったのと、先日の映画駄話会で桑江さんが高評価だったので、なんとなく観たくなって。新宿バルト9にて「僕だけがいない街」と続けて観ました。まったく合わなかったです… (´・ω・`) ウーン ちなみに僕的には、原作は読んだ&1989年のオリジナル版は未見といったスタンスでございます。


3番スクリーンはそれなりの入り。平日なのに親子連れも結構いた記憶。
3番スクリーン(3本目)

そう言えば、入場者特典はこれをもらいました(※5/6追記)。娘にあげますかね~。
入場者特典


本作は「自立」というテーマをちゃんと描いていて。「親からいろいろと指図されるのがイヤで家出する→昔の人たちの暮らしぶりを見て成長→のび太は自発的に勉強をして、エンドロールではみんなも親の手伝いをしたりする」という展開は素晴らしいと思うのです。ギガゾンビを打ち倒すのが7万年前の“石の槍”というのも気が利いてるし、作画などのクォリティも普通に高いんじゃないでしょうか。ただ、そういえば桑江さんは「『お前が言うな』を飲み込めれば面白い」みたいなこともおっしゃっていて、僕はそれが無理だったというか。例えば、ドラえもんがギガゾンビに「偽物の歴史が本物の歴史に勝てるわけがない」みたいな説教をかましても、「いやいや、お前だって『のび太としずかが結婚する』という偽りの歴史を作るために2016年の世界にいるんじゃねーの?( ゚д゚) ナニイッテンノ?」って思っちゃう。「未来の道具で原始人を手助けするのはダメ」みたいなことも言ってたけどさ、彼らを中国大陸から日本に連れてくることだって歴史を改変してるだろうに(ギガゾンビの介入があったにせよ)。


ドラえもんが知った風な口を叩くたび、この加藤清澄のような気持ちになってましたよ(「グラップラー刃牙」より)。
なに言ってやがんだ、あの野郎


それ以外でも「ペットの描き方が安易」とか「犬笛ってどんだけの距離まで聞こえるんだよ」とか「タイムマシンをドンブラ粉で隠す伏線はこれ見よがしすぎだろ(普段はそんな隠し方しないくせに!)」とか「ペガサスたちとの別れのシーンが大仰すぎて好きになれない」とかとか…って、大人げないですよね。そう、人間は歳を重ねたからといって寛容になるワケではないのです…(43歳の男の文章)。まぁ、僕だって戦隊モノとか好きな作品の不都合な点には目をつむりまくってるワケで。ターゲット層である子どもなら普通に楽しめるだろうし、オリジナル版が好きな人には評判が良いみたいだし、単に今の僕にはドラえもん映画自体が合わないってことなんでしょうな。前述の通り、「良く出来てるな~」と感心するところもあったし、オッサン目線で見ると野比玉子に萌えたりもしたので、一応、トータルすると観て良かったと思っております、たぶん。で、この後、続けて「蜜のあわれ」を観たんですけど、それはまた別のお話。




藤子・F・不二雄先生による原作漫画。



1989年に公開されたバージョン。未見でございます。