CLAMPがこの脚本を書いたとき映画がきまっていたかどうかはわかりませんが、映画の分でざっと90分。
(あらすじ紹介除くと本編はテレビ2回分くらいか)
とすると、その分をテレビでやったとしたら・・・
映画のラストが最終回
今回の最終回が実質10話。
「もうやめましょう、こんな茶番は」が8話。
学校大虐殺が6,7話
のの・ねね1回目の死&街中大虐殺が4,5話。
「約定を守れ」~怪談話が2~3話。
・・・結構盛り上がったと思います。
逆に言うと、映画(プロローグ)の為にまるまる1クール使ってテレビで宣伝した。
ともいえますね。
でも、これ視て映画にぜひともいきたいと言う人がどれぐらいいるだろう・・・
結局、映画などという商売っ気を出して、妙に前半の脚本を間延びさせたのが、
この作品がイマイチ人気だった理由かと思います。個人的に。
以下ネタバレ注意。
BLOOD-C ラストインプレッション&レビュー
公式HP
ファーストインプレッション
2ndインプレッション
3rdインプレッション
クライマックスインプレッション
11話インプレッション
・第12話(最終回)
文人が明かす答え合わせ。
その昔、人類は、人間を喰らうふるきものと呼ばれる生き物と契約をした。
ふるきもの:人間をえさとする生き物。
朱食免(しゅじきめん):人間とふるきものが交わした「約定」
・・・一定量人間を食べることを許された権利。その代わり、それ以上は人間を食べないとする「約定」
小夜:ふるきものと同類だが、人間ではなくふるきものをえさとする生き物
(人間を襲わないのは、過去に何か理由がありそう)
ふるきものが人間の天敵である以上、そのふるきものを従わせることができたら・・・
と考えるものがでてきた。
その者が、国の極秘文書・朱食免を手に入れた文人に依頼したようだ。
・・・黒幕は文人ではなく、文人に依頼した人間がいたんですね。そいつが黒幕ですか。
そして、小夜と同類の唯芳をも手に入れた文人は、
ふるきものを唯一糧とする小夜をも手に入れ、ふるきものを完全に支配しようとした
「害虫」を駆除するためにその虫の天敵を発生現場に放すような感じなのでしょう。
でも、そうなるためには、まず小夜が変わってもらわないと困る(人間の言うことを聞いてもらわないと困る)。
ここで、小夜が変わってくれれば、人間にとっては小夜が味方になり、その依頼者にとって、ふるきものを完全に支配することができる。(しかも、小夜は人間じゃないから、人間とふるきものの約定は関係ない)
でも、小夜が変わらなければ、(今は人間を喰わないだけであって)小夜も人間にとって天敵であることに変わりはない。
そのため、拘束した小夜と文人は実験と約束を交わしました。
「勝者には褒美を、敗者には罰を。」
そしてに文人は実験の場所を用意した。それがこの町である。
小夜を変えるために演じてもらう人たちがメインキャスト。
小夜のえさであるふるきものに、与えるえさがエキストラ。
小夜の血はふるきもを使役することが出来る。
それを使ってふるきものをあやつり、偽りの物語を演じさせていた。
この世界で、小夜が変わらなければ小夜の勝ち。
褒美は(暗示で?)人間をえさにしない小夜に人間を殺せるようにできる力。
小夜が変われば、文人の勝ち。褒美は・・・・?
小夜の父唯芳は、人とふるきものの交わったもの。
小夜と非常に近い分類だった。
・・・血のつながりは無かったのですね。
メインキャスト裏切りというハプニングとはいえ、小夜の記憶が戻ってしまった以上、実験は失敗。
とはいえ、小夜が勝ったわけではない。
文人は実験場を放棄する。
ふるきものを放して。
そして・・・エキストラ毎この町は全滅。
全員大虐殺。
・・・この町、こんなにエキストラの人間いたのね・・・
メインキャストも、
裏切った面々は舞台から降板、ふるきものに喰われて全員死亡。
逸樹は小夜を本当に好きになってしまったらしく、小夜をかばって死亡。
残ったのは優花だけだった。
最後にやられた怪我が回復した後、
東京に逃げた文人を追って、小夜は走り出す。
それをみていた犬
「あの男に捕らえられる前に願った、己のままでいたいとの小夜の願い。かないました。
次の願いのために・・・行くか?小夜。けれど、その願いは・・・」
犬はあのふるきものではなかったですね。
最後までこやつの正体はわかりませんでした。
願いをかなえる店主・・・・小夜の本当の願いがわかるまで正体はわからないのかな。
映画待ちですか。
テレビで放送した、映画で行うリアルバトルの前座・茶番劇は終了しました。
続きは来年6月・・・劇場で。
本当、6話以降は面白かったですよ。
事実、私のブログも6話から気合い入ってきましたからね(笑)
だからこそ・・・前半はもったいなかったですね・・・・。
脚本破綻しているんじゃないの?って思えるほど矛盾だらけ。
1クールなのに、遅い展開。そして、小夜がバカすぎました。
自分も正直最初5話迄つまらなかったです。
そして、その後謎解きかと思いきや、矛盾だらけで謎はふくらむばかり。
でもって、おおお!となったら、続きは映画で。
ですものね。
本当のBLOOD-C・小夜の戦いは映画なのですから、テレビの12話は茶番と言われても仕方ないです。
でも・・・最終回まで視た後、もう一度1話から視直すと、結構伏線しっかりしていて面白いですよ。
矛盾点が矛盾しなくなる。
たとえば、小夜の学校は最初から小夜のクラス以外だれ一人出演していないとか、メインキャスト以外は一切小夜と会話していないとか、「朱食免」は4話ですでにふるきものが小夜に向かって言っている等々・・・
・・・時すでに遅いですけどね(^^ゞ
冒頭で書いたとおり、映画のみ、もしくは映画の部分も入れてテレビシリーズ作ったら、昔のBLOODシリーズのように好評な作品になったのかもしれません。
(私は過去のBLOODシリーズを視ていないので、これを機にレンタルで視てみようかな・・・とも思います)
続きが気になるし、面白そうなので、映画視に行きたいですが・・・来年6月・・・そのときは、私も小夜同様、もうそんなことは忘れていたりして。(苦笑)。
一つ腑に落ちないことが。
のの・ねねですが、すでに二人とも演出上では死んでいたんですよね。
普通ならここで演劇終了。お役ご免なのですが・・・・なぜ、わざわざ香奈子の話に乗り、裏切って出てきたのでしょう。
そんなことしなくても、もうシャバに出られるはずなのに・・・
実験演劇が完全に終わるまでは拘束される・・・という契約だったのでしょうか。
それならばわかります。
「早く戻りたいしー」
って言っていたものね。
それにしても、もう演じる必要もなく、実験が終わるのを待つだけで解放されるのだから・・・無駄死にでしたね。
ま、悪いことやった奴らが残ってはいけませんがね。
・・・しかしこの双子は最後まで黒かったですね~~。
しかもねねの方は、ののを突き飛ばしてまで逃げようとは・・・
そんなんだから最後は股から割いて喰われるんですよ・・・
あと、ギモーブの食感は人間の内臓の食感とのたまったよ・・・
・・・・・・・・・
洋菓子屋やメーカーからクレームが来ないのを祈ります。
自分はもうギモーブ食えないかもしれない・・・・
・・・・・・・・
何はともあれ、水島監督、スタッフの皆様、お疲れ様でした。
最後に・・・付録として。
・・・各話のタイトルは百人一首でしたね。
第一話 あまつかせ
天つ風雲の通ひ路吹きとぢよ 乙女の姿しばしとどめむ 僧正遍昭
そら吹く風よ。舞姫が天上と地上とを行き交う雲の道を閉じてくれ。この美しい天女たちの姿をもう少しとどめておきたいと思うから
第二話 きみがため
君がため春の野に出でて若菜摘む わが衣手に雪は降りつつ 光孝天皇
あなたに差し上げようと春の野に出て若菜を摘んでいる私の袖に雪がしきりに降りかかっています
第三話 ひとはいさ
人はいさ心も知らずふるさとは 花ぞ昔の香に匂ひける 紀貫之
人の心は変わりやすいものだから、今のあなたの気持ちはわかりません。しかし、この昔馴染みの里の梅だけは昔のままの懐かしい香りがします。
第四話 なげけとて
嘆けとて月やはものを思はする かこちがほなるわが涙かな 西行法師
嘆けと月が物思いをさせるのであろうか、そうではなく、恋のためなのに、まるで月のせいであるかのように流れる涙である
第五話 めぐりあひて
めぐり逢ひて見しやそれとも分かぬ間に 雲隠れにし夜半の月影 紫式部
見たのは月であったのかそれすらわからないうちに雲隠れした夜半の月。あなたはそれと同じくらいあっというまに帰ってしまいましたね
第六話 かぜをいたみ
風をいたみ岩打つ波のおのれのみ くだけてものを思ふころかな 源重之
風が激しいので岩に当たる波が一人砕けるように、私も心も乱れて物思いするこのごろだ
第七話 うかりける
憂かりける人を初瀬の山おろしよ 激しかれとは祈らぬものを 源俊頼朝臣
つれない人が私になびくように初瀬観音に祈りはしたけれど、初瀬の山おろしよ、お前のように、つらく激しくなるようにはいのらなっかたのに
第八話 よのなかよ
世の中よ道こそなけれ思ひ入る 山の奥にも鹿ぞ鳴くなる 皇太后宮大夫俊成
世の中にはつらさから逃れる方法はないのだ。深く思いつめて入ったこの山奥にも鹿が悲しげに鳴いている
第九話 こころにも
心にもあらで憂き夜に長らへば 恋しかるべき夜半の月かな 三条院
思いがけずこのつらい世の中に生きながらえることがあれば、この美しい月のことをきっと恋しく思い出すだろう
第十話 ふくからに
吹くからに秋の草木のしをるれば むべ山風をあらしといふらむ 文屋康秀
山から吹きおろす風はすぐに草木をしおれさせる。なるほど、だから、山から吹き降ろす風を嵐といい、野をあらす「あらし」というのだろう
第十一話 たれをかも
誰をかも知る人にせむ高砂の 松も昔の友ならなくに 藤原興風
いったい誰を心の許せるともとしたらいいのだろうか。あの高砂の松でさえも昔からの友ではないのに。
第十二話 わすれじの
忘れじのゆく末まではかたければ 今日を限りの命ともがな 儀同三司母
あなたは私のことを忘れないとおっしゃるけれど、遠い将来まで続くかどうかはむずかしいので、そうおっしゃる今日を最後とする命とあってほしいと思う
香奈子先生おっしゃるとおり、ばかな恋歌ばっかではありませんね。
結構当てはまってます。
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